スライム(?)で行くブルーアーカイブ   作:強酸性のTKG

18 / 44
18話です。UA数とお気に入り登録が凄い増えてて嬉しいです!これからも頑張ります!


18話

僕は今、夜のアビドスで拉致られているセリカを眺めている。

……別に僕が人の心が無いドブカスという訳ではない。

ただ、セリカと先生の仲を良くするには、ここで先生がセリカを助け出さなければいけない。なので、僕がするのはサポートだけだ。

……あ、気絶したセリカがトラック乗せられて出発して行った。

先に行って待ち伏せしていよう。

 

──大分時間が経って、今は廃墟が多いエリアまで来た。

……そろそろ良いだろう。トラックが通り過ぎた時、後ろからリボルバーを構えタイヤを狙う。僕だって練習したんだ!いける!

 

バンッ‼︎

 

リボルバーの射撃音が辺りに響き、トラックから金属音がする。……金属音?タイヤを狙ったのに?

……扉に当たって、少しだけ隙間が出来てた。自分がクソエイム過ぎて泣きたくなる。どうせ銃使うならエンペラーとか使いたい。すぐ出せるし弾曲げられるし。エンジニア部とかに頼めば出来ないかな?

……しょうがない。普通に力尽くで止めよう。擬態を解き、本来の姿になる。手足を何本か生やして、トラックを追いかける。分かりやすくいうとカオナ○とかロボトミーコンポレーションの笑う死体の山みたいな感じだ。

そうして走っていると、あっという間にトラックに追いついた。触手を一本出して、窓を突き破り運転しているヘルメット団の生徒を無理やり引っ張り出す。

 

「ぐぇっ!?……ひっ!?」

 

「縺薙s縺ー繧薙??」

 

声も出してみた。相変わらず意味が分からない。ヘルメット団の生徒は、その声と僕の見た目にビビってる。ちょっと申し訳なくなってきた。本当に悪いと思っているけど、気絶させてそこら辺に捨てる。トラックも一緒の場所に置いておけば誰かに見つけて貰えるだろう。

運転手が居なくなり、トラックは止まった。扉を壊して、外に出れる様にする。……ここまでやれば後は大丈夫だろう。鳥に擬態して、その場を去る。後は少し離れた場所から見ていよう。

……お、先生達も来た。ならばもう安心だろう。帰って事務所の片付けでもしよう。

……先生の伊達にストーカーじゃないというセリフが聞こえてきた。本当にアレが教職に就いているのか?キヴォトスってやばいな。今更か。

 

 

 

──僕は今、ホシノとの約束でアビドス高校に来ている。少し前に校舎は見たが、入るのは2年ぶりだ。

玄関口に行ってみると、ホシノが待っていた。ゲームのボス戦みたい。

 

「……やぁ、ホシノ」

 

「……昨日振りだね〜。……空いてる教室に案内するよぉ〜」

 

そのまま、使っていない教室に案内された。ここは……僕が当時空き部屋だ。懐かしい。

……気まずい。しょうがない。僕から喋り出そう。

 

「……何か聞きたい事はある?」

 

「……あの時、私が撃ったのは……スイだったの?」

 

……最初にそれが来るか。

 

「……うん。ユメ先輩に手を伸ばしてた所を、ホシノに撃たれた。あの黒い生き物は僕だよ」

 

右腕の一部の擬態を解き、ホシノに見せる。ホシノは目を大きく開けて驚いていた。

 

「……ごめんね、ホシノさんとユメ先輩を騙してて」

 

……呼び方を当時のもので呼んでしまった。ちゃんと変えようと思っていたのに。

 

「ッ……いや、こちらこそごめん……。あの時撃って……」

 

「しょうがないよ。あの連絡をした後で、正体不明の生き物がユメ先輩に近づいていたんだから撃つのも当然だ」

 

誰だってそーする。おれもそーするというやつだ。アレは誰が悪いという訳じゃないだろう。悪いのは全部黒服だ。

……少し気分が悪くなって来た。何故だろう。

 

「……スイ。アビドスに戻ってこない?きっと楽しいよ?」

 

……どうしようか。誤解も解けて、先生とも関わりやすくなる。受けた方がいいか──

 

『ユメ先輩に近づくなッ‼︎化け物ッ‼︎』

 

その瞬間、過去の記憶を思い出す。ホシノとの最後の邂逅だ。

……ッ!駄目だ。どうしても思い出してしまう。撃たれた時の気持ちも、痛みも、ホシノの表情も。全て鮮明に思い出してしまう。

 

「……ごめん、遠慮しとく。……急だけど今日は帰るね」

 

「え……ちょ、ちょっと待ってよ。なんでそんないきなり……」

 

「どうしても止めたいならキヴォトスのやり方で止めて見てよ。あの時みたいに撃ってさ」

 

「ッ……!急に何を……⁉︎」

 

駄目だ、怖い。またあの時のように化け物と言われないかが怖い。

他の誰かにバレて失望されないか怖い。だからだれかと仲良くなりたくない。最初から嫌われていれば、少しはショックもマシになる筈だ。

……自分が触手を出したり、腕を生やしたりする光景が頭の中でフラッシュバックする。

……そうだ、僕はただの化け物に過ぎないんだ。彼女達の青春に関わってはいけないだろう。

 

「……ホラ、僕はどうせ怪我しても治るし思いっきりやってみてよ」

 

「……とりあえず止めさせてもらうよ。……痛くしたらごめんね」

 

ホシノがショットガンを持ち上げる。……そういえばホシノクラスの相手と戦うのはこれが初かもしれない。まぁ僕の目的はこの場からの逃走だ。そんな気負わなくてもいいだろう。




スイ君のメンタルは割と弱いし、臆病です。でも辺な所で意地を張ってしまうタイプ。


今日は外食をして、ハンバーグを食べました。普段家で食べているハンバーグと違って柔らかいハンバーグで、目玉焼きとチーズが載っていて、上手く全部一緒に食べてみると非常に美味しかったです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。