スライム(?)で行くブルーアーカイブ   作:強酸性のTKG

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7話です。昨日は投稿することが出来なくてすみません。
明日からはまた再開していきます。


7話

──ここは夜の砂漠だ。住民からの落とし物を探して欲しいという依頼を受け、今3人で探している最中だ。なんかユメ先輩がボーッとしてるけど。

 

「先輩?」

 

「………」

 

「ユメ先輩!」

 

そこでようやくホシノが話しかけている事に気が付いたようだ。

 

「……あ、ごめんね」

 

「何してるんですか?早く見つけて帰りますよ。」

 

「……見て、ふたりとも。アビドスの夜は、星がきれいだね。」

 

確かにここの夜空はとても綺麗だ。

日本だったら、ここまで綺麗な夜空は山奥とかでも無いと見ることは出来ないだろう。

 

「周りに何もないですから」

 

「それだけが理由なのかな……?」

 

「というか、星なんかより足元を見てください!そんなんだから、いつまでも落とし物が見つからないんですよ!この近くにあるはずなんですよね?ああ、もう。どうしてこんな面倒くさいお願いを……」

 

「だって……困っている人は見過ごせないから」

 

「……そうですね!頑張って見つけましょう!」

 

だが、そう決意した瞬間、急に風が吹き始める。

 

「……ん?」

 

「あれ……?」

 

「急に風が……」

 

「ふ、ふたりとも!早く帰ろう!砂嵐だよ!」

 

頑張ろうと思った矢先にこれである。なんか悲しくなってくる。

 

「もう道が……あれ、コンパスどこに入れたかな……」

 

ユメ先輩がガソゴソとバックを探す。だが、

 

「……ひいん、また忘れちゃったみたい」

 

「あれほど忘れないよう言ったのに……!

砂嵐が来たら遭難することくらい、分かってるじゃないですか!

 

「うぅ、ごめんね……」

 

「はあ……スイは持ってますか?」

 

「もちろん。遭難したら余裕で死ぬからね。ホシノさんも持ってるでしょ?」

 

「はい。念のために持ってきておきましたが正解でした」

 

「わあっ、さすがふたりとも!

持つべきものは頼れる後輩たちだね!」

 

「余計なこと言ってないで、早く行きますよ!」

 

僕とホシノがコンパスを持っていたお陰で、その日は何事もなく帰ることが出来た。

 

───あれから少し経ち、僅かに残っていた在校生達も出て行ってしまった。

これからはたった3人だけでアビドスを守っていかなくてはならない。

まぁ戦えるのはホシノだけなので戦闘で言うと、ひとりで頑張ってもらうしか無いが。

ちなみに僕はあの校舎に住み着いていたので、引っ越しみたいな感じですこしテンションが上がる。その分荷物が多くなってしまったが。

 

「ホシノちゃん、スイ君、ここが新しい校舎だよ!」

 

「新しいって……ただの別館じゃないですか」

 

「それはそうだけど……」

 

「僕は引っ越しみたいでワクワクするな〜」

 

「……スイは校舎に住んでましたからね……あっ、だからそんなに荷物が……」

 

ホシノが呆れた感じで話していると、ユメ先輩が寂しそうに喋り始める。

 

「…… もう、私たちだけになっちゃったね」

 

「……いなくなった人たちのことは忘れましょう。

期待するだけ無駄だったんです」

 

「そういう言い方は良くないと思うの。

だって、悪いのは砂漠化でしょ?」

 

「……」

 

「自分の自治区を離れるのは、誰しもつらいんだよ」

 

……自分の生まれ育った町から離れなければいけないというのは、どれくらい辛い事なのだろうか。僕にはそういった経験がない為わからない。

 

「……でも、結局みんなアビドスを捨てたじゃないですか!」

 

「みんなじゃないよ、ホシノちゃんもスイ君もいる」

 

「……」

 

「それに……私も、ね?」

 

そう言ってユメ先輩は優しく微笑む。

 

「……先輩」

 

「これからは、三人で頑張っていこう」

 

「私がふたりを守るから、ふたりは私を守ってね?」

 

見て!ユメ先輩がニコニコしているよ

かわいいね

 

「……先輩とスイは自分のことだけ考えてください。弱いんですから。それにスイに関しては強い弱い以前にヘイローも無いんですから」

 

ホシノ。事実や正論は時に人を傷つけるんだよ。確かに僕は戦えないしユメ先輩も戦闘に関してはカスだが。

 

「そ、そんな言い方しなくてもぉ……」

 

ユメ先輩はホシノが事実を言ったせいでニコニコするのをやめてしまいました

ホシノのせいです

あーあ

 

「というか、ホシノちゃんが特別強いだけじゃない?」

 

「……いえ。もっと、強くならないと」

 

なんて事だ。ホシノは更に強くなりたいらしい。今のホシノも超強いのに。ホシノに足りないのは強さじゃなくてもっとツンデレのデレを積極的に出していく事だと思う。でも今のホシノもかわいいからいいや。

 

「そのためにも……まずは先輩、これを受け取ってください」

 

ホシノが何かをユメ先輩に向かって差し出す。あれは……?

 

「うん……?」

 

ユメ先輩はそれを受け取り見た時、驚いたのか大声を出した。

 

「生徒会に入ってくれるの!?やっ……って、どうして……?」

 

今まで生徒会入りを何回も断っていたホシノが自分から生徒会に入りたいと言い出したことに、ユメ先輩は素直に喜ぶよりも驚きが来たようだ。

 

「生徒会かどうかに拘ってる意味がないと思ったので」

 

「……どうせ、先輩とスイとはこれからもずっと一緒でしょうし。あ、でもあのダサい手帳は受け取りませんから」

 

ッ……‼︎ホシノがデレた‼︎か"わ"い"い"‼︎……それにしても一緒に居るに僕も入っているのは驚きである。頑張って働いているから好感度が上がったのだろうか?

 

「夢……?ううん、奇跡だよ!」

 

「……先輩、苦しいです。

夢じゃないので、そんなに抱きしめられたら死んじゃいますよ」

 

「そうだ、記念に写真撮ろうよ!」

 

「いいですね!撮りましょう!」

 

「別に、わざわざ撮らなくても……」

 

「お祝いの時は、記念に写真を撮るものだから!ほら、スイ君も!」

 

ユメ先輩を真ん中で三人で写真を撮る。

 

「ほら、ホシノちゃん。ちゃんとカメラ見て?

 

「ち、近いです先輩。……あ、当たってるんですが」

 

「ユメ先輩!ちょっと狭いです!」

 

前世陰キャな僕にこれは辛い。精神へのダメージが結構キツイ。

 

「恥ずかしがってないで、もっと近くおいで?」

 

「いやいや、苦しいですって」

 

「ふふっ。それじゃ、はいチーズ!」

 

 

──写真撮影が終わり、今は校舎の中で部屋を見ている。

 

「ここが新しい生徒会室だよ!」

 

「……狭いですね」

 

「……狭いね」

 

「うっ……」

 

「でも、今日からここでアビドス生徒会は生まれ変わるの!

今は三人しかいないけど、いつかは……」

 

「……いつかは?」

 

「えへへ。いつかは後輩も入ってきて、きっと賑やかになると思うの!」

 

確かに二年ほど経つと、在校生二名から五名に増えている。大進歩である。数字でいうと2.5倍だ。

──新しい空き部屋で掃除をしたり、荷物を移したりして、僕が住めるようにする。こうやって間取りを考える時間はなんか楽しい。

そういえば、ユメ先輩が死亡してしまうのはいつ頃だっただろうか?

詳しく覚えていないが、もうちょっとだった気がする。気をつけなければ。そう考えながら僕は新しい空き部屋の掃除をするのだった。




昨日は某夢の国に行っていました。ジェットコースターにのってガチで発狂していました。怖かったです。
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