オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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パンドラ「ようオマエら!今回も話を聞きに来てくれて、ありがとな!」
パンドラ「ところで、オマエらは自分が何者なのかって考えたことあるか?自分の存在意義がわからないときには、自分探しをするものってよく聞くが、オマエらはどうだ?」
パンドラ「まぁこの話は置いといて…第5章を始める前に、ちょっとだけ頼みたいことがあるんだ。」
パンドラ「ゆーちゅーぶ?…ってところで、オレカバトル2のBGMを配信している「オレカ音楽館」ってのがあるらしいんだが、今回こんな表記が出たら、そのBGMをバックに今回の話を読み進めて欲しいんだ。↓
[♪◯◯のテーマ♪]
まぁ、この小説が出る一ヶ月後くらいには第5章のBGMが少しずつ解禁されると思うから、頭の片隅にでも入れておいてくれ!」
パンドラ「長くなっちまったな!それじゃあ第5章…スタートだぜ!!」


第5章 「氷劇の旋律」
第5章 1st Live 少しも寒くないぜ!


オレカ界、北の大陸。

この大陸では現在、ある異変が起こっていた。今は春真っ盛りなのだが…この一帯だけ、まだ雪原地帯のままで、極寒の吹雪が吹き荒れているというのだ。

しかし、この現状を打ち破ろうとする勇敢な者達がいた…!

 

雪原地帯…

スノー「うう…どうしてまだ冬が…。いつもならこの時期になれば緑いっぱいになるはずなのに…。」

彼は氷海騎士スノー。かつて海王バローロを倒した雪の民である。どうやら、冬が続く現状に違和感を感じ、山を降りてきたようだが…。

 

スノーはとある村を訪れたが、そこの村人達は凍りついており、村中に霜が降り、村そのものが凍りついているかのような惨状が広がっていた。

スノー「案の定ここも無理かぁ…。ここの人も綺麗に凍っちゃってる…。どうしてこんなことに…。うん?」

スノーは村の外れの方から声が聞こえてくることに気づく。

スノー「まだ凍ってない人がいるのかな?…行ってみよう!」

 

村の外れ…

村の外れには、ライブステージのようなものが設営されており、たくさんの人が集まっていた。

スノー「すごい人だかりだ…。うん!?あれって!?」

イエイエティ「ぱふぉふぉ〜!」

そこにいたのは毛むくじゃらの雪男、イエイエティ。スノーの友達である。

スノー「イエイエティ!何やってるんだこんなところで!?」

イエイエティ「イェイエーイ!」

スノー「もしかして…何か楽しみにしてるのか?」

ファンの男「お前さん、もしかしてその雪男の友達かい?」

スノー「へっ?あぁ、まあそうですね。それで…この人だかりは?」

ファンの男「ほう…今このオレカ界で最も熱いスリーピースバンドをご存知でない?なら、ちょっと見てきな。損はないぜ?」

スノー「ば…バンド…?」

ファンの男「ほら!始まるぜ!その目に焼き付けな!」

バンッ!

観客「「「ワァァァ!!」」」

ステージに1組の男女とロボットが登場する。それと同時に観客達の歓声が湧き上がった。

???「みんな!今日はおれ達のライブに来てくれてありがとう!初めての人もいると思うから、メンバーを紹介するぜ!」

ファンの男「いよ!待ってました!」

???「まずは彼女!シビれる音を刻むワイルドなギタリスト・チューン!!」

チューン「あたしの音で、シビれな!」ギュイーン!!

観客「「「うぉーー!チューンちゃーん!!」」」

???「次にコイツ!熱いハートを持った鋼鉄ベーシスト、ボット02拍子型!」

02拍子型「ボクノリズム、ゲキアツデス!」ベーン!

観客「「02ー!今日も頑張ってねー!!」」

???「そしてこのおれ、ボーカリスト・ヴェッチが、みんなの心を解かすぜ!!」

観客「「「キャーー!!ヴェッチーーー!!!」」」

スノー「わぁぁ…すごい熱気だ…!」

ファンの男「まだ驚くのは早いぜ?黙って見てな?」

ヴェッチ「それじゃあ自己紹介も済んだし、みんなも早く聴きたいだろ?」

観客「「「「おおおおーー!!!!」」」」

ヴェッチ「なら聴いてくれ…おれ達の歌を!!」

 

[♪ヴェッチのテーマ♪]

 

ライブステージを中心にヴェッチの歌声が鳴り響く。彼の歌声だけではない。チューンのギターが響かせる旋律、拍子型の完壁にも近いリズムが調和を起こし、熱い演奏を響かせる。

スノー「す…すごい…!こんなに心が弾むの初めてだ!!」

ファンの男「だろ?いいぞー!ヴェッチー!!」

 

そして、演奏はフィナーレを迎える。

ヴェッチ「サンキュー!」

観客「「「「ワァァァァァ!!!!」」」」

スノー「すごい!すごいや!!僕まで熱くなっちゃったよ!」パチパチパチ!

絶賛するスノーだが、未だ観客の熱気は収まらない。

観客「「「「アンコール!アンコール!!アンコール!!!アンコール!!!!」」」」

ヴェッチ「まだ聴き足りないみたいだな?2人とも、行けるか?」

チューン「もちろん!いつだって大歓迎!」

02拍子型「マダマダ、ビートキザムゼ!」

ヴェッチ「よし!それじゃあアンコールにお答えして、もう一曲行くぜ!!」

観客「「「「ワァァァァァァァァ!!!!」」」」

 

こうして、大盛況のままヴェッチ達によるライブは終わりを迎えた。

スノー「凄かったですね!僕も、すっかりファンになっちゃいました!」

ファンの男「ソイツは良かった!おっ、村の方も元通りになったみてぇだな!」

スノー「えっ!?」

 

凍りついていた村…

村人A「不思議だ…何があったのかわからないけど…すごく心が温かい…。」

村人B「それに…雪も溶けてる!春が戻ったんだ!」

気がつくと、凍りついていた村人は元に戻り、村一帯の雪が溶けて春が戻って来ていた。

スノー「もしかして、これもあの人たちが?」

ファンの男「おうとも!ヴェッチ達は歌を歌って、冬に閉ざされた北の大陸を元通りにしようとしてるのさ!すげぇだろ?」

スノー「はい!これならファンが多いのも納得ですね!」

ファンの男「だろ?ま、俺もそこのファン1号の熱意には敵わねぇがな。」

スノー「えっ?ファン1号?…まさか……。」

イエイエティ「イエーイ!!」グッ!

イエイエティは誇らしげにサムズアップする。

スノー「成程…最近雪山で見ないなと思ったら、ファンになってたのか…。」

スノーはイエイエティに呆れると、あることにふと気づく。

スノー「そう言えば、なんでわざわざ歌声で?もっと方法はあるかと思いますが…?」

ファンの男「そんなことも知らねぇのか?仕方ねぇ、新人ファンへの情けだ!俺がこの大陸で起こっていることを教えてやる!ただし!これはヴェッチ達の戦いだ。手出しは無用で頼むぜ?」

スノー「わ…わかりました。」

ファンの男「よろしい!では…」

 

ファンの男「お前さん、山の麓に"鏡の城"っつー城があるのは知ってるか?」

スノー「はい…全面鏡張りのこの世で最も美しい城とも形容されてる城…ですよね?山育ちなのでよく見かけてはいます。」

ファンの男「おぉ、そうだったのか。通りで事情をあまり知らなかったわけだ。…っと、それはともかく。そこに最近、あるヤツが住み着いてな。ソイツの歌声のせいで、この一帯だけ冬が続いたままなんだ。」

スノー「歌声で!?ヴェッチさん達の真逆だ…。一体どんなヤツが…。」

ファンの男「ソイツの名は魔皇ミード。魔性の歌声を持つ皇帝さ。」

スノー「魔皇…。クジェスカみたいなヤツがまだいたんだ…。」

ファンの男「クジェ…?まぁいい。ソイツもヴェッチに負けないくらい歌が上手くてな。ヤツの歌に魅了されてファンになった連中も少なくねぇ。」

スノー「ファンが多いんですね…。」

ファンの男「おう。なんなら、ミードのファンの方が多いくらいだ。実際、ヴェッチ達より上手いと言う奴もいるが、俺は違う。ヴェッチ達なら…あの熱意が込められた歌なら、この永遠の冬を終わらせられると信じてる。だからファンとして、アイツらについて行ってんのさ。」

 

スノー「そうだったんですね…。」

ファンの男「あと、これは考察勢のコメントだからテキトーに聞き流してくれて構わないんだが…ここだけの話、ヴェッチとミードの歌声が似てるって言われてんだ。だから『生き別れた家族』とか、『ヴェッチはミードの熱心なファンボーイ』みたいな根も葉もない噂も流れてんだ。」ヒソヒソ…

スノー「そ…そうなんですか…。」

ファンの男「おう。気になるんだったら、今度ミードのライブもあるから行ってみるといい。俺も確かに似てると思ったくらいだしな…。あっ、寒さ対策は万全にな…って、そんだけ厚着なら大丈夫か。」

スノー「では、僕はそろそろ。色々と教えてくれてありがとうございました!」

ファンの男「いいってことよ!んじゃあ、またライブ会場で会おうぜ!同志よ!」

スノー「はい!それじゃあ行こっか。」

イエイエティ「ぱふぉふぉー!」

そして、スノーはイエイエティと共に村を後にした。

ファンの男「さてと…次のライブ会場は確かあっちの方だったかなーっと…。」

 

ライブ会場裏方…

ヴェッチ「ふぅ…やっぱり、唱うと心地いいな…。」

チューン「ヴェッチ!今日もお疲れ様!やっぱりあんたの歌声、何度聞いても心に響いちゃう!ついて行って正解ね!」

ヴェッチ「ありがとう、チューン。きみのギターも、最高の響きだ。」

チューン「ふん!当然でしょ!」

02拍子型「ボクノリズムハ、ドウデシタ?」

ヴェッチ「うん、今日も完璧なリズムだった。頼りにしてる。」

02拍子型「アリガトウゴザイマス!ツギモハリキッチャウゼ!」

チューン「それにしても…もうすぐでミードの所に行けるのね…。長かったような短かったような。」

02拍子型「ココマデコレタノ、ボクタチガチカラ、アワセタカラ!」

ヴェッチ「そうだな。…思えば、おれ達3人が出会って、バンド組んでから…色々あったな…。」

 

そしてヴェッチは、まだバンドも組んでいなかった頃の思い出にふけ始める。




どうもみなさま、今回も読んでいただきありがとうございます。作者です
さて、今章のタイトルですが…「音楽」がテーマの一つということで、様々な楽曲の歌詞から引用、もしくは歌詞を少し改変したものになっています。ちゃんと使用楽曲情報は確認してから入力していますのでご安心を。
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