オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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前回、エストリエを仲間に加え、倒すべき相手として、エラドーラの存在を知ったマクス達。
しかし、配下には強力な悪魔が5体もいるという。そしてマクス達は最初に、その配下の一体である、ベルゼブブの討伐に向かうのであった。


第4章 第三話 残酷!魔王ベルゼブブ!!

エストリエ「えーっと、確かこの辺って噂があったかしらね…?あっ!多分アレね!城…というよりは砦みたいな感じね。」

マクス達が辿り着いたのは、大量のブブが集まった砦だった。

クラン「ブブが集まっているあたり、間違いなくここにいると考えていいだろうね。」

マクス「よーし!早速入って、軽ーくぶっ飛ばしてやろうぜ!!たーのもー!!」

ラプラ「ちょっマクスくん!?少しは警戒心とかはないの!?」

 

砦最上階…

マクス「ついたー!最上階!!ここに魔王がいるのか!?」

ラプラ「はぁ…はぁ…ちょ…マクスくん…一人で上りすぎだって…ん?も…もしかして、あの人が…?」

???「はぁ…誰だ?オレの砦に許可もなく入ってきた礼儀知らずのバカは…?」

そこにいたのは、派手な服装に4本の腕、背に虫の翅が生えた悪魔。彼こそが…。

エストリエ「魔王ベルゼブブ。かなりサイケデリックな配色の服装だけど、妙に気品を感じるわ…。80点は堅いわね…。」

ベルゼブブ「ん?そこの女は褒めてるって解釈でいいのか?まぁいい。如何にも。オレが魔王ベルゼブブだ。…で?なんのようだ?」

マクス「オレっちはマクス!!お前を倒して、悪魔王になる男だ!!」

クラン「それもそうだけど…。エラドーラについても色々聞きたい。知っている事があれば話して欲しい。」

ベルゼブブ「ふん…。まずはそこのガキ。…オレを倒して偉くなりたいって事でいいか?」

マクス「おう!そのつもりだ!!」

ベルゼブブ「…じゃあひとつ聞くが……上に立つ者として、必要なものは何だと思う?」

マクス「へっ?え〜っと…。誰も文句が言えないくらいの強さ…とか?」

ベルゼブブ「はぁー。青いな、ガキンチョ。いいか?上に立つ者に必要なもの、それは『強欲、傲慢、豪奢』この3つだ。強さだけじゃあ誰もついては来ねぇ。誰かを従えるにはな、貪欲に好き放題できるほどの地位をアピールしなきゃならねぇ。それが見てくれだけだとしてもだ。欲しいものは是が非でも手に入れる、それが悪魔の美学だ!ま、だからこそ退屈で仕方ないワケだが。」

マクス「う…うーん…よくわかんねぇ…。」

ベルゼブブ「まぁこれから嫌ってほど知ることになるだろうさ。で、そこのゴツい盾持ったヤツ。テメェの質問だが…今のところは答える気になれねぇ。」

クラン「……どういうことだ?」

ベルゼブブ「ここに客が来るのは久しぶりでな。で、最近遊び相手もいないんで退屈してたんだ。つまり……。」

フッ…

ベルゼブブ「少しでもオレを楽しませてくれたら教えてやるよ。」

突如、ベルゼブブはクランの目の前まで目にも止まらぬスピードで接近する。

クラン「しまっ…!?」

ベルゼブブ「ドウン!!」ボガン!!

ドガァァァン!

クラン「ガハっ…!」

クランはゼロ距離から魔法を放たれ、壁に打ちつけられる。

ラプラ「クランさん!!今すぐ治療します!!」

ベルゼブブ「いくら防御が硬くても、ゼロ距離の魔法には耐えられねぇだろ?さ、次はテメェだ、ガキンチョ。オレにケンカ売ったんだ、退屈させんなよ…?」

 

マクス「へっ!魔法ならオレっちだって…!マクス・ヘルマーク!!」ボォッ!!

ベルゼブブ「…フン。」スパッ

ドドォォォォン!!

ベルゼブブは手に持った錫杖でマクス・ヘルマークを難なく切り裂いた。

ベルゼブブ「魔法を使うまでもねぇな。こんな子どもだまし。」

マクス「う…嘘だろ…?オレっちのマクス・ヘルマークを…。」

ベルゼブブ「いいか?魔法ってのは……。」ブブブブブブ…

ベルゼブブに大量の蝿が集まり始める。

エストリエ「あの構えは…!?マクス!急いで避けなさい!!」

マクス「へっ?」

ベルゼブブ「こうやるんだ…。"デス"!!

ドシュゥン!

マクス「うっ!?」バタン…

エストリエ「マクス!?マクス!?返事しなさいよ!!」

ベルゼブブ「無駄だ。ソイツはデスを喰らって無事ご臨終だ。さあ女。次はテメェだがどうする?ここで逃げるなら命は助けてやるぜ?」

エストリエ「くっ…!」ダッ!

エストリエはその場から立ち去っていった。

ラプラ「ちょっ!?エスティさん!?」

ベルゼブブ「ふーん、あの女は幾らか利口だったみたいだな。あとはそこで盾のヤツ治療してるガキか?」

ラプラ「あ…あわわ…もうすぐ治療が終わりそうなのに…どうしたら…。」

クラン「あ…ありがとう…。もう大丈夫だ…。ここは僕が何とか…!」

クランは無理をしながらもそう言って立ち上がり、ベルゼブブの前に立ちはだかる。

ベルゼブブ「へぇ?美しい友情ってヤツか?ならお望み通り、このガキの目の前で終わらせてやる!"デス"!!

ドシュゥン!

クラン「カハッ…」ドサッ…

ラプラ「あ…あぁ…クランさん!!クランさん!!」

ベルゼブブ「ハァー、結局退屈しのぎにもなんなかったか。ま、どんなに強ぇ奴だろうと、命なんてこんなアッサリ終わるもんだから当たり前か。あとは…一番弱そうなガキか。」

ラプラ「ひっ…!」

ベルゼブブ「そう怖がんな。すぐにテメェもお仲間のとこに連れてってやるよ…。」

ベルゼブブがそう言ってデスを放とうとした、その時だった。

 

???「甦れ、輪廻に戻れ…!安らぎなんて許さない…!禁忌の完全蘇生術!!

バシュゥゥゥゥゥ!!

 

ベルゼブブ「うっ!?なんだ?…ハッ!?アイツは…!?」

そこにいたのは、巫女ラムーネ。魔海の底にいるはずの巫女が何故かそこにいた。

ベルゼブブ「テメェ…どっから現れた!?なんでここにいる!?」

ラムーネ?「そんなこと、どうでもいいでしょう?ほら、よそ見なんてしてていいの?」

クラン「おりゃァァァッ!!」ドゴォッ!!

ベルゼブブ「ガハッ…!!」

蘇生されたクランはメイスを思いっきりベルゼブブの腹に打ちつけ、壁に吹っ飛ばす。

ラプラ「クランさん!!生き返ったんですね!!」

クラン「あぁ…。そこのラムーネのおかげでね。感謝する!」

ラムーネ?「…礼ならいいわ。」

ベルゼブブ「チッ!これで勝ったつもりか!?」バシュゥゥゥ!!

ベルゼブブは腕に魔力を纏わせ、巨大な刃を生成する。

ベルゼブブ「そこの巫女がいる以上、即死はもう使わねぇ!まとめて細切れにしてやるよ!!」

クラン「くっ…!みんな!僕の後ろに!!」

ベルゼブブが魔王の一撃を放とうとしたその時…。

ゴォォォォ…!!

マクス「おいおい…誰か忘れてねぇか…?さっきはよくも殺ってくれたな…!お返ししてやるぜ…!!」

ベルゼブブの背後に、剣に熱を溜めるマクスがいた。

ベルゼブブ(な…何だこの熱気は!?このガキ…どこからこれほどの熱を…!?)

マクス「未来の悪魔王に跪け!!マックス…ストライカー!!ズバァァァァァァ!!

 

ドガァァァァァン!!

 

マクス「はぁ…はぁ…。や…やったのか?」

土煙が晴れると、少し傷がつきながらも、立っているベルゼブブの姿があった。

ベルゼブブ「は…はははは!!このオレをここまで追い詰めるとは…面白ェことしてくれるじゃねぇか…!!」

クラン「どうする…?まだやるなら付き合うが?」

ベルゼブブ「いやいい、とりあえず合格だ。ここまで追い詰められたのは久しぶりだしなぁ。」

クラン「いいのか?じゃあ…。」

ベルゼブブ「おう、約束通りエラドーラについて教えてやる。……一つ言えるとしたら…アイツはオレより遥かに強い。なんせ、オレの"デス"を難なく弾いたんだからな。オレの"デス"、格上には効かないようになってんだわ……。」

ラプラ「う…嘘でしょ…?あなたより強いんですか…?エラドーラって…。」

ベルゼブブ「あぁ…悔しいけどな。しかも、それでいてまーだ何か企んでやがるときた。これ以上強くなってどうするんかね…?あれ以上の強さ求めたって、待ってるのは退屈だけなのになぁ?」

クラン「まだ何かを…?」

ベルゼブブ「…オレから話せることは以上だ。もっと情報欲しかったら、他の連中にも挑むんだな。んじゃ、オレはまた魔界に帰って退屈な日々過ごすとする…つってもアイツに無理矢理呼ばれるだろうし、またどこかで会うかもな。ガキンチョ…いや、マクス。次会うまでにちょっとは強くなってること、期待してるぜ。……あばよ。」ブブブブブブブブ………

ベルゼブブは、身体を大量の蝿に変えて、その場を去って行った。

 

ラプラ「す…すごいや…!本当に魔王に勝っちゃうなんて!!」

マクス「……いや、オレっちはアイツに勝ててねぇ。アイツ、オレっち達と戦ってる時、()()()()()()()()()()()()()。オレっちは、全力出したアイツを倒すまでは、勝ちって認めるつもりはねぇ。だからもっと強くならなきゃな!」

ラプラ「マクスくん……。」

マクス「それはそうと、蘇生してくれてありがとな、()()()()!!お前が蘇生してくれなかったらマジで危なかったぜ…。」

マクスはラムーネに向かってお礼を言う。

クラン「うん?どう言うことだい?彼女はどう見ても…」

ラムーネ?「はぁ…流石にアンタならわかるかぁ…。」ボンッ!

すると、煙と共にラムーネの姿がエストリエに早変わりする。

クラン・ラプラ「「ええーっ!?ラムーネがエスティ(さん)!?」」

エストリエ「まぁ…この際だから言うけど、アタシのEX技ラ・コレクション・エストリエは、アタシがこれまでに見た任意のモンスターにドレスアップして、そのEXをコピーする技なの。さっき使ったのは超EXの方ね。当然拝借するのも超EXになるわ。ただし、一日に同じモンスターになれるのは一回限り。」

マクス「な!エスティってすげぇだろ?」

クラン「あぁ…まさかこんな反則級の技を持ってたとは…。驚いたよ。」

エストリエ「ふふん♪もっと褒めてもいいのよ?ところでマクス、次は誰に挑むつもりなの?今回のことで自分の身の程は知ったと思うけど。」

マクス「えっ!?うーん…まだ考えてなかったな…。」

クラン「なら次はデメララはどうだろう?彼女なら大した攻撃技は持ってないと思うし、おそらく今回のベルゼブブよりも重荷は少なくなると思う。」

マクス「んじゃ決まりだ!次のターゲットは…デメララだ!!」

こうして、辛くもベルゼブブを倒すことに成功したマクス達。そして次はデメララの元へと向かうのだった。

 

魔皇城…

エラドーラ「何?ベルゼブブのヤツがやられた?」

アルルカン「えぇ。つい先程、私の部下のアルレッキーノから報告がありまして…。うち倒した一人は悪魔だとか。如何いたしましょうか?」

エラドーラ「フン…まだオレに楯突く悪魔がいたのか…面白ぇ!アルルカン!ちょっとどんなヤツか見てこい!」

アルルカン「えぇっ!?私がですか!?」

エラドーラ「逆らったらどうなるか…わかってんだろうな?」

アルルカン「やれやれ、球使いの荒いお方だ…。ま、いいでしょう!この狂魔アルルカンにお任せあれ!!勇者一行がどのような善人気取りか、拝見してきましょう!」

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