その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

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「五十嵐、お前は・・・お前、カレーは好きか?」
「はい。何杯でも食べられます。」
「毒入りカレーは?」



116.大矛盾

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。

もう知らん振りするしかない。

「五十嵐、お前は・・・お前、カレーは好きか?」

「はい。何杯でも食べられます。」

「毒入りカレーは?」

「かな子は、毒を盛ったりしません。強精剤は仕込みますが。」

「えーと、差異が生じたのは、『熊の国』。お前が蔵前悦子と再会してチョメチョメした次元だ。」

「露骨な表現は止めておくんなまし。」

「おくんなまし?お前が、クマにまつわる陰謀を暴いた次元だ。で、時間軸は1998年。ある町内会の夏祭りでカレーに毒が混入され、中毒で4人が死亡した。状況証拠から、急遽参加した主婦が逮捕され、最終的に2009年に死刑が確定した。ここまでが、データベースだ。ところが、年鑑が書き変わった。夏祭りに、当該のオンナが消えた。詰まり、毒カレー事件が無くなった。嫌だろうが行け。仕事だ。」

「判ってますよ。」

 

事件そのものが消えれば、4人の命は助かる。だが、俺は歴史の修繕屋だ。

MRIに似た移送装置の側には、お馴染みのアロハがあった。

睡眠学習によれば、被告のオンナは、保険金詐欺の前科があり、近所ともトラブルがあった。しかしながら、説得力のある証拠は乏しかった。それで、冤罪では?と言われ、再審請求も続いた。被告は、自身が被害者だと主張した。

 

1998年7月25日。午前11時半。『熊の国』。

犯行推定時刻はお昼時だ。

それで、少し時間をずらして、やってきた。

いた。

「待っていたよ、万華鏡。4人の命を見殺しに来たんだよね。」

「俺は、ただの修繕屋だ。水漏れした水道管を直すのと同じさ。」

「モノは言いよう、だな。おい。」

やはり、仲間を連れて来ていた。

「グズグズするな、万華鏡。」

その声は、かな子、いや、止揚。

止揚が、瞬く間に、奴らに日本刀で『峰打ち』した。

俺は、速やかに、奴らを『保安檻』に送った。

 

3026年某月某日。午後5時。時間管理局。

俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。

ボスは来なかった。

 

午後7時。五十嵐家。

帰宅すると、力石とかな子の兄妹がカレー鍋をつついていた。

しらじらしい展開だ。

「食べる?」

「はいはい。」

 

俺は着替えに行った。

 

―完―

 

※和歌山毒物カレー事件(わかやまどくぶつカレーじけん)とは、1998年(平成10年)7月25日に日本の和歌山県和歌山市園部で発生した毒物混入・無差別殺傷事件である。地区の夏祭りで提供されたカレーライスに亜ヒ酸が混入され、カレーライスを食べた67人がヒ素中毒症状を起こし、うち4人が死亡した。殺人罪などで起訴された林 眞須美(はやし ますみ)は2009年(平成21年)5月19日に死刑が確定したが、一方で冤罪疑惑がしばしば指摘されており(後述)、林は2025年(令和7年)6月時点で第3次再審請求中である。和歌山カレー事件とも呼ばれることがある。

 

※本事件は、1998年(平成10年)7月25日夕方に和歌山県和歌山市園部地区で開催された夏祭りにおいて、提供されたカレーライスに毒物が混入されていたことから、67人が急性ヒ素中毒となり、うち4人が死亡した毒物混入・無差別殺傷事件である。

 

※現場の近所に住んでいた主婦の林 眞須美(以下「眞須美」と表記)が被疑者として逮捕され、カレー毒物混入事件・保険金殺人未遂事件・保険金詐欺事件の合計9件で起訴された。被告人となった眞須美は刑事裁判で無罪を訴えたが、第一審の和歌山地裁で死刑判決を受け、控訴・上告も棄却されたため、2009年(平成21年)5月19日に最高裁判所で死刑が確定、眞須美は戦後日本で11人目の女性死刑囚となった。

 

※2020年(令和2年)9月27日時点で、眞須美は死刑囚(死刑確定者)として大阪拘置所に収監されている[18]。冤罪の可能性を指摘する声もあり、眞須美は事件から27年となる2025年(令和7年)11月時で3次再審請求中である。

 

※地域の夏祭りで発生し、提供されたカレーを食べた住民67人が急性ヒ素中毒に陥り、うち4人が死亡した重大事件として大きな社会的衝撃を与え、さらに多数の報道関係者が2か月以上にわたって現地に集まるなど、異常な報道態勢も続いた。

 

※被害発生

※1998年7月25日夕方、和歌山市園部地区の新興住宅地で、園部第14自治会が夏祭りを開催した。近所付き合いを深めるため、自治会役員らは祭会場付近のガレージで大きな寸胴鍋2つを使ってカレーを作り、祭り会場の中央のテントに運んで来場者に振る舞っていた。

 

※祭り開始前後で、カレーを食べた住民たちが相次いで激しい腹痛、嘔吐、下痢を訴え、未成年30人を含む多数が救急搬送された。症状の進行は早く、自治会長と副会長、小学生の男児、女子高校生の計4人が死亡し、63人が急性中毒の症状を呈した。

 

※当初、和歌山市保健所や和歌山県警は、調理や保存の過程に問題があった可能性を含めて「集団食中毒」を疑って調査を始めた。しかし、重症例の多さや死者の発生から、捜査本部は早い段階で「通常の食中毒では説明がつきにくい異常事態」と認識し、毒物混入の可能性を視野に入れた捜査に切り替えていった。(Wikipediaより)

 

 

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