その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

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「五十嵐、お前は・・・お前、死体に鞭打つ事をどう思う?」
「鬼畜です。人間じゃ有りません。」
「意見が合ったな、義弟よ。」



120.大偏向

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。

もう知らん振りするしかない。

「五十嵐、お前は・・・お前、死体に鞭打つ事をどう思う?」

「鬼畜です。人間じゃ有りません。」

「意見が合ったな、義弟よ。」

「差異が生じたのは、『旗の国』。お前が、国旗を守ろうとする子供達をナオと共に助けた次元だ。時間軸は、2023年。大手芸能プロダクション社長が生前に性加害をしていた、という裁判が行われ、最終的に会社は解体、マスコミは、尚も幹部タレントにも疑惑を向けた。先の、元宗理暗殺事件後と同様に、同社や同社タレントに非難を浴びせたことから、『第二の死体蹴り』と呼ばれた。2023年8月29日、「外部の専門家による再発防止特別チーム」による調査報告書が会社に提出され、発足した新会社が事業を受け継いだ。ここまでがデータベースにある真実だ。ところが、年鑑が書き変わった。その報告書が紛失、全て水泡に帰し、落ち着いたのは、それから10年後だったことになっている。」

「シッパーの目的は、混乱、ですか。」

 

俺は、MRIに似た移送装置に寝転がった。

睡眠学習によると、随分長く揉めたが、事態を収拾したのは、流行り病だったとは、何とも皮肉なことだった。性加害は確かに悪いことだ。事件後に法律まで変わっている。今までレイプと言えば被害者は女性と限られていたが、時代は変わっていた。ソレまで黙認していたマスコミが一斉に、掌を返した背景には、隣国の干渉もあったようだ。俺は、幾ら元社長が行った悪行が存在したとしても、所属タレントまで悪人・罪人扱いは行きすぎだと感じた。タレント達は加害に加担していた証拠も無く、社長に逆らい意見する立場でも無かったのだから。マスコミは新会社すら責めている。だが、思惑は外れ、隣国のタレントが、その会社タレントに、取って替ることは出来なかった。

 

2023年8月29日。『旗の国』。

あるコンサル会社に、報告書が届いた。

その報告書に火を点ける者がいた。

報告書は消えた。

「驚いた?イリュージョンも出来るのよ。」

振り返った男は、ナオに向けて散弾銃で撃った。

だが、その弾も消えた。

俺は、その男を外に跳ばし、俺自身も跳んだ。

「お仲間は、どこだ?」俺がそう言うと、男は笑った。

ミサイルが、そのビル目がけて飛んできた。

だが、ミサイルは消えた。

時間管理局の局長の円盤が、ステルス飛行していて、ブラックホールにミサイルを送ったのだ。

新しい円盤と、局長の円盤が姿を現わし、追いかけっこを始めた。

いつの間にか、俺とナオの周囲にシッパーの部下が来ていた。

俺とナオは、カーテンを作り、飛んだ。

そして、一斉攻撃をしようとした奴らを『保安檻』に送った。

 

3026年某月某日。午後5時。時間管理局。

俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。

ボスは来なかった。

 

午後7時。五十嵐家。

帰宅すると、案の定、ナオがいた。

「万華鏡。3Pしよう。」

「それしかないのかよ。」

「はい、あなた。」と、かな子はペンダントを俺に渡した。

「局長が作った、『秘密のペンダント』。今は使えないけど。」と、ナオが解説した。

「闘いが終ったら、3Pな。」そう言って、ナオは消えた。

「別口の任務だって。ご飯食べたら、進の任務、果たしてね。」と、かな子はウインクした。

 

「はい。」それしか言えなかった。

 

―完―

 

※ジャニー喜多川性加害問題(ジャニーきたがわせいかがいもんだい)は、2023年(令和5年)に表面化した、日本の大手芸能事務所・ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)の創設者・ジャニー喜多川による金銭授与や待遇改善を伴う、少年を対象とした肛門・口腔性交等の性加害問題。喜多川は同事務所に所属する男性タレントを主な性的対象として、抗拒不能な状況を利用して長期的かつ常習的に性加害を行った。

 

※死後のBBC報道を契機とした批判を背景に実施した「外部専門家による再発防止特別チーム」による調査報告を受け、2023年9月に姪の藤島ジュリー景子が親族、社長として性加害があったと認め謝罪した。国連ビジネスと人権の作業部会も注目し、政府や企業に対する提言や勧告の報告書で本件について言及。事件に深い憂慮を示した上で、補償が被害者ニーズを満たすには遠いと批判を行う事態となった。

 

※ジャニーズ事務所の創設者で社長であったジャニー喜多川は、ジャニーズ事務所設立前の1950年代から2010年代半ばまでの間、長期間かつ広範にわたってジャニーズJr.らに対して性加害を繰り返した。姉のメリー喜多川副社長(当時)は喜多川の性加害行為を放置・隠蔽し、ジャニーズ事務所は適切な対応を行わなかったため、多数の被害者が生まれた。

 

※ジャニーズ事務所の性加害に関する告発・報道を受けて設置された「外部専門家による再発防止特別チーム」による報告書において、取締役の責務として、メリーは遅くとも1960年代前半以降、ジュリー及び白波瀬傑は週刊文春による性加害の事実が報道以降、この性加害について監視・監督義務を果たす必要があったと指摘され、また、その任務懈怠によって、旧商法及び会社法に基づきジャニーズ事務所に対する損害賠償責任及び旧商法により被害者に対する損害賠償責任を負うと考えられると報告された。

 

 

 

 

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