オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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前回、アルルカンによってけしかけられた禁断のフルドフォルクを正気に戻したマクス達。
アルフリックの案内で村に招待され、一晩休んだ一行は再びアルフリックの案内で森の出口へ。森を抜ければアスタロトの宮殿は目と鼻の先。
そして今、マクス達はアスタロトの宮殿に辿り着くのだった…。


第4章 第七話 気だるげ貴公子!アスタロト!!

アスタロトの宮殿前…

マクス「ここにアスタロトがいるんだな?」

エストリエ「そのはずよ。にしても……話には聞いてはいたけど、とんでもなく豪華なところに住んでるわね…。」

目の前にあるのは、豪華な宮殿。軽く100人くらいは入れそうな大きさだ。

クラン「油断するなよ。アスタロトは性格にこそ難はあるが、実力は魔王に匹敵する相手だ。気を抜けばすぐにやられるぞ…!」

マクス「へっ!心配いらねぇって!オレっちだってクラスチェンジしたんだ!ヨユーヨユー!!」

ラプラ「……。」

マクス「ん?どうしたラプラ?浮かない顔して?」

ラプラ「あぁ、いや…。僕って…ちゃんとみんなの役に立ってるのかなって…。少し不安になっちゃって…。」

マクス「ふーん…。心配いらねぇよ!ラプラがいるおかげでオレっち達はここまで戦えてんだ!だからそう難しく考えるこたぁねぇって!」

ラプラ「……ならいいんだけど…。」

マクス「よし!なら早速行こうぜ!クラスチェンジしたとはいえ、まだまだ悪魔王への道は長いからな!」

 

宮殿エントランス…

マクス「たのもー!!アスタロトはいるかー!?」

クラン「相変わらず警戒心っていうのがないんだな…。まぁ、らしいと言えばらしいが…。」

マクスの大声が宮殿に響く。すると…。

???「はぁ…何だ?まだパーティーの時間じゃないぜ?それなのにここに来るとは…そんなにオレに会いたかったのか?」カツ…カツ…

奥の方から、オシャレな衣装に身を包んだイケメンな悪魔が姿を現す。

マクス「お前がアスタロトだな?オレっちはマクス!!お前を倒して、悪魔王になる男だ!!」

アスタロト「まぁ…そうだな。オレが魔公爵アスタロトだ。…で、オレを倒すだって?面倒臭そうなのが来たな…タルいぜ…。バトルなんてタルいこと、お断りだ。今夜はパーティーもあるしな。ほら、帰った帰った。」

マクス「な…なんだとぅ…!?」

エストリエ「あ…あぁ…。」ガタガタ

ラプラ「エスティさん?どうしました…?なんか震えてますけど…。」

エストリエ「あの衣装、かなり入念に仕立てられてる…。色合いも彼にマッチしてるし…オシャレへの余念がない…!100点級の逸材…!?こんなところで…!?」

ラプラ「エスティさん!?」

アスタロト「ん?オマエ、見る目があるな…。ふむ…気に入った!今夜オレのパーティーに招待してやろう!光栄に思うがいい!」

エストリエ「…はい!?」

マクス「ちょーっと待ちな!エスティはオレっちの大事な手下の一人だ!手出しはさせねぇぞ…?」

アスタロト「なんだ?このオレに文句でもあるのか?ゴミムシは引っ込んでな?」

マクス「んだとぉー…!?」

エストリエ「ね…ねぇ…なーんかアタシ、嫌な予感がしてきたんだけど…。」

クラン「奇遇だね…僕もだ。」

アスタロト「よし、そこまで言うなら一つ提案をしよう。そこの娘を賭けて勝負しようじゃないか。」

マクス「エスティを!?」

エストリエ「ほらやっぱり!!」

アスタロト「ただし、バトルに挑むのはマクスとやら!オマエだけだ。他は手出し無用だ。どうする?降参すればオレも楽で助かるんだが。」

マクス「へっ!誰が降参なんか!その勝負、受けて立つ!!」

アスタロト「なるほど…オマエはどこまでも身の程を知らないゴミみたいだな…。いいだろう。宮殿の奥にホールがある。そこでやり合おうじゃないか。」

 

宮殿ホール…

エストリエ「マクス!絶対勝ちなさいよ!!アタシの未来がかかってるんだからね!!」

マクス「わーってるよ!任せとけ!大切な手下守るためなら、オレっちは誰にだって負けねぇから!!」

アスタロト「その威勢…最後まで続くといいな。さっさと終わらせてやるから、かかってきな。」

マクス「言ってくれるなぁ…!なら未来の悪魔王の力、思い知りやがれッ!!」ジャララッ!!

マクスは剣を鞭のようにしならせ、アスタロトに仕掛けるが…。

アスタロト「……ふん。」フッ…

マクス「あ!?どこ行った!?」

アスタロト「…こっちだノロマ。」ドゴォ!

マクス「がっ…!」

マクスの背後にアスタロトが現れ、蹴りをかます。

アスタロト「こう見えて、徒手空拳が得意でね。」

ラプラ「マクスくん大丈夫!?」

マクス「へっ!このくらいで倒れるオレっちじゃねえよ!」

アスタロト「強がりか?オレの速さについて来られないで、勝てるワケないだろ?ほら、まだここからだ….。せいぜい踊るんだな…!」フッ…

マクス「コイツまた…!」

ドガッ! バキッ!

マクス「ぐあぁっ!?」

アスタロト「ほらほらどうした?そんなんでオレに勝とうなんて、あくびが出るな!」

ドガガガガガガ…!

マクス「く…くそ…!」

マクスはアスタロトの素早い動きについて行けず、ダメージが蓄積されていき膝をつく。

クラン「マクスッ!!」

マクス「…はぁ…はぁ…ま…まだまだ…!」

アスタロト「ふむ、だいぶ打ち込んだつもりだが…思った以上にしぶといな。なら、これでトドメだ。」

ゴォォォォ…!

天井に巨大な魔法陣が形成され、そこから巨大な隕石が落ちてくる。落ちればマクス達どころか、ホールそのものが吹き飛びかねない。

クラン「あの魔法…まさか"メテオ"!?マクス逃げろ!!いくらキミでもアレをくらえばひとたまりもないぞ!!」

マクス「逃げろだぁ…?へっ!やなこった…!こっちは大切な手下がかかってるんだ…!死んでも逃げるかよ…!!」

エストリエ「マクス…アンタ…ホンットにそういうとこ…!!」

アスタロト「その根性も無駄なのになぁ…さ、終わりだ…!!」

 

バリィィィィンッ!!

 

一同「「!?」」

突如、魔法陣が破壊され、メテオがキャンセルされる。一同が驚愕する中、アスタロトは眉間に皺を寄せており…。

アスタロト(この気配…チッ、見つかっちまったか…!)

???「なぁ〜に?ここで何かドンパチなってたから来てみたけど…わたしに内緒でこんな場所に潜んでパーティを開いていたとはねぇ、アスタロト。」

マクス「だ…誰だ?」

アスタロト「…おい、そこの頭巾の。今すぐソイツを治療しな。見た目でわかる、衛生兵だろ?」

ラプラ「えっ!?でもさっき手出し無用って…。」

アスタロト「……事情が変わった。勝負は一旦お預けだ。……厄介なのが来やがった…!」

ホールの天窓と魔法陣をぶち破ってやってきたのは、ゴシックファッションに身を包んだ女悪魔。彼女こそは……。

クラン「魔王リヴィエール…!?何でこんなところに…!?」

エストリエ「リヴィエールって…!?エラドーラの配下悪魔の中でもトップクラスにヤバいヤツじゃない!!というかアスタロト、アンタリヴィエールと知り合いなの?」

アスタロト「……アイツとは腐れ縁でな…。前にアイツのパーティに招待されたんだが、妙に気に入られちまってな…すっかりストーキングされてるんだわ。所謂厄介ファンって奴だ。ここにいたのも逃亡生活の一環みたいな意味合いだったんだが…。」

エストリエ「なんてやつに好かれてるのよアンタ!?」

リヴィエール「あら?どうしたの?もうパーティは終わり?…わたしを差し置いて?…つまらないことするわね…。決めたわ!ここにいる全員でもう一度パーティをしましょう!!」

ラプラ「へっ?どういうことです?パーティって?」

クラン「…彼女の言うパーティっていうのは、命懸けのバトルって意味も含まれる…。つまりは……。」

リヴィエール「察しが良くて助かるわ!そう…ここにいるみーんなで、このわたしと戦ってもらうわ!!拒否権はないわよ?せいぜいこのわたしを楽しませてちょうだい!!」

アスタロト「……そういうことだゴミムシ共。ここは一時休戦だ。何とかしてリヴィエールを満足させて、ここからご退場願うぞ…!でないと、オレの宮殿が木っ端微塵になりかねん…!!」

マクス「な…ならオレっちも…!」

アスタロト「オマエは大人しく治療受けてな!…リヴィエールは一人で倒せる相手じゃねぇ…。衛生兵、なる早でソイツを完治させな!そんで治ったら思いっきりぶちかましてやれ!!」

ラプラ「わ…わかりました!マクスくん…すぐに治すからね…!」

マクス「す…すまねぇ…。」

ラプラ「いいんだよ。…すこしでも、マクスくんの役に立てるなら…。」

マクス「ラプラ…。やっぱりオマエは、オレっち一番の手下だな…!」

クラン「マクスは少し休んでいてくれ。…さて、リヴィエール相手にどこまでやれるか…!」

エストリエ「あーもう!!なんでこんなことに…!」

アスタロト「そういう訳だリヴィエール。しばらくはオレ達が相手してやるよ。そこの悪魔も、多分オマエと戦うことを望んでいるからな。」

リヴィエール「オーッホッホッホッ!!そうこなくっちゃねぇ!!さぁ、まとめてかかっていらっしゃい!!楽しいパーティの始まりよ!!」

 

次回へ続く…

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