オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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前回、エストリエを賭けてアスタロトとの戦いに挑んだマクス。
しかし、アスタロトの強さはクラスチェンジを果たしたマクス以上であり、戦いはアスタロトが終始優位に立つ。そして、マクスが追い詰められたその時、宮殿の天窓をぶち破って魔王リヴィエールが襲来。
彼女はアスタロトも巻き込んで、自分との勝負を持ち掛ける。果たして、リヴィエールを退けることはできるのか…。


第4章 第八話 戦慄!魔王リヴィエール!!

リヴィエール「さぁ、まとめてかかっていらっしゃい!せいぜいこのわたしを楽しませることね!!」

クラン「なら僕から行かせてもらう!そりゃぁぁ!!」ブォンッ!

クランはリヴィエールに向けてメイスで殴りかかるが…。

リヴィエール「遅い遅い!!」フッ…

クラン「消えた…!(速さはアスタロトと同等かそれ以上…!)」

リヴィエール「わたしはここよ!!」

クラン「しまった!?後ろ…!?」

バキィッ!!

クランにリヴィエールの蹴りが浴びせられそうになった瞬間、素早く動いたアスタロトが同じく蹴りで相殺する。

アスタロト「ハッ!オマエ、見かけ通りの遅さだな…!これじゃあリヴィエールどころか…オレでも後ろ取れるぜ?」

クラン「ありがとう…でも、僕は堅さがウリだからね…!アレくらいなら…!」

リヴィエール「チッ!でもやるじゃない!まだまだ勝負はここからよ!」ダッ!

アスタロト「やっぱり次はオレ狙いかよ…!」

クラン「ハァァァ!」

ガキィィィン!

リヴィエール「あの盾硬いわね…。少し痺れたわ…。」

アスタロト「ほぅ、中々やるじゃないか?」

クラン「だから言っただろう?これくらいなら大したことないって!さぁ、僕達はあくまで時間稼ぎと行こうじゃないか!」

アスタロト「はぁ?時間稼ぎ…?」

アスタロトがふと後ろを見ると、クローゼットに入っていくエストリエの姿があった。

アスタロト「…なるほどな。そういう事なら、乗ってやろうじゃないか!」

 

アスタロトとクランがリヴィエールを止める一方、マクスの治療を進めるラプラの方は…。

マクス「ぐっ…まだか…?オレっちが…アイツ倒さなきゃ…ならねぇのに…!」

ラプラ「大丈夫…!絶対治すからね!」

マクス「…なぁ。今更だけどさ…ラプラは、なんでオレっちにこんなに優しくしてくれんだ…?オレっち悪魔だぞ?どっかのタイミングでラプラ達のこと、襲うかもしれないぞ?」

ラプラ「…そんなの関係ないよ。困っている人がいるから手を差し伸べる…。誰かが怪我しているから治す。僕は、自分にできることをやってるだけだよ。戦うの…苦手だし…。…それに、マクスくんはそんなことできるような悪魔じゃないでしょ?」

マクス「…へへっ、バレたか。…ラプラ。やっぱオマエのこと手下にして、正解だったぜ…!」

ラプラ「…そう言われると、なんか照れるなぁ…///……僕はさ、悪魔王になったマクスくんを見てみたいんだ。」

マクス「へ?どういうことだ?」

ラプラ「ほら…マクスくんって…こういうこと言うのアレだけど…他の悪魔とは違って優しいでしょ?もし、魔界を支配するのがマクスくんみたいな悪魔だったら…少しは平和な世界になったりするのかなぁ…なんて。」

マクス「平和…ねぇ…。オレっち一応悪魔だぜ?やっぱそういうのは性に合わないというか…。」

ラプラ「まぁ、僕の個人的なことだから、気にしなくていいよ。ほら!あと少しの辛抱だよ!」

ラプラはマクスに自分の思いを打ち明けると、再び手を動かし治療を再開する。すると…。

マクス「ん?なぁラプラ…なんか、身体光ってねぇか?」

ラプラ「へっ?あっ!?ホントだ…!」パァァァ…!

マクス「なぁ…それってもしかして……!!」

 

リヴィエール「オーッホッホッホッ!!貧弱貧弱!!まだまだ行けるはずでしょ?ねぇっ!!」ドガガガガガガ!!

クラン「ぐぅぅっ!!こ…これ以上は流石にまずいか…?魔王相手には…よく耐えた方かな?」

アスタロト「だ…だな…(こうなったら…オレ自身も被害受ける可能性はあるが、EX解禁と行くか…?」

リヴィエール「さぁ!そろそろフィナーレといきましょうか!」ブォンッ

ゴォォォォ…!!

クラン「ここでメテオか…!流石にアレは…!!」

リヴィエール「さあ…行くわよ!!」

リヴィエールがメテオを放とうとしたその時だった。

ヒュンヒュンヒュンヒュン

カツンッ

リヴィエール「ん?何これ?」

リヴィエールに飛んできたのは、黒い粉が入ったビン。ビンはリヴィエールに軽くヒットすると…

 

カッ!

ドガァァァン!!

 

ビンはリヴィエールの目の前で大爆発を起こし、リヴィエールは大ダメージを受ける。

リヴィエール「ぎゃあっ!?」

クラン「今のビン…。まさか!?」

クランが振り返ると、そこには…。

ラプラ「あ…あわわ…試しにやってみたけど…ホントに爆弾になっちゃった…!」

マクス「へぇー?オマエも、やりゃあできるじゃねぇか!!」

クラン「その姿…ラプラなのか?」

そこに立っていたのは、傷がすっかり完治したマクスと…クラスチェンジし大きくなったラプラだった。

ラプラ「はい!衛生兵改め、救命士ラプラ!マクスと共に、戦線復帰します!!」

マクス「そういうわけだぜ!リヴィエール!!こっからはオレっち達が相手してやるぜ!!」

リヴィエール「へぇ?ここで戦線復帰に加えてクラスチェンジだなんて…!面白くなってきたじゃないの!!」

アスタロト「ふむ…なぁ、頭巾頭。オマエ、状態異常とかは治せるか?」

ラプラ「へっ?まぁ…やろうと思えば…。」

アスタロト「なら今のうちに準備しておきな。……今からオレも切り札を使う…!」バッ!

ブォンッ!!

アスタロトが足元に巨大な魔法陣を作り出す。

アスタロト「それじゃあ始めようぜ!ゴミ虫共よ!オレを楽しませてみろ!!…魔公爵の晩餐会…開宴だ!!ゴォォォォッ!!

マクス「これは…すげぇ…!力がみなぎってくる…!!それに…なんか気分がアガッてキタァー!!」

アスタロト「…こうなるからな。クローゼットに篭ってるあの女は対象外だったが…。ほら、やりな頭巾頭。」

ラプラ「は…はい!お薬、どうぞ!」ズボッ!

マクス「むぐっ!?……にげぇ〜〜!?ハッ!?オレっち何を…?」

ラプラは躊躇なくマクスの口に薬を突っ込み、混乱を治す。

クラン「安心してくれ。少しの間、最高にハイになってただけだ…。僕も薬を突っ込まれて元気になった…。ラプラ、感謝する!」

ラプラ「いやーそれほどでも…///」

クラン「さぁ…勝負はここからだ!!」

 

マクス「行くぜー!!オルァァッ!!」ズバッ!!

リヴィエール「ぎゃあ!?…なかなかやるじゃないの!!今度パーティに呼んじゃおうかしら!」

マクス「気に入ってもらえたようでどうも!でも…ちょーっと動くな…よ!!」ジャララ!ビシィ!

マクスは剣でリヴィエールを縛り上げる。

リヴィエール「これは…なんの真似かしら?」

アスタロト「これで動けないだろ?…なら一気に決めさせてもらうぜ?ハァッ!」ゴゴゴゴ…

アスタロトは再び天井に魔法陣を展開し、メテオの準備を整える。

アスタロト「さて…そろそろ準備できたか?」

リヴィエール「ん?何を狙って…」

ボォン!

クローゼットから煙が吹き出す。エストリエの変身が終わった合図だ。

ギィィィ…

そして、クローゼットの中から出てきたのは…。

ロジェステ(エストリエ)「さぁ、張り切って行くわよー!!(力借りるわよ、ロジェステ!)」

ロジェステにメイクアップしたエストリエ。彼女がこの状況で考えうる、最も有効打を与えることのできる者である。

アスタロト「変身能力…!あの女も、なかなかやるらしいな!」

マクス「へっ!んじゃあまぁ…!そろそろ決めさせてもらうぜ?」ゴォォォォ…!

マクスが剣に熱を集中させる。

リヴィエール「(この状況は流石にまずいかしら…?)ならサッサと脱出を…」

クラン「ハァァァッ!!」ガァン!!

リヴィエール「ぐぅっ…!!」

リヴィエールは脱出しようとするが、クランはそれを許さずメイスを脳天に叩き込む。

クラン「今だ!一気に決めろ!!」

アスタロト「オレに指図すんじゃ…ねぇ!!」ゴォォォォ!!

ロジェステ(エストリエ)「輪と渦の理、今全てを束ねん。我が指輪に集い、全てを飲み込む業火となれ…!アポカリッセ・インフェルノ!!キィィィィ…!!

マクス「決めるぜー!!マキシム・スラスター!!ギュォォォォ…ッ!!

3人は同時に最大出力を叩き込む。

リヴィエール(…へぇ。やるじゃない。)

 

ドグァァァァァンッ!!

 

同時に放たれた技により大爆発が起こり、ホールが壊れる。ホールだった場所の瓦礫の下からマクス達が飛び出す。

ガララ…

ラプラ「ケホッ…ケホッ…ど…どうなったの…?」

マクス「ぶぇ〜っくしょん!!ズビビ…さ…流石にやったろ?」

アスタロト「どうだかな…。」

ガッシャアァァン!

リヴィエール「オーッホッホッホッ!!最高!最高よ!!ここまでやられたのはいつ以来かしら!」

エストリエ「う…嘘でしょ…?あれだけやってもまだ倒れないの…!?」

リヴィエール「いいわいいわ!!もっと…って、あら?」

ふと、宮殿にあった時計の方に目をやる。

リヴィエール「嘘!?もうこんな時間!?もうすぐパーティを開く時間じゃないの!うーん、名残惜しいけど、ここでお別れね。」

ラプラ「パ…パーティって…別の開く予定あったんですか…?」

リヴィエール「ええ、そうよ。早くしないと招待者を待たせてしまうわ!!」

バサァァ!!

リヴィエールは大きな羽を羽ばたかせ、空へ飛び去っていく。

リヴィエール「またねー!今度パーティに招待してあげるから、絶対来てねー!!」

疲れ果てていた一同は、飛び去って行くリヴィエールを苦笑を交えながら見送った。

クラン「あはは…。(これ行かないと絶対殺されるやつだな…)」

 

アスタロト「ふぅー…助かったぜ。まさかこんなタルいことになるなんてな…。」

マクス「なぁアスタロト。勝負はどうする?オレっちはまだやれっけど…。」

アスタロト「いや、とりあえずここまでだ。その女も今は諦めよう。」

エストリエ「そうしてもらえると、こちらとしてもありがたいわね…。」

アスタロト「あっ、そうだ。オマエら、何か欲しいものはあるか?オレらしくもないが…何か礼をしておきたい。」

マクス「えっ!?いいのか!?」

アスタロト「あぁ。リヴィエールを追い払ってもらった礼だ。さ、言ってみな?」

クラン「なら、エラドーラについて知ってることを教えて欲しい!奴の目的について探っているんだが…何かわかるか?」

アスタロト「ハァ…よりにもよってアイツのことか…。まぁいいだろう。確かそうだな…『一番大きい火山に用がある』とか言ってたか?なんのことかオレにはわからんがな。」

クラン「火山…?」

アスタロト「オレが知ってんのはこれだけ、これで貸し借りナシだ。オレもパーティを開かなきゃなのでね、じゃあな。機会があれば、また会おう。」バサァ!

アスタロトはエラドーラの情報を伝えると自身の主催するパーティの会場へ飛び去っていった。

 

クラン「……。」

マクス「クランのやつ、どうしたんだ?さっきからずっとあの調子だぞ?」

ラプラ「何か考え事してるみたいだね…。エラドーラのことかな?」

クランは、これまでに手に入れたエラドーラの情報について頭の中で整理・そして推理をしていた。

《ベルゼブブ「それでいてまーだ何か企んでやがるときた。これ以上強くなってどうするんかね…?あれ以上の強さ求めたって、待ってるのは退屈だけなのになぁ?」》

《アスタロト「『一番大きい火山に用がある』とか言ってたか?なんのことかオレにはわからんがな。」》

クラン「企み…強さへの渇望…一番大きい火山…ここで一番大きな火山と言ったらダクラウ火山だが…。ん?確かあそこには……まさか奴の狙いは…!?」

エストリエ「ん?どうしたのよ?そんな青ざめた顔して?」

クラン「…みんな、集まってくれ…。奴の…エラドーラの狙いがわかった…!」

 

一方その頃、魔皇城…

アルルカン「なんと!?Mr.マクス一行が、アスタロトとリヴィエールを退けたと!?」

アルレッキーノ「キシシ…。」

アルルカン「報告ありがとうございます。…如何致しましょう、エラドーラ様?」

エラドーラ「…面白ぇじゃねぇか。ならオレも、そろそろ動くか…。ダクラウ火山へ出かけてくる!留守は任せたぞ!」

アルルカン「ダクラウ火山…ということは、いよいよですか。ついにアレを手に入れるおつもりなのですね?」

エラドーラ「おう、今度という今度は逃がさねぇぞ…。」

 

エストリエ「ねぇ…エラドーラの狙いってなんなのよ…?」

クラン「…ちょうど今くらいの時期にそこで目覚めるドラゴンがいてね…おそらく、エラドーラの狙いはそのドラゴンの力を得ることだ…。」

マクス「あるドラゴン?」

クラン「ああ。そのドラゴンの名前は……」

 

クラン・エラドーラ「「炎竜サラマンダー…!!」」

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