スライム(?)で行くブルーアーカイブ   作:強酸性のTKG

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この小説を書くに当たって、ひとつ悩んだ事がありました。
それは、スイ君が人に擬態できるようにするかしないかです。
どちらも書いてみたいと思い、悩んだ結果ダイスを使う事にしました。
その結果、スイ君が擬態を出来るようになりました。
ですが、やはり出来ないIFも書いてみたくなり、このIFを書く事にしました。本編の合間に書いていくので良かったら読んで下さい。


上記の理由は半分くらいの割合です。もう半分はパヴァーヌ編が一ミリも思いつかないので書きました。後悔はしていません。


IF もし擬態が出来なかったら
1話


やぁみんな。僕だ。え?誰だって?僕だって分からないよ。

その理由は……今まで普通の高校生だったのにいきなり変な化け物になったからだ。

……何を言っているのかわからねーと思うが僕も何が起きたか分からなかった。……いや、本当に。

しかも多分ここはキヴォトスだ。空にデカい輪っかがあったから間違いない。

先程試してみた所僕の体は流体状になっているようで、体を変形させて人型みたいには出来たがそれが限界だ。生き物に擬態する事は叶わなかった。クトゥルフ神話のショゴスみたいに出来たら良かったのに。

……つまり僕は、銃を持っている人間が大量にいる場所で化け物として生きていかなくてはいけないのだ。控えめに言って詰んでいる。

……まぁ、どうにかなるだろう。幸いここはアビドスの砂漠の様だ。隠れる場所はいくらでもある。原作に関わらない様ゆっくりと生きていけばなんとかなる。

 

「おい、てめぇ!金を出しな!」

「わ、私いまお金持ってなくて……」

 

……そう、関わらなければいいのだ。だから、外から聞こえてくるこの声も無視すべきである。

 

「あぁ?ちょっとは持ってんだろ!いいから出せよ!」

「ひ、ひぃん……本当に持ってないのに……」

 

……しょうがない。助けるか。ここで見捨てる程人間性が腐っていない。助けて直ぐ離れれば大丈夫だろう。

 

「縺昴%縺ョ蜷帙?√き繝?い繧イ縺ッ濶ッ縺上↑縺?h縲」

「あ?誰だおま……ほんとになんだお前!?」

 

うわっ、声キモ。何言ってるか分かんないし……

 

「く、くそっ!化け物の相手なんてしてられっかよ!」

 

お、逃げてった。銃で撃ってきたりしたら死ぬかもなので有難い。

 

「た、助けてくれたの……?」

 

あ、そうだ。早く離れなきゃ。でも最後に顔だけ見てこう。キヴォトスに来てから初めて会った住人だ。それくらいは良いだろう。……ん?コレユメ先輩じゃね?マズイな、早く離れなければ。ここを小鳥遊ホシノに見られたら即撃たれてそのままゴートゥーヘヴンだ。もしかしたらヘヴンじゃなくてヘルかもしれないがそんな事はどうだっていいのだ。適当に相手してさっさと逃げよう。……とりあえず頷くか。

 

「あ、ありがとう!私は梔子ユメ!あなたのお名前は?」

 

うせやろ?化け物相手にフレンドリー過ぎるだろ。いや、世の中の陽キャってこうなのか?今まで陰キャだったので分からない。

顔の口らへんの位置にばってんマークを作って喋れない事を伝える。

 

「……もしかして喋れないの?それなら……」

 

ん?もしかして書ける物を持っているのか?それなら意思疎通は出来るが……あっ!税込1500円のたのしいばななとり!本物だ!すっげぇキモいデザインだな!

 

「ほら!私いつもこの手帳持ち歩いているの!よかったらこれに書いて!」

 

……名前、名前か。どうしよう?今までの名前名乗るのはなんか嫌だし……そうだ、スイとかどうだろう。スライムの一部から取ってスイだ。……明らかに見た目はスライムじゃなくて化け物だが。

ペンを借りて『スイ』と名前を書く。

 

「あなたスイって言うんだね!教えてくれてありがとう!」

 

あなたトト⬜︎って言うのね!感がする。

 

「何してるんですかユメ先ぱ……うわっ!なんですかソイツ!?」

 

あっ!ツンツンしてるホシノだ!短髪ホシノも凄い可愛い!生でこのホシノを見れてなんだか感動してきた。あ〜ホシノ……僕、涙が出そうだよ……

 

「この人はね!カツアゲされてた所を助けてくれたの!だからいい人だよ!」

「……ソイツ人なんですか?私には化け物にしか見えないんですが……」

「ホシノちゃん!人にそんな事言っちゃダメだよ!」

「えぇ……?す、すいません……?」

 

ええんやで、ホシノ。誰にだって過ちはあるものだ。間違った事をしてしまっても、今のホシノの様に謝れればそれで十分だ。

……ホシノの言う通り化け物なのになんで上から目線で考えてるんだろ、僕。

 

「……で、結局貴方はなんなんですか?」

 

分からないというポーズをする。実際なんも分からないのだ。許して欲しい。

 

「……そうですか。じゃあ、私達は行きます。ユメ先輩を助けて頂いてありがとうございます。では」

 

よし。向こうから帰ってくれそうだ。これで後は誰にも会わない様にひっそり暮らせば全部解決だ。

 

「待って、ホシノちゃん!この人に聞きたい事があるの!」

「……はぁ。分かりました。早く聞いてきて下さい」

「ありがとうね、ホシノちゃん!」

 

……なんだ?まだ何かあるのか?

 

「ねぇ、スイ……君?ちゃん?……どっちかは分かんないけど、聞きたい事があるの!あなた、行く所とかある?」

 

……それを聞いてどうするんだ?いきなりホームレスとか馬鹿にされたら泣くぞ?

首を横に振りNOと表現する。

 

「……じゃあ、アビドス高校に来ない?」

 

……は?

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