その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

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「五十嵐、お前は・・・お前、誤認逮捕をどう思う?ぼけるなよ。」
「ダメです。」
「生物兵器をどう思う?」
「ダメです。」
「俺をどう思う?」
「いいお義兄さんです。」



128.大誤認

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。

もう知らん振りするしかない。

「五十嵐、お前は・・・お前、誤認逮捕をどう思う?ぼけるなよ。」

「ダメです。」

「生物兵器をどう思う?」

「ダメです。」

「俺をどう思う?」

「いいお義兄さんです。」

「満点だ。さて、今回の差異が生じたのは、『背の国』。お前が、かな子とチョメチョメしまくった・・・前宗理を若者と対決させた次元だ。時間軸は、1994年6月27日。生物兵器サルターンの為、8人が死亡した。警察当局が、当時のマスコミに煽られて、第一通報者であるK氏を逮捕してしまった。この事件は、狂信的な信仰宗教オメガー教の『実験』で、捜査圏外に置かれた為、もっと悲惨なサルターン事件が起きた。後年、全てが明るみになり、首謀者は教祖をはじめ、全て逮捕、長い時間をかけて裁判が行われ、判決が下された。これが真実のデータベースだ。しかし、年鑑では少し違った事件に書き変わっている。1994年の事件の方は、第一通報者K氏が惨殺死体で発見され、迷宮入り。後年の本番事件は予定通り行われ、多くの犠牲者が出た。」

 

俺は、それ以上は聞かず、MRIに似た移送装置に横になった。

睡眠学習によると、そのオメガーは、関連して色んな事件を起こしている。

最初は、外国の、自称予言者の男が世紀末だから、世の中が終る、という無茶苦茶な理屈で書いたベストセラーが元で『恐怖を煽って信者を集める』宗教団体が、だんだんカルト宗教に変貌して行った。偶然と、悪意あるマスコミによって、大事件は完成した。

K氏を殺害しても、結果は変わらなかった。

前提の事件が1つ減っただけに過ぎない。

それでも、シッパーは「悪戯」をして、俺をおびき出す算段か。

 

1994年6月28日。『背の国』。

K氏が警察に通報しようとしたら、2人の男に連れ去られた。

俺は現れて、2人の前に立ちはだかった。

「その人を殺して、感染した血液サンプルを採取するのかな?シッパー君。」

「いや、お前をおびき出せれば充分さ。」

男と思われた人物はオンナの姿になった。

「気をつけて、万華鏡さん。」

南出の声だ。

『他の助っ人』の一人か。

「もう一人、忘れて居ませんか?」

北野か。

 

俺は空中に飛び、念力を送った。

北野、南出が現れ、念力の『輪』に奴らを閉じ込めた。

「今です、万華鏡さん。」

俺は、シッパーの2人を『保安檻』に送った。

「ありがとう、2人とも。」

「また、会いましょう。」

そう言って、成長した2人は消えた。

 

3026年某月某日。午後5時。時間管理局。

俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。

ボスは来なかった。

 

午後7時。五十嵐家。

俺が家の中に入ると、大きな音と共に、シャッターが降りた。

いつの間に?

 

「防犯装置だけどね。ぜったいに外部に音が漏れないらしいの。覚悟しろ、万華鏡。」

そこにいるのは、上の立場で俺に指示を送る止揚だった。かな子じゃない。

 

俺は念力で衣類を弾き跳ばされた。

俺は、何かの実験に?

 

神様。

 

―完―

 

※松本サリン事件(まつもとサリンじけん)は、1994年(平成6年)6月27日に長野県松本市で発生した、オウム真理教により引き起こされたテロ事件。警察庁における事件の正式名称は松本市内における毒物使用多数殺人事件。

 

※信者らにより、神経ガスのサリンが散布され、一般市民が死傷した。戦争状態にない国において、サリンのような化学兵器クラスの毒物が一般市民に対して無差別に使用された世界初の事例であり、同じくオウム真理教による地下鉄サリン事件を除けばその後も類が無い。また、第一通報者で被害者の河野義行が容疑者として扱われた報道被害事件でもある。その背景には、杜撰な捜査を実施した警察とマスコミのなれ合いがあったとも言われる。坂本堤弁護士一家殺害事件、地下鉄サリン事件と並んでオウム3大事件と呼ばれている。

 

※冤罪・報道被害

この事件は、警察の杜撰な捜査や一方的な取調べ、さらにそれら警察の発表を踏まえた偏見を含んだ報道により、無実の人間が半ば公然と犯人として扱われてしまった冤罪未遂事件・報道被害事件でもある。冤罪であると判明したきっかけは地下鉄サリン事件だった。

 

※1996年に日本新聞協会から出版された『日本新聞協会五十年史』でも、「人権と報道をめぐって各社が一斉に報道に問題があったとして紙面に掲載した事例」として、これら3事件が言及されている。

 

 

 

 

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