先生とシロコはどこかに行って、ノノミ、セリカ、アヤネは準備中だ。なので今はホシノとふたりきりだ。
「…‥ホシノ」
「ん?どうしたの?もしかしてサインする気になった?」
「いや、そうじゃ無くて……アビドス砂漠に、僕も連れて行って欲しいんだ」
「…‥駄目だよ?危ないからさ、ここで待っててよ」
「…‥僕は怪我しても直ぐ治るし,そもそも直接戦闘する気はない。あ、もちろん逃げる気もないよ」
「……なんで?なんでわざわざ危ない事をしようとするの?」
「……元でもアビドスの生徒として見届けたいんだ。お願い、ホシノ」
「……スイの退学処分とかやってないからまだアビドス生だよ?」
「えっ」
「あ、あと出席してないから進級出来てなくてまだ一年生になってるよ。うへへ、私が先輩だね」
……嘘だッ‼︎えっ待ってほんと?留年?
マジかー……泣きそう。こんなに凹んだのはヤックルの尻に矢がブッ刺さった時以来だよ……
「……どうしても行きたいの?」
「……うん、お願い」
そう頼み込むと、ホシノは少しの間悩んでいた。だが、考えがまとまったのか喋り始める。
「……ちゃんと私の後ろに隠れてるって約束できる?」
「もちろん!僕戦えないし!」
よし。これでとりあえず外に出れる。まぁ出た所でホシノの後ろに居なきゃいけないから逃げる事は出来ないが。
そうして僕たちは準備を終わらせて、アビドス砂漠へと出発した。
──途中までは列車で進めたが、ここからは歩きだ。もう少し進むとアビドスの砂漠化が始まる前から砂漠だった場所に出る。そこには壊れた警備ロボットやオートマタなどが徘徊している危険な場所となっている。普段なら絶対に近寄らない所だ。
だが、今は強行突破するしかない。アヤネが今一度みんなに装備品の確認を呼びかけていた。僕は戦えないので関係ないが。
ゲヘナの風紀委員についてや、某ゲヘナヨコチチハミデヤンの発言の意図などを考えつつ、砂漠の方へと進んで行った。
──道を阻んでくる敵を倒しつつ僕たちは進む。最初の方はこっそり持って来た自分の銃で援護していたのだが、ホシノに怒られてしまい出来なくなってしまった。せっかくまともに使えるチャンスだったのに。
アビドス砂祭りの話やオアシスの事を聞きながら歩いていくと、アヤネが何かを発見したらしい。
ここだとまだ干からびたオアシスくらいしか見えないが、この先を進んでいくと何かの大規模な施設があるらしい。こんなところにそんな施設なんてあるとは思えないが、とりあえず行ってみよう。
──本当に合った……だが、何の施設だ?これは?
…‥見たところあまり穏やかな目的の施設ではない気がする。だって有刺鉄線とかが張り巡らされているし。明らかに戦闘系の施設だと思う。
みんなで驚いていると、僕の頬を何かが通り過ぎて行った。いたっ。……銃弾!?誰!?
あれは……PMCの兵士……か?あまり自信がないが、多分合っているだろう。
はぁ……絆創膏持って来ておいて良かった。
……あ、ホシノがキレながら敵に突っ込んでった。哀れ。無双ゲームみたい。
そんなホシノの蹂躙劇を眺めながら、僕は頬に絆創膏を貼った。
今日は久しぶりに縄跳びをしました。二重跳びを30回以上跳べたので満足しました。