オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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前回、デメララを村から追い払ったマクス達。
次に向かうはアスタロトの宮殿。それには森を抜ける必要があり、デメララに魅了されていたエルフの青年、アルフリックの案内のもと、森を突き進んでいた。
一方、アルルカンは何やら企んでいる様子で…。


第4章 第六話 呪いの仮面!禁断のフルドフォルク!!

森の中…

アルフリック「みんな!もうそろそろ森を抜けるころだよ!後一息だ!」

マクス「よ…ようやくかー…。何回虫に刺されたっけか…?ラプラの痒み止めがあってよかったぜ…。」

ラプラ「なんでだろう…。虫が全部マクスくんを刺しにきてたね…。今度虫除けの薬とかも作ってみようかな…?」

クラン「ん?あそこ、誰かいないか?」

アルフリック「えっ?…ッ!?あれって…!!」

森の出口付近、一際開けた場所には、フルドフォルクが立っていた。

アルフリック「兄さん!帰って来てたんだね!!探したんだよ!!」ダッ!

アルフリックは兄との再会に感極まり、駆け出す。だが…。

エストリエ「ねぇ…なんかおかしくない?」

マクス「あん?何が?どう見ても兄弟感動の再会だろ?」

エストリエ「それはそうなんだけど…普通ああ言うのって、()()()()()()()()()()()()()()()()()()?なんであそこでつっ立ったままなのよ?」

ラプラ「言われてみれば、振り返る気配がないというか…。」

アルフリック「兄さーーん!!」

フルドフォルク「……。」ギラン…

クラン「ッ!?アルフリック!避けろ!!」

アルフリック「えっ?」

フルドフォルク「グォォォォッ!!ブォン!!

アルフリック「うわっ!?」

フルドフォルクは突如としてアルフリックに斬りかかろうとする。クランの声を聞いたアルフリックは咄嗟に避ける。

アルフリック「兄さん、どうして…!?」

フルドフォルク「ウゥ…アルフ…に… ゲ…

フルドフォルクはカタコトで話しながら顔をアルフリックに向けると…その顔には、不気味な仮面が被さっていた。

アルフリック「ッ!?兄さん…その仮面は…!!」

フルドフォルク「ウゥ…!グググ…ガクン

フルドフォルクはしばらく苦しむと、急に気を失ったように動きを止める。

アルフリック「に…兄さん…?」

フルドフォルク「……… ケヘ!モルパ!コルコルコルコル!

アルフリック「兄さん…!!」

クラン「離れるんだ…!()()はもう君のお兄さんじゃない…!」

アルフリック「でも…!」

 

アルルカン「おやおや、やはりこうなりましたか!私の見込み通り!全くもって愚かです…ね!!」

そこに、身体が完全に復活したアルルカンがやってくる。

マクス「あっ!お前!アイツに何しやがった!?」

アルルカン「いえいえ私は特に何も。強いて言えば、彼が仮面を使う手助けをしたくらいでしょうか?」

マクス「あぁ?何言ってやがる!?」

アルフリック「……あの仮面は、邪悪な妖精王ユングビの魂が封じ込められた禁断の仮面なんだ。元々は森の奥に封印されてたんだけど、ラフロイグの時代に兄さんが無断で持ち出して姿を消してそれ以来…。」

アルルカン「どうやらあの御仁、私と出会う以前にも度々仮面を使っていたようで、私と少し手合わせをしてみたらこの通り!森の皆を守ろうと必死になって仮面を使うとは…なんと泣かせてくれることか!しかしその結果、仮面に身体を乗っ取られてしまうとはなんとも愚か!!差し詰め、劇名とするなら、禁断のフルドフォルク…と言ったところでしょうか?とんだ悲劇ではございませんか!!」

マクス「テメェ、ふざけん…な!!」ジャラララ!!

アルルカン「おっと!」Bom!

マクスは剣をアルルカンに向けて伸ばすが、アルルカンは煙幕と共に姿をくらます。

アルルカン《では、私はこれにて!兄弟の感動の再会、どうぞお楽しみ下さいませ!》

マクス「あの野郎…!」

ラプラ「マクス君!今はそれより…!」

フルドフォルク「オォ…!

クラン「彼を…フルドフォルクをなんとかするぞ!!」

アルフリック「兄さん…必ず助けるから!」

 

フルドフォルク「キルケ…コルコラァッ!ダッ!

フルドフォルクはなりふり構わず斬りかかって来た!

クラン「ここは僕が!!」

ガキィィィン!!

クランは盾で攻撃を防ぐが…。

クラン「ぐっ…!(何だ…この攻撃の重み…!?まさか!?)」

キィンッ!!

フルドフォルク「アガ…ガ……。ゴキン…

フルドフォルクの首があらぬ方向に曲がる。まるで生気のない人形のように…。

クラン「(あの生きてるとは思えない動き…やはり…。)アルフリック!恐らく彼は、身体能力のリミッターが外されてる!このままだと仮面に限界まで身体を使い潰されて…最悪死ぬぞ!!」

アルフリック「そんな…!?兄さん!お願いだ!目を覚ましてよ!!」

フルドフォルク「ウグ…!?ニ…ゲ……テヤァッ!!ヒュン ギュルルルル!!

フルドフォルクは苦しんだ後、ブーメランを投擲してきた。その速さはアルフリックのブーメランの比ではなく、手元に戻ることが考慮されていない。

エストリエ「いけないっ!!ハイファッション・ビーム!!」ビーッ!!

バシィィ! 

エストリエはビームでブーメランを撃ち落とすが…。

フルドフォルク「ウゥ…

クラン「何だ…?様子が…。」

フルドフォルク「オ…クレ…ムケ……ア…カラァ…!ゴォッ!!

剣に怨念が集中し、禍々しく光る。

クラン「嫌な予感がする…!みんな!僕の後ろに!!」

マクス「へっ!何か知らねぇが、やられる前にやってやらぁ!!マクス・ヘルマーク!!」ボォッ!!

クラン「マクス!?駄目だ!!」

フルドフォルク「ウゥ…!ヒュンッ

フルドフォルクは目にも留まらぬ速さで動き…唯一クランの後ろに隠れていなかったマクスに急接近する。

クラン「マクス!!」バッ!

フルドフォルク「コル!コルコル!…コラララ!!ズバズバズバッ!!

クラン「カハッ…!?」

マクス「クラン!?」

クランは盾を置いたまま咄嗟にマクスの前に飛び出し、代わりに攻撃を受けてしまう。

マクス「クラン!!すまねぇ…オレっちのせいで…!!」

クラン「だ…大丈夫…この程度なら…まだ…!ぐっ…!」

ラプラ「クランさん!!マクスくん!クランさんを早くこっちへ!!すぐに治療する!!」

マクス「お…おう!(何やってんだオレっち…!?勝手に動いて…手下を危険に晒すなんて…!!)」

マクスはクランを連れて盾の後ろに退避するが…。

フルドフォルク「ウォオオオオオォ…!!ゴゴゴゴ…!

エストリエ「あの気配…!?なんかヤバそうよ!!みんなで盾を構えて!!」

フルドフォルク「ア、ガ、クッ、アッ…アグアッ……クルアァッ!ダッ!!

フルドフォルクはしばらく苦しんだ後、急に駆け出し……盾の後ろに回り込む。

クラン「ま…マズイッ!?」

マクス「させるかよ!!」

ジャララ…ガシィィン!!

フルドフォルク「カラ…!?ギギギギ…

マクスは剣をフルドフォルクの剣に巻きつけ、攻撃を止めようとするが…。

フルドフォルク「ガァァァッ!!ブォン!

マクス「うぉわっ!?」ドシャァッ!

マクスは剣ごと振り回され、盾の外側に振り払われる。そして立ち上がる暇もなく…。

フルドフォルク「…ウオオッ!ムタダ…デアッ!…ムラクラァ!

ズババババババ…!!

マクス「ぐぁぁぁぁッ!?く…くそ…」ドサァ…

ラプラ「マクスくーんッ!!」

マクスはフルドフォルクにEX技で何度も斬りつけられ、地に伏してしまう。

フルドフォルク「メケメケェ……!ゴキン…

フルドフォルクは首をラプラ達がいる方に向ける。

アルフリック「次は僕たちをやる気みたいだ…!ここは僕が何とか…!」

ジャララ…ビシィッ!

フルドフォルク「……アァ?」ゴキン…

フルドフォルクがラプラ達に近づこうとするが、足に剣が巻きつけられられる。

マクス「い…行かせねぇよ…ソイツらはオレっちの大切な…手下なんだ…!指一本触れさせねぇ……!!」

ラプラ「マクスくん…!」

エストリエ「はぁ…ラプラ、これがマクスってヤツなの。アイツはね、大切な手下に手を出されるのが、何より許せないの。アイツは確かに、ダッサイしおバカではあるけれど…それ以上に、どうしようもないくらいのお人好しで、誰よりも熱いハートを秘めた悪魔なのよ。」

ラプラ「エスティさん…。」

マクス「おい…フルドフォルク…。お前、弟の顔が見えねぇのか?お前がこんなことになったせいで、お前の弟は悲しんでんだぞ…!?お前のこと、必死で探してたんだぞ!?」

アルフリック「マクス…もしかして、僕のためにそこまで…?」

マクス「なぁ…お前が…アイツの兄貴だって言うならなぁ…大切な弟を悲しませるような真似…すんじゃ…ねぇぇぇぇッ!!!!

ゴォォォォォォッ!!

フルドフォルク「ウガッ!?

巨大な炎がマクスの身体を包み込む。そして、炎が止むとそこには……。

エストリエ「マクス…あんたその姿…!?」

……クラスチェンジし、一回り成長したマクスの姿があった。

マクス「…へっ!どうやらオレっち、また一つ強くなっちまったみてぇだな!!さぁ…形勢逆転と行くぜ!!おりゃァァ!!」ゴォォォォ!!

強大な熱がマクスを包み込み、その力を増大させる。

フルドフォルク「ウゥ!?アァ、アァァ!!ギギギギ…

フルドフォルクは本能的に身の危険を感じたのか、足に絡みついた剣を必死に解こうとするが…解ける前にマクスが動いた。

マクス「今日が伝説の始まりだッ!!マキシム…スラスター!!ギュィィィン…!!

フルドフォルク「…ッ!?

 

ドガァァァァァァァン!!!!

 

巻きついた剣の先端から、剣を通して送り込まれて来たマクスの"熱"が爆炎という形で放たれる。マクスの足元は少しだけ霜が降りており、その地面からも熱を吸収していたのが、目に見えていた。

フルドフォルク「バ…カ…ナ…ァ……。ドサァ…

マクス「邪悪な妖精王とやら!覚えておきな…オレっちは…魔騎士マクス!!未来の悪魔王になる男だッ!!

ラプラ「す…すごい…あれだけ苦戦したフルドフォルクを…一撃で…!」

エストリエ「アンタ…なかなかやるじゃない!少し見直したわ!」

マクス「へへっ!どんなもんよ!!クラン、見てたか!オレっち、また強くなっちまったぜ!!…へっくしゅん!!」

クラン「…はは…。クラスチェンジしても、相変わらずみたいだな…。」

勝利と共に、マクスのクラスチェンジを喜ぶ一行。場は大団円ムードにつつまれる。

 

……マ…ダダ…!

 

一同「!?」

声の聞こえた方を向くと、そこには執念だけで立ちあがろうとするフルドフォルクがいた。

フルドフォルク「…ゲ・ムマカラ!ナルアラ…!

マクス「コイツ…まだやる気か!?ならもう一発…」

ヒュン…

アルフリック「いいや…もうここまでだ。」

スパッ…

フルドフォルク「ア…アァ………。パカッ……

マクスが剣を構えた瞬間、アルフリックが飛び出し、その剣で仮面のみを真っ二つに破壊する。

アルフリック「こんなもの、最初からこうしておくべきだったんだ…。」

フルドフォルク「…ア…アルフ……。ごめんよ……。大切な弟なのに…傷つけちゃって…。」

アルフリック「いや、いいんだ。兄さんだって辛かったでしょ?一緒に帰ろう、兄さん。」

フルドフォルク「あぁ…そう…だ……ね……。」ガクッ…

アルフリック「おっと!気を失っちゃったみたい…。皆さん、僕の兄がご迷惑をおかけしました…。お詫びと言っては何ですけど、良ければ僕たちの里で休んでいきませんか?疲れてるでしょうし…。」

マクス「いいのか!?確かに…みんな疲れてるみたいだし…これでアスタロトに挑もうってもなぁ…。ってことで頼むぜ!」

アルフリック「うん!また明日、ここまで案内するよ!ここ、迷いやすいからね。」

 

こうして、フルドフォルクを救い出し、さらにクラスチェンジを果たしたマクス。

そしてアルフリックに案内してもらい、アスタロトとの戦いに備え、身体を休めるのだった。

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