その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

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「五十嵐、お前は・・・ヘアピンカーブをどう思う?」
「どう思うって?レースなら、ファンには見所だけど、山岳部は、『仕方無い』道程ですよね。」「今のは、洒落じゃないよね?」
「違いますけど。」



106大曲角

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。

もう知らん振りするしかない。

「五十嵐、お前は・・・ヘアピンカーブをどう思う?」

「どう思うって?レースなら、ファンには見所だけど、山岳部は、『仕方無い』道程ですよね。」「今のは、洒落じゃないよね?」

「違いますけど。」

「ファイナルアンサー?」

「ファイナルアンサー。」

「差異が生じた場所は、『労の国』。お前がミミーと再会した次元だ。」

ボスは、スクリーンに一枚の絵を映した。

「こんな感じだ。どう感じる?」

「まあ・・・まっすぐ道造れれば楽なのに・・・それって?」

「勘が鋭くなったな、五十嵐。データベースでは存在しなかった道が、年鑑が書き変わった時点で、こうなった。」

「あ。一本道。」

「そう、煉獄への一本道だ。詰まり、バイパスだと思い込んだクルマが、その道を通ると・・・一方通行出口なし。異空間に行ってしまう。困るよね。」

「困るよね?犯罪じゃないですか。」

「時間軸は1929年4月としか判っていない。テキトーに探してくれ。」

 

MRIに似た移送装置に寝転がると、『テキトー』って言葉に引っかかった。

睡眠学習にも、時機は語られていなかった。

そうか。4月末日から『逆走』しよう。

 

1929年4月30日。『労の国』。

新聞社で記事を探す。ない。タイムリープする。

一週間前。

新聞社で記事を探す。ない。タイムリープする。

その一週間前。

新聞社で記事を探す。ない。タイムリープする。

その一週間前。

新聞社で記事を探す。あった。4月4日。

『突然現れた道に迷い込んだクルマは戻らない。』

これだ。今度は、その場所に跳んだ。

後に駅伝とかで有名になった場所だ。

いきなり、機関銃で蜂の巣になる所だった。

俺の脇を支え、一緒に跳んだのはミミーだった。

違う場所から、俺は、連中をクルマごと未来の『保安檻』に送った。

次にミミーが俺と跳んだ先は、いつぞやの円盤だった。

「万華鏡クン、ミミーと2人じゃ、これは破壊できない。」

そう言って、局長は、ボタンをポチッと押した。

空中に浮いた『未来への橋』ではない、道は消えた。

「じゃ、帰ろうか。」

 

3026年某月某日。午後5時。時間管理局。

俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。

ギリギリか。ふう。

ボスはやってこなかったので、素早く音声記録をし、帰途に着いた。

 

午後7時。五十嵐家。

帰宅すると、ミミーがいた。

「今夜、3〇する?」

「出産期になったら、好きにしていいよ。」

「じゃ、お預けね。」

 

俺は、犬か。

「ご飯にしようね。」

「ワンワン!!」

 

あれっ???

 

―完―

 

 

 

 

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