西の山…
マナナ「はぁ…はぁ…ねぇ02…山登り始めてどのくらい経ったかな……?」
ボット02「ピー。計算完了。オヨソ2時間トイッタトコロデショウカ?」
スタン「それで、この山の標高と登った距離は…?」
02「ハイ。標高ハオヨソ150m、現在位置ハ45mデショウ。」
スタン「い…今は02のことが羨ましいよ……」
02「ワタシハ、マダシバラクハダイジョウブソウデス!」
スタン一行は現在、ヒートから聞いた白いドラゴンを探して西の山を登っていた。しかし、山の道のりは険しく、野生のモンスターとの戦闘もあってヘトヘトの様子。
スタン「ぜ…02は大丈夫でも、マナナがもう持ちそうにないし…この辺で休憩にしないか?ちょうど、休めそうな場所もあるし……」
マナナ「あ…ありがとう……ボクのために…」
スタン「いいんだよ…オレもちょっと疲れてたし…よっと。ちょっとここで休ませてもらうか。」
マナナ「ふぅー。ようやく休める……。02も今は休んでていいよ。」
02「リョウカイ。省エネモードニ移行シマス。」
ここで休むことにしたスタン一行。しかししばらく休んだ後、マナナがあることに気づく。
マナナ「ねぇスタン……ちょっといいかな……?」
スタン「うん、どうした?マナナ?」
マナナ「この辺りさぁ…なんか変じゃない?この場所だけ妙に平地だし、近くの木も見てみたんだけど、バキッて折れてたんだ……。まるで、巨大な何かにやられたみたいに…」
スタン「言われてみれば……。それに、さっきまでわんさかいた野生モンスターも少ないような…。何か近寄らない理由でも……」
ゴゴゴ…
スタン「な…なんだ!?地響き!?」
マナナ「す…スタン!後ろ!!」
スタン「後ろ……って、さっきまで腰掛けてた岩場が…う、動いてる!?」
マナナ「スタン、これ…岩場じゃないよ……。これって……」
\\グオォォォォッ!!//
2人「「も…モンスターだぁぁ!!!?」」
ギロッ
マナナ「ねえ、スタン…あのデカいの、こっち睨んでない…?」
スタン「ま…まさか!そんなわけ…」
ベヒモス「グオォォォォッ!!」ドシン!ドシン!
マナナ「ひぇ〜!!やっぱりー!!こっち突っ込んできたー!!」
スタン「02!早く起きろ!!」
02「ガピー!!緊急モード起動!タダチニヒナンシマス!!」
マナナ「あぁっ、行き止まり!?もうダメだー!!」
???「行くぜ、"ファイア!!!"」
ドカンッ!!
グオッ!?
マナナ「い…今の魔法は…!」
ヒート「なんとか間に合ったみたいだな!…たくっ!オレとしたことが…!ここが重竜ベヒモスの縄張りだってこと、すっかり忘れてたぜ…!」
テングリ「まったくだ。 少年たちよ、 怪我ないか?」
スタン「ヒートさん!……と、そっちの人は?」
ヒート「あぁ、こっちはオレの同郷の…って今はそんなこと言ってる場合じゃねぇ!お前ら、ここはオレ達に任せて、今すぐこっから逃げろ!今のお前らじゃ、コイツには勝てねぇ!」
スタン「で…でも!」
マナナ「ヒートさんの言うとおりだよ!ここは2人に任せて…」
スタン「……いや、オレは逃げない!」
マナナ「す…スタン!?」
スタン「確かに…コイツは滅茶苦茶強いかもしれない…。けど、オレ達が倒そうとしてる魔王は、多分コイツの何倍も強いんだ。コイツに勝てなきゃ、魔王を倒すなんて、夢のまた夢だ!!」
マナナ「……あーもー!!君がそこまで言うなら、ボクもやってやろうじゃないか!02!サポートお願い!」
02「リョウカイシマシタ!回復ハ、オマカセクダサイ!」
ヒート「へっ!意外と度胸あるじゃねぇか!でも、足は引っ張んなよ?」
スタン「はいっ!!みんな、行くぞ!!」
スタン「やぁーっ!!」
ガキン!
スタンの剣が振り下ろされるが、ベヒモスには効いてる気配がない!
スタン「か…硬ぇ…」
マナナ「"ウィンド…バースト"!」
ドンドンっ!!
ベヒモス「グルル…」
マナナ「嘘でしょ…EX技を除いたらかなり強い方の魔法だよ…?」
ブオンっ!
ベヒモスは尻尾で薙ぎ払ってきた!
マナナ「うわっ!?」ドガンっ!!
スタン「マナナ!!02、回復を!」
02「コレデ、ナオシマス!」
マナナ「ありがとう…。」
ヒート「ふうっ…なんとか生きてはいるが…」
テングリ「重戦車 まるで効いてる 気配なし…」
ヒート「こ…ここまで手応えがないと…流石のオレも…結構キツイかもだ…」
ベヒモス「グオォォォォッ!!」ドシン!ドシン!
ヒート「ヤベェ!突っ込んで来るぞ!!」
スタン「くっ…!」
\\ギャオォォォォ!!//
一同「!?」
突如として、山に咆哮が響き渡る。それはベヒモスのものではなく、咆哮の聞こえた方角を見ると、そこには……
スタン「白い…ドラゴン…?」
宝石の付いた白いドラゴンがいた。
キィィィィ……
ヒート「!?マズイ!みんな離れろ!!」
ドガァァァン!!!
ベヒモス「グオォォォォ……」ドォォン……
ベヒモスは倒れた!
マナナ「た…助かった?」
スタン「ベヒモスを一撃で……。もしかして、あのドラゴン…オレ達を…助けてくれたのか…?」
白いドラゴン「……」
ヒート「間違いねぇ…オレが見たドラゴンはコイツだ!まさかまた会えるなんてな…!」
テングリ「あのドラゴン お前のことを 見ているぞ?」
スタン「えっ、オレ…?」
白いドラゴン「ギャオォォォォ!」
白いドラゴンは、胸から宝玉を生み出し、スタンに手渡した。
スタン「これ…もしかして、オレにくれるのか?」
白いドラゴン「……」コクッ
白いドラゴンは静かに頷くと、再び羽ばたきどこかへ飛び去って行った。
スタン「行っちゃった……。にしても、なんなんだこれ…?」
ヒート「それってまさか…!?お前ら、ちょいとオレの住処に来てくれ!今日のところは泊めてやる。テングリさん!一緒に文献の洗い直し、手伝ってくれ!」
テングリ「言われずとも。 私もそれは 気になってる」
マナナ「ど…どうしたのかな?すごい興奮してるみたいだけど…?」
スタン「さぁ…とりあえず、ヒートさんの家に戻って休ませてもらおう…。ほら、02も。」
02「ガガッ…損壊率37%…モドッタラ、修理ヲオネガイシマス…。」
スタン「わかったわかった。じゃあ下山するかぁ……」
こうして、白いドラゴンとの邂逅を果たしたスタン一行。
スタンが受け取った宝玉は、何やらとんでもないものらしいが果たして…?