スライム(?)で行くブルーアーカイブ   作:強酸性のTKG

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29話です。最近お気に入り登録とかUA数が増えているのを見るたびに嬉しさのあまり叫んでいます。この小説を読んで頂き、本当にありがとうございます!


29話

校舎へと帰って来てみんなで会議をする。だが、それは楽しい雰囲気ではなく、重い空気だった。

 

「……ふう」

 

「もうっ、一体何なのよ!」

 

「カイザーコーポレーションは、あそこで一体何を企んで……?」

 

「『宝物を探している』と言っていましたが……」

 

……うーん。本当は何だったっけ……。原作の知識を結構忘れてしまっているので中々思い出せない。もうちょっとで思い出せる気がするんだけど……。……あっ!そうだ!船だ!宇宙まで行けるやつ!名前は確か……アトラ・ハシース?とかウトナピシュティム?とかだった気がする。どっちかは忘れたけど、思い出せてスッキリした。じゃあ本当に宝探しなのか。

 

「あの砂漠には何も無いはずです。でたらめを言ってるんだと思います。石油など、お金になりそうな地下資源は何一つ残っていません……。はるか昔に、すでにそういう調査結果が出ているんです」

 

「だとすると、どうして……」

 

「……いや、本当に宝探しかもよ?」

 

「え?いや、今言った通り石油などの地下資源は残っていません。なので宝探しではないと思います」

 

「んー……。石油とかそういう物じゃなくてね。あるんだよ、アビドス砂漠には」

 

「……何がですか?」

 

「例えば……ヘビみたいな形のデカい機械とか、宇宙まで行ける船とか」

 

よくよく考えたらなんでアビドス砂漠にビナーっているんだろう?居心地がいいとかあるのか?ないなら出てって欲しい。凄く邪魔。やっぱ理由あろうがなかろうが消えてしまえ。邪魔だ。

 

「……はい?」

 

あっ駄目だ。何言ってんだコイツって顔してる。ちょっと恥ずかしい。

 

「いやいや、今そんな事言ってる場合じゃないでしょ!3000%とか言ってなかった!?」

 

「は、はい。そうですね。保留金も要求してきましたし……あと一週間で、3億円だなんて……」

 

よし。ちょっと恥ずかしかったから有耶無耶になって良かった。

 

「……行ってくる。あそこで何をしているのか、調べないと」

 

「し、シロコ先輩!?行くって、一体どこへ……?」

 

「PMCの施設。徹底的に準備すれば、何とか潜入できると思う。行って、何をしてるのか確認する」

 

「ま、待ってシロコ先輩!それより今は、借金の話の方が先でしょ!」

 

「……借金はもう、真っ当なやり方じゃ返せない。何か、別の方法を……」

 

……銀行でも襲う気か?

 

「だ、ダメです!それではまた……」

 

「……私はシロコ先輩に賛成!学校が無くなったら全部終わりなんだから、もうなりふり構ってられない!!」

 

「そんな、セリカちゃん……!?」

 

「セリカちゃん待って!そんなことしたら、あの時と同じだよ!?」

 

「そ、そういう意味じゃない!そうじゃなくて、でも……!」

 

「あの時ホシノ先輩が止めてくれたのに、自分から進んで犯罪者になるの!?」

 

「わ、私は……」

 

……一応僕も止めに行った気がするんだが?やっぱり僕の印象って不審者なのだろうか?悲しい。

 

「……」

 

「ほらほら、みんな落ち着いて〜。頭から湯気が出てるよ?」

 

「ん……」

 

「……はい、すみません……」

 

「……ごめん、こんな風にしたいわけじゃなかった」

 

「うん、みんな分かってるよ。シロコちゃんも、いい子だからね。

 

「……」

 

「まっ、とりあえず今日はこの辺にしとこう。うへ〜、じゃあ解散解散〜。一回頭を冷やして、また明日集まることにしようよ。これは委員長命令ってことで」

 

「"……そうだね。とりあえず、みんな一旦帰ろう"」

 

 

 

──ノノミ、アヤネ、セリカの3名は帰宅し、校舎に残っているのは僕、ホシノ、シロコ、先生の4人だ。

僕もこっそり帰ろうとしたが、普通に教室に閉じ込められた。僕なら壊せるが、大きな音がしたら直ぐにホシノが来るだろう。だから逃げれない。

……が!僕を舐めてもらっては困る。これでも僕はスライム?だ。音を立てず外に出る程度造作もない。

本来の姿へと戻り、小さな隙間からニュルッと外に出る。やった!自由だ!キヴォトス最強格といえども所詮はホシノもただの子供なん「スイ?何やってるの?」

……なんだか既視感のある光景だ。ここで振り向いたらホシノが……いや、違う!今度こそ幻覚に決まって「早く部屋に戻らないと怒っちゃうよ〜?」

 

「申し訳ございませんでしたホシノ様。直ちに部屋へ戻らせて頂きます」

 

ホシノを怒らせたら終わる!だから時には無様を晒してでも怒らせない事が重要なのだ。僕は急いで教室に入った。

 

──部屋の中、ふたりで話をする。

 

「……先生とシロコは?」

 

「ふたりはもう帰ったよ?私もスイが大人しくしてるか見たら帰るつもり」

 

「……そっか」

 

……この後の展開はちゃんと覚えている。だから、阻止しなければ。

 

「……ねぇ、ホシノ」

 

「ん?どうしたの?」

 

「……この後さ、黒服のとこ行くつもりでしょ」

 

「っ!?……いや〜、なんの話だかおじさんには分からないな〜?」

 

「……退部届けの紙、見たよ」

 

「あれは……ただの気の迷いだからさ、もう破いちゃったよ〜」

 

「……2枚とも?」

 

「へっ!?同じ場所には置いてな……!」

 

「……やっぱりか。カマかけたけど合ってたね」

 

「……!」

 

上手く引っ掛かった!超嬉しい。一回くらいこういう頭脳プレーがしてみたかったんだよ。

 

「……ホシノ。アビドスを守るのに自分を犠牲にしちゃ意味が無いでしょ。先輩を犠牲にしたアビドスで、あの子達は楽しく過ごせると思う?」

 

「っ!それは……」

 

「ホシノも分かってるじゃん。ほら、今ならあの紙にサインくらいするからさ、考え直してよ」

 

あの馬鹿みたいな誓約書にサインするとか正気の沙汰じゃないが、ホシノが考え直してくれるんなら安い物だ。

 

「……スイ」

 

お、行けるか……?

 

「……ごめんね。私はやっぱり、黒服の提案を受けるよ」

 

「……そっか。じゃあ……」

 

人への擬態を解除し、本来の姿に戻る。更にその状態で人型に変形し、真っ黒な人型になる。

 

「蜉帙▼縺上〒繧よュ「繧√&縺帙※繧ゅi縺?h縲」

 

「……うへ〜、なんて言ってるか分かんないや」

 

ホシノもショットガンを持ち、戦闘態勢になる。

こうして再び、この場所でホシノとの戦いが始まった。




今日は特になんにもありませんでしたが、月曜日なので憂鬱です。でもご飯が美味しかったです。
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