ベヒモスに襲われた末、白いドラゴンを目の当たりにしたスタン一行。
そしてスタンは、白いドラゴンから宝玉を渡された後、ヒートに言われ、彼の家で休ませてもらえることとなった。
翌日…
ヒート「おっ、さんさん太陽の朝におはよう
スタン「は…はい…わかりました…。」
数分後……
スタン「それで、その宝玉って一体なんなんですか?」
ヒート「ああ、結論から言わせてもらうとだな、これは『オレマテリア』と呼ばれてる秘宝の一種だ。」
スタン「『オレマテリア』……」
ヒート「そうだ。この『オレマテリア』は、ごく限られたモンスターしか持ってないと言われていてな、オレも実物は初めて見た。まさかあの白いドラゴンが『オレマテリア』の持ち主だったとはな……」
マナナ「そんな凄いモンスターだったんですね、あのドラゴン…」
ヒート「それで気になって、『オレマテリア』に関する古い文献を洗い直してみたら、例のドラゴンのことも記述されてた。我竜ゼノドラゴン。それがあのドラゴンの名前だ。」
スタン「ゼノドラゴン……」
ヒート「あぁ、見る者によって姿を変えると言われてる、伝説のドラゴンだ。そしてその『オレマテリア』は、端的に言えばそのゼノドラゴンのタマゴにあたる代物だ。」
マナナ「えっ、ということはつまり…!?」
テングリ「その通り。 そこから生まれる ゼノドラゴン。」
スタン「すげぇ…本当にあのドラゴンを仲間にしちゃったんだ…。」
ヒート「おっと、喜ぶのはまだ早いぞ?その『オレマテリア』の特性だがな、ソイツから生まれるモンスターは持ち主によって属性が変化する。つまりスタン、お前の写し鏡だ。大切にしろよ?」
スタン「オレの写し鏡……」
ガチャっ!
アリア「スタン!やっと見つけた!」
スタン「アリア!?どうしてここに!?」
アリア「た…大変なの!リタニア王国が…バスカーの軍に…!」
スタン「なんだって!?すぐに行かないと!マナナ!02の修理は!?」
マナナ「まだ終わってないんだ…ボク達二人で行くしかないよ!」
スタン「仕方ない…!ヒートさん!02のこと、お願いします!」
ヒート「おう!お前の仲間は任せて、王国のこと助けてきな!」
リタニア王国……
兵士達「「うわーっ!?」」
ラクシャーサ「はっはっはぁ!!弱い!弱すぎる!!もっと潰しがいがあるヤツはいねぇのか!?」
スタン「やめろー!!」
ガキン!
ラクシャーサ「ほう…少しは骨のあるヤツが残っていたのか…」
スタン「貴様、魔王の手先か!王国を滅茶苦茶にして…許さないぞ!!」
ラクシャーサ「俺は、ラクシャーサ!!力を求めて、魔王に従う戦士だ!!貴様も、このドルフィンパドルの錆にしてくれる!!」
スタン「かかって来い!オレが相手だ!!」
ラクシャーサ「フンっ!!」
スタン「そんな大振りの攻撃…とう!」
ドガンっ!!
スタン「ふう…コイツの攻撃、避けるのは容易いけど、当たったらひとたまりもないな…」
ラクシャーサ「まだまだぁ!!」
ブンッ!!
スタン「あぶなっ!?」
ラクシャーサ「さっきまでの威勢はどうした?避けてばかりでは、この俺は倒せんぞ?」
スタン「くっ…。(あんなもんブンブン振り回すせいで、迂闊に近づけない…。なんとか隙を作りたいところだけど、マナナとアリアは他の奴らの対処に追われてこっちのサポートはできそうにない…。コイツはオレ一人でなんとかするしか…)」
ラクシャーサ「考え事とは、随分余裕だな?」
スタン「!?しまっ…」
ゴシャッ!!ドゴォォォン!!
ラクシャーサは、スタンが考えている隙に距離を詰めていた。スタンは咄嗟に反応できず、吹っ飛ばされてしまう。
スタン「カハッ…」
血が吐き出される。内臓がいくらか逝ってしまったらしい…。
ラクシャーサ「フンっ、とんだ期待はずれだな。興醒めだ。一思いに潰してやる。」
スタン(くそ…身体が動かない…ここまで…なのか?)
ラクシャーサ「終わりだぁぁ!!」
ビカァァァ!!
ラクシャーサ「うっ!?なんだぁ、この光!?」
スタン「オレマテリアが…!」
ビシッビシッ…… バリィィン!!
子ドラゴン「ゼノーっ!!」
そこから生まれたのは、ゼノドラゴンそっくりの小さな赤いドラゴンだった。顔はどこか覇気はなくのほほんとしてる…。
ラクシャーサ「なんだぁ?このチビ?まぁこんなチビはどうでもいいか。まずはコイツを始末してから、じっくり痛ぶってやる。」
子ドラゴン「ゼノ!?ゼーノー、ゴーン!!」
ゴンっ!!
ラクシャーサ「ぐふぉぁあっ!?」
小さなドラゴンは、ラクシャーサに向かって思いっきり頭突きをかました!
スタン「隙ができた!今だ…!」
ラクシャーサ「このチビ…よくも!!気が変わった!まずお前からミンチにしてやろう!!」
子ドラゴン「ゼ…ゼノっ!?」
スタン「させるか!赤の…正剣!!」
ズバッ!!
ラクシャーサ「ぐあぁぁ!?」
スタン「はぁ…はぁ…大丈夫か?」
子ドラゴン「ゼノー!(泣)」
ラクシャーサ「くっ…今日のところは一旦退いてやる…!だが、次会った時はこうはいかんぞ…!お前ら!退却だ!!」
魔王軍は逃げ去った!!
スタン「か…勝ったのか?」
アリア「スターン!!」
マナナ「大丈夫かい?…って、そのドラゴンは?」
子ドラゴン「ゼノー♪」
スタン「あ…あぁ…オレマテリアから生まれたんだ…コイツがいなかったら、今頃どうなってたか…」
アリア「ふーん…。その子…随分スタンに懐いてるみたいね?提案だけど、そのまま連れて行けば?」
マナナ「うん、いいんじゃない?可愛くてなごんじゃうし。」
子ドラゴン「ゼーノー♪」
スタン「…それもそうだな。よし!今日からお前は『ゼノゴン』だ!これからよろしくな、ゼノゴン!」
ゼノゴン「ゼノー!(喜)」
こうして、新たにゼノゴンを仲間に加えたスタン達。リタニア王国をアリアに任せて後にし、ヒートに預けていたボット02も回収し、再び旅に出るのだった。目指すは魔王城!まだまだ道のりは長いぞ!!