オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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前回、リヴィエールを退けたマクス達は、アスタロトから礼としてエラドーラに関する情報を得る。
そしてその情報とは、エラドーラは火山地帯で最も大きな山…即ちダクラウ火山に用があるということ。そして、この情報からクランは、エラドーラの狙いがそこに住まう炎竜サラマンダーの力を得ることと確信に至る。
マクス達はすぐさまダクラウ火山に向かい、サラマンダーの防衛に向かっていく。
そして同じ頃、エラドーラもサラマンダーの力を得るべく、ダクラウ火山へと歩みを進めていた…。


第4章 第九話 サラマンダー争奪戦!進撃のエラドーラ!!

ダクラウ火山山道…。

クラン「まさかエラドーラの狙いがサラマンダーにあったなんて…!くそっ!もっと早く気づいていれば王国の兵士達も派遣できたのに…!」

ラプラ「あの…炎竜サラマンダーって、そんなすごいドラゴンなんですか?」

クラン「あぁ…サラマンダーは、全身が炎で包まれたドラゴンでね、息吹ある炎の化身とも信じられているドラゴンなんだ。でも一方で、全てを焼き尽くし、世界を太古の姿に変えるという伝説もあってね…。もしそんな強大な力が魔皇の手に渡ったら…。だから何としても、ここでエラドーラを討たなければならないっ…!」

マクス「いよいよ魔皇とやらとご対面か…。エラドーラ…一体、どんな奴なんだ…。」

 

しばらくして、ダクラウ火山火口付近…。

クラン「よし…到着だ。…サラマンダーはまだ出てきてないみたいだな。」

エストリエ「はぁ…はぁ…つ…疲れたわ…。見たところ、アタシ達以外にはいない感じかしら?」

ラプラ「…みたいだね。なら、ここでしばらく休憩でも…。」

 

ビリッ…!

 

瞬間、マクス達に強大な威圧感が襲いかかる。

???「ほう…先客がいたのか。このオレより先にサラマンダーを手に入れようなんて…いい度胸してるじゃねぇか?」ザッ…ザッ…

マクス達が歩いてきた方角とは反対の方から、何かがやってくる。そこからやってきたのは、筋骨隆々の黒い体に炎の様に紅い髪、巨大な槍を携えた巨大な悪魔。そう、彼こそが…。

マクス「お…お前が…!」

エラドーラ「如何にも!オレこそが魔皇エラドーラ…!オマエらか、オレの手下共を叩きのめしてきた奴らってのは。どんな奴らかと期待してみれば…こんなちんちくりん共にやられたとはなぁ。」

クラン「エラドーラ!熱障を広めているのは貴様だな!これ以上、無辜の民を脅かすのであれば…このクラン、容赦はしないッ!!」ガシャン!

エラドーラ「ん?あぁそういえば、何匹かオレに向かってきたゴミ共がいたな…。まぁいい。このオレに歯向かうなら好きにするがいい。結果は見えてるがな。」ゴゴゴゴ…

エラドーラは常にプレッシャーを放っており、一行を戦慄させる。

ラプラ「ぼ…僕にもわかる…。この人は…今まで戦ってきた悪魔とは、格が違う…。間違いなく、どの悪魔よりも強い…!」

エストリエ「ねぇ、マクス…本当にやるの?…マクス?」

エストリエがマクスの方を見ると、そこには震えを止めることのできないマクスの姿があった。

マクス(なんだ…コイツ…!?今までの奴らも、十分威圧感はあったが…コイツの場合、明確な"殺意"が混じってやがる…!!震えが止まらねぇ…。まさか、怖がってんのか…?このオレっちが?)ガタガタガタガタ…

マクスは生まれて初めて、恐怖を感じていた。今までの比ではない強者に対して。

マクス「…いや、コイツを倒さなきゃ、悪魔王なんて夢のまた夢だ…!この震えは武者震いだ武者震い!おい、エラドーラ!!オマエはオレっちが必ず倒してやる!そして、悪魔王として、魔界に君臨してやらぁ!!」

ラプラ「マ…マクスくん… (いくらキミでも怖いはずなのに…それでも立ち向かうんだね…)。なら、僕も全力でサポートするよ!!」

エストリエ「…ならアタシも!!正直、勝てる自信なんてないけど、やるだけやってやるわ!!」

マクス「オマエら…。へっ!本当にいい手下を持ったもんだぜ!行くぜエラドーラ!!未来の悪魔王の力、思い知らせてやるぜ!!」

エラドーラ「ほう…威勢のいいゴミ共が向かってくるか。まぁいいだろう。どうせすぐに理解する…。誰が一番エラいのかをなァ!」

 

マクス「先手必勝だ!おりゃあぁ!!」ブォンッ!

マクスは真っ先に走り出し、剣で斬りつけにかかるが…。

キィンッ!!

エラドーラ「その程度か?生温いなぁっ!!」ブォンッ!

マクス「うぉわぁっ!?」ドサァッ!!

ラプラ「マクスくんっ!!」

マクスの攻撃は巨大な槍で受け止められ、マクスは軽々と吹き飛ばされる。

エラドーラ「どうした?オレの手下をやったんだろ?ならこんなもんじゃねぇはずだ。もっとオレを愉しませてみたらどうだ?」

ピィィン…

エラドーラ「ん?なんだコイツは…?」

エラドーラが足元を見ると、いつのまにか自身の足が地面を糸で縫い付けられていた。

エストリエ「これで動きは封じたわ!今のうちに体勢を…っ!」

エラドーラ「…こんなんで足止めのつもりか?…フンッ!!」ブチブチッ!!

しかしエラドーラは、糸を安易と引きちぎり、足の自由を取り戻す。

エストリエ「嘘でしょ…!?あの糸、そう簡単に千切れないはずなのに…!」

エラドーラ「よし決めた。まずはそこの女から八つ裂きだ…!」ダッ!

そういうとエラドーラは飛び上がりエストリエに狙いを定める。

エストリエ「待って…まさかアタシを狙ってる!?」

エラドーラ「這いつくばれ…!ギルティア・スコーチ!!」ゴォォォォッ!!

クラン「危ないッ!!」

ガキィィィンッ!!

間一髪でエストリエの前に飛び出したクランが振り下ろされた槍を防ぐが…。

ジュゥゥ…

クラン「ぐぅっ!?」ガシャンッ!

エストリエ「クランッ!!」

エラドーラ「ほう…その盾、中々頑丈だな。だが、流石にオレの熱には耐えられなかったみてぇだな?」

クランは赤熱化した盾を思わず手放してしまい、無防備になってしまう。

ラプラ「クランさんっ!!待っててくださいっ!!すぐ治療を…」

エラドーラ「させると思うか?ケジメの時間だ!パイラル・サンクション!」ゴォォォォッ!!

3人「「「ぐぁぁぁぁぁッ!?」」」

エラドーラはクラン、エストリエ、ラプラを炎を纏った槍でまとめて薙ぎ払う。

マクス「3人ともッ!!…テメェ、もう許さねぇ!!おりゃぁぁぁッ!!」ジャララララ…!!

ビシィィィッ!

エラドーラ「あ?なんのつもりだ?また足止めか?」

マクス「これで吹っ飛びな…!!マキシム・スラスターッ!!!キィィィィィッ…

ドガァァァァァンッ!!

マクスは渾身の超EX技でエラドーラを攻撃する。

マクス「はぁ…はぁ…ど…どうだ……?」

シュゥゥゥゥゥ……

マクス「………は?」

しかし、爆煙が晴れるとそこには、無傷のエラドーラが立っていた。

エラドーラ「…今のは中々痛かったが、所詮その程度か。……そろそろ飽きてきたな。これで終わりにしてやる。」ゴォォォォ…!!

エラドーラは槍に炎を纏わせると、空高く飛び上がる。

エラドーラ「うぜぇな…生きてるだけでおこがましいんだよ!エンペラーズ・メルト・ヴァルニッシュメントォ!!ドゴォンッ!! ゴゴゴゴ…

槍が地に突き刺さった瞬間、地面から炎が溢れ出す。

クラン「ま…不味い…ッ!!みんな…!早くここから逃げ…」

 

ドガァァァァァァァァンッ!!!

 

一同「────」ドサァっ……

マクス達はエラドーラの超EX技によってなす術なく倒れてしまう。

マクス「く…くそ…ここまで…なのか……?」

エラドーラ「フンッ、退屈しのぎにもならなかったな。さて、これだけド派手に暴れてやったんだ。そろそろ出てきてもいいだろ?」

 

ゴゴゴゴ…!

サラマンダー「ギャオオオッ!!」

火口の中から、全身が炎に包まれたドラゴン、炎竜サラマンダーが姿を現す。マクス達との戦闘の余波で目覚めたのだ。

エラドーラ「待ってたぜ…!その力…オレの物だ!」ガシィッ!!

エラドーラはサラマンダーの燃え上がる身体に臆することなく触れる。

サラマンダー「ギャオオオッ!?ギャオオオッ…!!」ゴォォォォッ!!

サラマンダーは容赦なくエラドーラに業火の息をゼロ距離で喰らわせる。

エラドーラ「ぐっ…!ふ…ふふふふ…いいぜ…その炎だ…!オマエの炎…このオレに全部よこしやがれぇぇぇッ!!!」ボォォォォォォッ!!

クラン「や…やめろ…!!」

エラドーラはサラマンダーの業火に焼かれながらも、怯むことなくサラマンダーにしがみつき、その炎を我が物としていく。そして…

シュゥゥゥ……

エストリエ「な…何が起こったの…?」

クラン「エラドーラ、…その姿…ハッ!?待て…貴様、サラマンダーはどうした!?」

エラドーラ「…は…ははは…!ハーッハッハッハッハッハッハァッ!!!いいぜ!この力…!まさか()()()()()()()()()()()()とは、流石のオレも予想外だった!!だが、この力さえあれば、もう誰もオレに逆らうことなんざできねぇ!!そう、このオレ…邪帝エラドーラになぁっ!!!」

身体が真っ赤に染まり、髪も獄炎のように蒼くなった彼は、自身を邪帝として改める。最早この場において、彼を止められるものなどありはしなかった。

エラドーラ「さて…これからどうするか…うん?」

エラドーラはふと、倒れていたラプラに目をやる。

ラプラ「はぁ…はぁ…。な…なんだこれ…。か…身体が焼けるように…熱い…!」

エラドーラ「ほう…テメェ、熱障にかかったのか。ん?待てよ…。」チラッ…

マクス「…あ?なんで…オレっちの方を見てやがる…?」

エラドーラ「………へっ!そうだ…いいことを考えた…!」ガシィッ!

エラドーラはマクスを見て邪悪な笑みを浮かべると、熱障で苦しむラプラの顔面を鷲掴みにする。

ラプラ「あ…ぐぁぁ…!」

マクス「や…やめろ…!オレっちの手下に…手ェ…出すんじゃねぇ…!!」

エラドーラ「よし決めた。テメェに役を与えてやろう…エラく面白ぇ役をな…!」ゴォォォォッ!!

ラプラ「あぁっ!?…あぐ…がぁァァァァァァッ…!!!?」

エラドーラに掴まれたラプラの身体が、エラドーラの獄炎で焼かれていく。

マクス「ラ…ラプラーーッ!!…テメェ…いい加減に…しやがれぇぇぇっ!!」ダッ!

エラドーラ「外野はそこで…大人しくしてな!」バシィ!!

マクス「がぁっ…!」ドサッ

飛び出したマクスは片手で軽くあしらわれ、再び地に伏してしまう。

エラドーラ「今から面白ェもんを見せてやるよ!ハーッハッハッハッハッハッハァッ!!!」

 

シュゥゥゥ…

ラプラ「ア…あァ……。マ…マクス…くん……。

炎が止むと、そこには悪魔の翼が生え、身体から歪な棘が生えた変わり果てたラプラの姿があった。

マクス「ラ…ラプラ……?何だよ…その姿…?」

エラドーラ「ハッ!いい姿になったじゃねぇか!他者を傷つけることしかできないその姿!!よし、今日からテメェは…絶命士ラプラだッ!!」

ラプラ「アぁ……い…イヤだ……。

マクス「ラプラァァーーッ!!!エラドーラ…テメェ…マックス許さねェェェ!!!」ダッ!

クラン「マクス…駄目だ…!!」

エラドーラ「もうテメェに用はねぇ。失せろ。」ドスッ!!

マクス「あ……がっ…!」

マクスの身体をエラドーラの槍が貫く。

ラプラ「マクス…くん……!

マクス「く…くそ……ラ…ラプ……ラ………。」ドサッ…

エラドーラ「ふん、ようやくくたばったか。」

エラドーラはラプラを連れ、その場を去っていく。

クラン「ま…待て…!」

エラドーラ「この力があれば、もうオレを邪魔できるヤツはいねぇ…!オレカ界は、オレのものだ!!ハーッハッハッハッハッハッハァッ!!!よし、まずは手始めに、火山地帯を抜けたところにあるバビロアとやらを制圧しに向かうとするか!」

 

戦いの結果は、マクス達の大敗。サラマンダーだけでなく、大切な仲間を1人、失うこととなってしまった…。

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