その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

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「五十嵐、お前は・・・お前、銀行の合併をどう思う?」
「えと、便利なようで、不便なようで。カードが1つになるのはいいけど、システムトラブルは避けて欲しいですよね。」



131.大合併

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。

もう知らん振りするしかない。

「五十嵐、お前は・・・お前、合併をどう思う?」

「次元管理局と時間管理局が合併するんですか?」

数秒後、ボスは仕切り直した。

「五十嵐、お前は・・・お前、銀行の合併をどう思う?」

「えと、便利なようで、不便なようで。カードが1つになるのはいいけど、システムトラブルは避けて欲しいですよね。」

「だよね?だよね?差異が生じたのは、『紅の国』。お前がペンチングナイフで殺されかけた次元だ。心を読める少女ナオと出逢った次元と言うべきか。」

「で?時間軸は?」

「2006年7月4日。ソレまでも合併を繰り返してきた銀行が大合併した。後に、お前の言うシステムトラブルが頻発した銀行だ。ここまでがデータベースにある真実だ。ところが、年鑑によると、その日、サイバー攻撃を受け、全面回復まで3年を費やした。攻撃したのは、だーれだ。」

「シッパー。」

「ピンポーン。恐らく、狙っている隣国はまだ、そこまでの技術者は少なかっただろう。」

 

MRIに似た移送装置に寝転がると、アロハがあった。

俺には、気になることが2つあった。

合併の話で、少し間があった。

もう1つ。何でそこまで、俺の次元管理局の記憶を・・・そうか。付帯事項は、俺の心を読んでいるんだ。腕時計にデータがある訳ない。

ボスも、つまり、力石も超能力者だった。

睡眠学習によると、正史でも、スタートした後、何年もシステムトラブルが続いたらしい。止めたSEやプログラマが仕込んだという噂もある。

三行は、「俺が俺が」で、細部に渡って揉め続けて、開発がどんどん遅れて行ったらしい。

やはり、無理があったのだ。

「トップは打算」で動き、下の者はそうはいかなかった。悲しいな。

他の次元で、政党が大合併して、お互いの票数が足し算の結果に終らなかったという事例もある。

幼稚だな。

 

2006年7月3日。深夜。『紅の国』。

「待っていたよ、万華鏡。」

俺に振り向いたオンナは、かな子、いや、止揚だった。

そんな筈はない。

「目を見ちゃダメ。」俺の心に言ってきたのは、他ならぬ次元管理局の局長だった。

俺は目をつぶり、耳を澄ませた。

カンを頼りに、麻痺銃を放った。

寝転がっているのは、ババアだった。

次元を越えていた時の、ある次元の隣国のスパイに似ている。

俺に銃口があてがわれた。

その相手はパタンと倒れた。

「今回のメンバーはこれだけよ。早く!」

俺は、倒れている2人を『保安檻』に送った。

局長も消えていた。

 

3026年某月某日。午後5時。時間管理局。

俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。

ボスは来なかった。

 

午後7時。五十嵐家。

オムライス?珍しいな。

「好物だろ?」

「うん。止揚も好物か?」

次元管理局の局長だった。

2人は、俺を見て、にっこりした。

 

嫌な予感がした。

 

―完―

 

※株式会社みずほ銀行(みずほぎんこう、英: Mizuho Bank, Ltd.、略:みずほ、MHBK)は、東京都千代田区大手町に本店を置く、みずほフィナンシャルグループ(MHFG)傘下の都市銀行。三菱UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ〈MUFG〉)、三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ〈SMFG〉、SMBCグループ)とともに3大メガバンクの一角を占める。

(Wikipediaより)

 

 

 

 

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