カタカタヘルメット団の拠点を襲撃し、全員を倒した。
その後、校舎に戻りみんなと話している中で、セリカが嬉しそうに、これで借金返済に集中して取り組めると言った。
誤魔化そうとしていたが、ホシノが隠すような事でも無いと言って教えてくれた。どうやらここアビドス高校には、4億ほどの借金があるらしい。昔は9億以上だったらしいが、なんと二年前に高校に在籍していたスイが半分返済出来たらしい。
犯罪や危険な事に関わっているのではと心配になったが、ホシノが言うには、良く分からないがスイ曰く、危険は無いだから大丈夫らしい。スイが高校を出て行った時残されていた手紙に書いてあったとの事だ。急に5億円も稼ぐというのは少し怖いが、本人は元気そうなので危ない事では無いのだろうか?
ホシノは何故か、スイの体に目立った傷がないかとか、弾痕が見えたりしなかったかを聞いてきたが、特にそういったものは見当たらなかった。それを伝えると、明らかにホッとしていたので、スイと何かあったのかと思ったが、そこは聞かないでおいた。
そうやってホシノに借金について聞いていると、セリカが大人なんて信用出来ないと言って部屋から出て行ってしまった。彼女達は今まで誰も助けてくれない中、自分達だけでアビドスを守っていたのだ。そこに急に大人が来たら、警戒するのもしょうがないだろう。信用してもらえるように頑張らないと。
──よし。先生達がカタカタヘルメット団を倒した。もしピンチになっていたら、こっそり助けるつもりだったが大丈夫だった。
……久しぶりにホシノを見た。しっかりとアビドスオジサンユメモドキに進化した様だ。髪が長くなっていた。ユメ先輩は死んでないけど、後輩と接している内に性格が少し柔らかくなったとかそんなとこだろう。知らんけど。
……確か次に起こるのは……柴大将の店が爆散するんだっけ?あれ?違う?
……あぁ、そうだ。セリカが拉致られるイベントがあるんだ。それで救出された時にちょっと泣いてたはずだ。生徒の泣いてる顔っていいよね。モモイとかミカとか。そのシーンは頑張って見に行こう。
……話が逸れた。一応セリカの様子を見に行く事にしよう。なんかトラブルがあって助けられなかったら最悪だし。
そうと決まれば早速柴関ラーメンに向かおう。確か……前に行ったのは2年前にふたりと行ったのが最後だったはずだ。美味しかったな、あのラーメン。……今度はひとりで食べる事になるが、今ならバイト服のセリカも見れるはずだ。楽しみ。
──ということで柴関ラーメンにやって来た。まだ爆発してないからお店だ。
扉を開けて店に入る。さて、何頼もうかな〜
「いらっしゃいませ!柴関ラーメンです!何名様ですか?」
お、バイト服のセリカだ。かわいい。
「ひとりです」
「かしこまりました!空いてるお席にご案内いたしますね!」
カウンター席に座り、メニューを見る。……ん?後ろから聞き覚えのある声が……?振り向いてみよう。あ、ホシノだ。……ホシノ?
「……え?スイ……?」
……何という事だ!席にアビドスのみんなと先生が座っている!
僕は丁度先生達がセリカを冷やかしに……違う、ラーメンを食べに来た所に来てしまった様だ。2年振りの再会がラーメン食いに来たらたまたま会うとかなんか嫌だ。もっとカッコよく登場したかった。ここから入れる保険とかあるだろうか?え?ない?そっか……
いや、ここでビビるから駄目なのだ。堂々と行こう!やってみせろよ、スイ!何とでもなるはずだ!
「……久しぶり、ホシノ。2年ぶりかな。元気だった?」
「え……あ、うん。元気だよ〜。……それよりもスイは今まで何やってたの?」
「ずっと仕事してたよ。それよりもラーメン頼んでいい?」
「……あ、うん」
よし。最初は何とかなった!このままいける!
ホシノ以外のメンバーも、少し困惑しているが気にしていられない。
セリカに名物の柴関ラーメンを頼み、来るのを待つ。
……正直緊張で味が分かる気がしないが。
「"……スイ。ちょっと良いかな"」
あれ?先生?誰かが声を掛けて来るとは思っていたが、ホシノらへんだと考えていた。何かあるのだろうか?
「"君は……アビドスに入るまで、何をやっていたの?"」
……?どういう事だ?普通に中学校に通ってたに決まっているだろう。まだ大して働いてない筈なのに過労でおかしくなってしまったのか?
……あ。中学校は転生する前の話だ。て事はアビドスに入るまでの僕の情報は何ひとつない状態なのか。
……ヤバくね?どうやって誤魔化そう……そうだ!
「……僕は見ての通りヘイローが無いし、男です。なので、キヴォトスで生まれた訳では無いと思います」
「"……思うって?"」
「僕には、高校以前の記憶がありません。……「思い出」は……僕の一番最初の「思い出」は……廃墟の中で目を覚ました時が「始まり」なんです」
「"……"」
この説明で行ける筈だ!これジョジョの名言だし、信じてもらえる筈!
駄目だったら8部ファン辞めます。
「"……分かった。答えてくれてありがとう"」
8部ってやっぱり面白いよね。
よし。やっぱ先生はチョロい。基本生徒を信じてくれる。
そのタイミングで、注文した柴関ラーメンが届いた。食べよう。
……おぉ!美味しい!これは病みつきになりそうだ。安いし、また来たい。
あっという間に全部食べ終わってしまった。目的も果たしたし、帰る事にする。
あっ、そうだ。ホシノに僕の正体をバラされたら全部終わる。……しょうがない。後日話さないか聞いてみよう。
「ホシノ。また今度何処かで話せない?」
「……分かった。明日にアビドス高校の校舎でいい?」
「うん。ありがとう。それじゃ、また」
それだけ行って、店を出て行く。
……はぁ、気が重い。何を話す事になってしまうのだろうか。上手く誤魔化せればいいが……
……別の事を考えよう。今日の夜にセリカの拉致が発生する筈だ。ちゃんと見張っておかないと。
誰にも見られない場所で、カラスに擬態する。そのまま近くの建物の屋上に止まり、店から出て来た人を見える様に待つ。
これで、セリカが出て来たら直ぐに分かる筈だ。……別にストーカーじゃない。ただセリカを守ろうとしているだけだ。……世の中のストーカーと同じ事言ってる気がする。悲しい。
今日は自分で料理を作りました。オムライス的な感じで、ちゃんと作れました。ケチャップで先生の似顔絵を描いたんですが、少し崩れてしまいました。でも美味しかったです。