しかし、そこにループを終わらせまいとトゥルースが立ちはだかる。トゥルースとリフレクドラゴンの反射能力に苦しめられるヴェッチだったが、そこに現れたのはスノーとイエイエティ。
ヴェッチ達の邪魔をさせないようにミードの下へと行かせ、スノーはトゥルースと対峙するのだった。
スノー「そういうわけだから、ここからは僕らが相手だよ!ヴェッチ達のことを弄ぶのは、これで終わりにしてもらう!!」
トゥルース「弄ぶだなんて、人聞きの悪いこと言うなぁー。トゥルは悪気なんてこれっぽっちもないんだよ?トゥルはあの2人のファンなんだ。トゥルはあの2人の歌声をずっと聴いていたいんだよ!こんなところで終わるなんてダメダメ!」
スノー「自分勝手もいいところじゃないか……。それに、元はと言えば君がミードのコピーを勝手に作り出したから始まったことじゃないのか?」
トゥルース「…勝手に?トゥルはミードが見たがってる"真実"を見せてるだけ!最初のミードから許可はちゃんと貰ったよ?」
衝撃的な一言がトゥルースの口から溢れる。
スノー「…は?何を言ってるんだ…?君が全ての元凶じゃないのか!?」
トゥルース「実は違うんだよねー。…まぁ、トゥルはキミのことが大嫌いだから、これ以上は…言わないよ!」バシィン!
スノー「なっ…コイツ!?うわっ!!」ドガァン!!
トゥルースは無理矢理を終わらせると、不意打ち気味にミラーズボールを発射してスノーにダメージを負わせる。
スノー「いったぁ……。結構食らったかも……。もう怒った!!これでも…くらえー!!」ブォン!
トゥルース「ほい♪」スッ…
スノー(あの鏡は…!!)ピタッ…
スノーはロッドを振り回し反撃を試みたが、先程ヴェッチもやられた手鏡のカウンターを警戒し、攻撃を止める。
トゥルース「おっと、流石に引っかからないか。で・もー…えいっ!」バキィ!
スノー「がぁ…っ!!」ドサァ…
止まった隙を見逃さず、トゥルースは手鏡を鈍器のように鳩尾に叩き込む。
トゥルース「ほら、もう一発いくよー?ミラーズボール!」バシィン!
スノー「しまった……。避けられな……」
イエイエティ「ぱふぉー!!」バッ!
ドガァン!!
鳩尾を攻撃されて動けなかったスノーにトゥルースは追撃を加えようとするが、イエイエティが咄嗟に庇う。
スノー「イエイエティ!!ごめん、僕のために…大丈夫?」
イエイエティ「イェーイ!!」グッ!(元気にマッスルポーズをとっている。)
スノー「ほっ…よかった。大丈夫みたい。でも、あの攻撃よく耐えられたね…。」
イエイエティ「ぱふぉ?」
スノー「ん?…ちょっと待てよ…?」
スノーはピンピンしていたイエイエティを見て、何か引っかかったらしく、考えを巡らせる。
スノー(そういえばアイツ、さっきはなんでイエイエティの攻撃を反射しなかったんだろう…?不意打ちとはいえ、手鏡に攻撃が当たっていればカウンターは発動するはず…。それに、さっき僕が致命傷になりかけたあの光弾…。イエイエティが食らっても全然平気そうだったぞ?……もしかして、何か
トゥルース「あれー?どうしたの?黙り込んじゃって。ま、トゥルにはキミの攻撃は届かないけどね!」キラーン…
再びトゥルースの手鏡み戦士のような紋様が浮かび上がる。
スノー「(あの紋様……。もしかして!!)……やってみるか!」ビュオオオ…
スノーはトゥルースの頭上に巨大な雪だるまを作り出す。
スノー「頭を冷やしてもらうよ!ブレインフリーズ!!」
トゥルース「遠距離なら反射されないと思った?残念!トゥルには届かないよ!」
スノー「……あぁ。わかってるさ。もう君のからくりには気づいたからね。」
トゥルース「えっ…?それってどういう…?」
イエイエティ「ぱふぉぱふぉぱふぉーー!!!」バキィィ!!!
次の瞬間、イエイエティのドロップキックがトゥルースに炸裂する。これには思わず…。
トゥルース「ぎゃふん!?」ドサァ…
スノー「やっぱりだ。君、
トゥルース「うっ……。」
オレカのモンスターには、いくつかの種族がある。戦士族はヴェッチやスノーなどの主人公が多く属している種族だ。
スノー「でも、イエイエティは獣族!君の反射範囲には入らないってことだ!!イエイエティ!そっちの相手は任せたよ!僕はドラゴンの方をやる!!」
イエイエティ「イェイイェーイ!!」(グッ )
トゥルース「うっ…。まさか気づくなんてね……。でも!だからこそトゥルにはこの子がついてるんだ!リフレクドラゴン!!」
リフレクドラゴン「ギャシャァァァ!!」ピシィーン!!
リフレクドラゴンはバリアを張って攻撃を防ごうとする。……が。
スノー「でぇぇい!!」ブンッ! ドガァン!
リフレクドラゴン「ギャシャ!?」
スノーは先程発動させていたブレインフリーズをリフレクドラゴンの頭上にぶつける。
トゥルース「リフレクドラゴン!?」
スノー「…さっきヴェッチの戦いを見て思ったんだ。なんでわざわざヴェッチのポップノイズを反射しないで、打ち返した光弾を弾いたんだろうって。そのドラゴンのバリア、物理攻撃は反射できないんじゃないかな?」
トゥルース「そ…そこまで見抜かれてたなんて……。」
スノー「さぁ、これで反射は攻略した!次はどうする?」
完全に反射を攻略したスノーは完全に優位に立つ。
トゥルース「……あーあ。トゥル、もう怒ったよ?奥の手使うけど、文句ないよね?」
スノー「は…?奥の手?」
トゥルース「……。」スッ
トゥルースは静かに手鏡をスノーとイエイエティに向けて構える。
スノー「アイツ…何を…?」
トゥルース「……鏡界のマリオネット。」ビカァァァァ!!
次の瞬間、トゥルースの手鏡から激しく光が放たれる。
イエイエティ「ぱふぉ!?」
スノー「うっ!眩し…!……って、ええっ!?これは…!?」
そこにいたのは、影のようなスノー達の偽物。見たところ、あの手鏡から作られたようだ。
トゥルース「これがトゥルの奥の手。キミたちの鏡像を作らせてもらったよ?さぁ、やっちゃって!」
鏡像達「「………!」」ダッ!
イエイエティ「ぱふぉ!?」ドゴォン!!
イエイエティの鏡像が攻撃が本物に殴りかかる。力はイエイエティと全く同じ。流石のイエイエティでもかなりのダメージを負った。
スノー「イエイエティ!!」
イエイエティ「ぱふぉ〜…!!ぱふぉーー!!!」
イエイエティは全力でトゥルースに向かって殴りかかろうとする。しかし……
トゥルース「……リフレクドラゴン、やっちゃって。」
リフレクドラゴン「ギャシャァァァ!!」ピシシシィーン!!
突如、リフレクドラゴンはトゥルースを庇い、先ほどとは比にならない量のバリアを展開する。
スノー「あのバリア…さっきまでと明らかに違う!!イエイエティ!ダメだ!!攻撃を止めろ!!」
バシィィィィン!!!
スノーの制止は間に合わず、イエイエティの拳がリフレクドラゴンのバリアに当たる。すると……。
キィィィィ…… ドゴォォォォォン!!!
イエイエティ「ぱふぉ……!?」ドガァァン!!!
バリアに溜まったエネルギーが一気にイエイエティに跳ね返る。威力は元のものから増幅されており、イエイエティの巨体が思いっきり遠くへふっとばされる。
イエイエティ「ぱ……ぱふぉ………。」ズズゥゥン……
スノー「イエイエティーッ!!」
その攻撃を食らったイエイエティは流石に耐えられず、戦闘不能となってしまう。
トゥルース「リフレクドラゴンのリバース・スタンスはね、どんな攻撃でも倍返しにして弾き返しちゃうんだ。まぁ、一回使ったらしばらく使えなくはなるけどね。これで形勢逆転かな?」
スノー「(ダメだ…。リフレクドラゴンに下手に攻撃すれば、こっちも倍返しにされる。かと言ってトゥルースに攻撃すれば反射させられるし、まだ鏡像も残ってる……。)どうすれば……。」
トゥルース「じゃあ最後は、鏡像と入れ替わって終わろうか。バイバーイ!!」
鏡像「………。」スッ…
スノー「くそ…こんなところで……。」
鏡像の攻撃がスノーに振り下ろされそうになった。…その時だった。
La〜♪
スノー「ん…?この歌声は……?」
リフレクドラゴン「ギャシャァァ……。」ズズゥゥン…
鏡像達「「……。」」ドサッ…
トゥルース「あ…あれ?みんなどうしちゃったの?」
歌声と共にリフレクドラゴンや鏡像が眠りにつく。
???「ふふ…あたしの歌声を聴いたら、みんな気持ちよくて眠っちゃうんだから。あんたには響かなかったみたいだけど。」
スノー「あ…君は…!?」
そこにいたのは、巨大なタコのオータコンに乗ってやってきたセイレン。セイレンの歌に魅了されて、モンスター達は眠りについたのだ。
セイレン「さ、眠ってる今がチャンスよ!あっ、でもあの鏡のせいで攻撃できないか…。なら…アクア!!」バシャア!!
トゥルース「あっ!トゥルの手鏡が!?」カシャンカシャン…
セイレンは水族。手鏡では反射できず、トゥルースは手鏡を手放してしまう。
スノー「今だ!!その輝きで、ぼくらの未来を映せ!秘義!ステラポラリス!!」
ドガッ!ドガッ!
スノー「これで終わりだ!」
バキィィン!!
トゥルース「──────。」ドサァ……
トゥルースは超EXによる連撃を受け、氷柱に突き上げられ戦闘不能となった。
スノー「た…助かったよ…。君が来てくれなかったらどうなってたことか…。」
セイレン「あら?勘違いしないでくれる?別にあんたを助けたかったわけじゃないわ。あいつの…ヴェッチの最後のライブなんだもの。あたしも協力したんだし、助けに行かないわけにはいかないでしょ。」
スノー「……。なんというか、君も変わったよね。クジェスカのところにいた時より、ほんの少し丸くなったというか……。」
セイレン「……ふん!」
スノー「あはは……素直じゃないんだから…。さてと、トゥルース。勝負は僕達の勝ちだ。なんでこんなことになっちゃったのか…全部話してくれないか?」
スノーは話を切り上げて、オータコンの触手に捕らえられたトゥルースに問いただす。
トゥルース「……トゥルはね、偶々ミードに…最初のミードを見かけた時に聞いちゃったんだ。『俺じゃ世界を熱狂させられないのか?理想の自分を見てみたい』って。だからトゥルはその願いを聞いてあげて……見せてあげたんだ。ミードにとっての理想の自分を。」
セイレン「それが…ヴェッチ?」
トゥルース「結果的にはそうなるね…。最初は理想の自分を見せてあげるだけだったんだ。けどミードは声も求めるようになって、だからその鏡像を実体化させてあげたんだ。」
スノー「…さっきの技だよね。でも、僕たちの鏡像には自我はなさそうだったけど?」
トゥルース「そう。本来なら鏡像に自我なんて生まれるはずはないんだ。ものによっては言葉は発するけど、飾り程度。でも、ミードを映した時だけ例外が発生したんだ…。ミードの理想に対する想いが強すぎたのかな…?いつしか自我を持つようになって…独り歩きするようになっちゃったんだ。これが、ことの始まり。」
スノー「…強い想いのこもったものには自我が宿るってよく言うけど、鏡像でもそんなことが起こるのか…。」
トゥルース「あとは知っての通り。それで最初はどうしようって戸惑ったんだけど…虜になっちゃったんだ。ミードやヴェッチの歌声に。だからずっと聴いていたいって思うようになっちゃって……。」
セイレン「それでそうなったわけね。なんというか…あんたにもっと早く会ってたら、あたしも同じことしてたかも。」
スノー「なんとか終わらせる方法はないのか?親切心でやってくれたのはわかるけど、このままじゃ…あの2人が可哀想だ…。」
トゥルース「……一つだけ、方法はあるよ。」
スノー「えっ!?本当かい!?」
トゥルース「うん。トゥルはウソつけないからね。それでその方法なんだけど……。」