──何かが聞こえてくる。
これは隙間風だろうか。ヒューヒューという音が近くで聞こえてくる。
はて、自分の寝室ではそんな音はなるだろうか。
昨日はしっかりと窓を閉めて寝たはずだ。
そこまでぼんやりと考えていると次第に意識もはっきりとしてくる。
目を開けてみると映ったのはまるで廃墟のようにボロボロになっている天井だった。
──え?
知らない天井だ………
いけない、現実逃避してしまった。こんなことをせずにまずは周りを確認しなければ。
倒れているため自分の周りは少ししか見えないが大量の砂で部屋が埋もれかけているように見える。
──そこまで考えて気付いた。
何か違和感がある。
体の感覚がなにかおかしい。言語化がうまく出来ないが体が広がっているような感覚だ。
とりあえず起き上がろうと思い、手を地面につけようとすると──
ベチャッ
音が部屋に響いた。部屋がそれまで静かだったこともあり嫌に耳に残る。
まるで粘度の高い"何か"を物にぶつけたような音だ。
そしてその"何か"を確認する為に、ゆっくりと手の方を見る。
そこにあったのは、到底人間の手とは言えない物だった。
黒く、細長い触手が地面へ伸ばされている。
正直この時点でもう気を失いそうになったが、近くにあった割れかけの窓を使い自分の姿を見てみようと目を向けてみる。
そこに居たのは黒くて粘度の高そうな大きめの塊だ。
──黒くて、粘度の高そうな、大きめの、塊だ。
「蝌倥□縺ゅ≠縺ゅャ縺ゅ≠縺ゅ≠繝�シ�寂シ�寂シ��」
!?
声キモッ⁉︎
何語だよこれッ⁉︎
待て、今はそれどころじゃない!
僕化け物になってる!?
ヤバいヤバいヤバいヤバいッ‼︎
なんでこんなことになった!?
ああああああああ終わったッ‼︎
こんな化け物がいたら自衛隊とかに処理されるッ‼︎
もしくは捕まって研究のために解剖とかされるッ‼︎
せっかく行きたい高校受かって楽しい高校生活が待ってる筈だったのにッ‼︎
ああ〜終わった〜完全に終わった〜あはははは〜
そんなふうに考えていると、窓の向こうには砂塗れの廃墟街が見えることに気付く。
これは砂漠地帯だろうか。まぁもう僕は終わりだし関係ない。
──砂漠地帯?
ここまで廃墟が建っている砂漠地帯など日本にあるのだろうか?
それに、何故かこんな景色を見たことがある気がする。
少し窓に近づいて辺りを見渡してみる。
うーん、どこで見たんだろうか……
ふと、上を見てみるとそこには巨大な光の輪があった
⁉︎ マジか⁉︎てことはここはまさか……
「繧ュ繝エ繧ゥ繝医せ��シ�」(キヴォトス⁉︎)
………泣きたい………………