その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

12 / 31
「五十嵐、ゲームは好きか?」
「嫌いじゃないけど、やってたのは学生時代ですが。」
「いきなり、好きなゲームが消えたらどうる?というか、違うゲームの会社だったら?」



12.大進出

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。

「五十嵐、ゲームは好きか?」

「嫌いじゃないけど、やってたのは学生時代ですが。」

「いきなり、好きなゲームが消えたらどうる?というか、違うゲームの会社だったら?」

「合併とかの話じゃないですよね。」

「冴えてるねえ、五十嵐君。いつもその調子で頼むよ。差異が生じたのは、『元(げん)の国』。君が殺人教唆を暴いた国だ。時間軸は、1985年。この年に日本初の、いや、世界初のゲーム『ホームコンコン』を発売したのが、任意道という会社だ。ところが、3026年、『元見総』という会社に置き換わっている。」

「シッパーが、何かやらかした、と。」

「流石、五十嵐君。見事な推理力。」

「ボス。なんでやたら褒めるんですか?」

「あ。君のボーナス、出ないことが決まった。『差異』じゃないよ。シッパーは絡んでいない。奥さんに角生えてたら、弁護するから連絡して。」

 

俺は、黙って、移送装置に寝た。

 

睡眠学習中、ペーパーゲーム作ってた会社がボロもうけしている、という噂があった。他の会社の『恨み節』だろうとも言われていた。

まさか、前回みたいに子孫の仇討ちじゃないだろうな。

奴は、わざと『踏切侵入事故』を起こし、脱線事故を起こすことを防ごうとしていた。

湯治の世間では、会社の方針が歪んだ義務感を生んだ結果だと言われていたが、俺が調査した所、「イジメ」で運転士に圧力をかけていた先輩鉄道マンがいた。

詰まり、彼は、義務感で「遅れ」を取り戻そうといたのではなく、先輩に対する恐怖感が強かったのだ。

ところで・・・。

 

1985年。『元(げん)の国』。任意道本社。

役員会議で、大いに揉めている。

「今、それどころじゃないでしょう。合併より先に、売り出して、発売して利益を出すことが先決です。」

社長の前には、札束のピラミッドがある。

その前でにこにこしている男がいた。

俺は、用意した手錠をその男にかけた。

「■◇〇◎※+-/◇▼・・・。」

男は、わけの分からない言葉で怒った。

「贈収賄は、日本では重い罪です。知ってますよね、シッパーさん。」

この言葉は相手に理解出来たらしい。

ドアを開けて出て行ったが、また違うドアから入って来る。

何度か、それを繰り返して見せてくれた。

「私は、専務さんに1票。手品は、ここでお仕舞い。」

そう言って、俺は未来から来たシッパーの手下を『保安檻』に送った。

俺が両手を広げ、ブーケを出現させると、専務が拍手をし、役員達は拍手しだした。

俺は、堂々とドアから出た。

 

そして、3026年に帰って来た。

 

3026年某月某日。午後5時。時間管理局。

ボスは、システムで『差異』が無くなったことを確認していた。

 

午後7時。この未来世界の『電車』に乗り、帰宅すると、かな子の頭に角が生えていた。

俺は、スマホでボスに連絡しようとすると、かな子は俺の手を叩き、カードを出した。

瞬間、カードを放ると紙に変っていた。

ボーナスの引き落とし通知書だった。

 

「お疲れさま。さあ、私の魔法、見たい?」

「はい。」

 

―完―

 

※1985年は、任天堂「ファミコン」がブームになった年です。

色んなゲームが発明・発売され、世界に進出しました。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。