その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

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「五十嵐、ケータイ依存症をどう思う?」
「まあ、必需品ですからねえ。あ、ひょっとしたら?」



21.大障害

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。

「五十嵐、ケータイ依存症をどう思う?」

「まあ、必需品ですからねえ。あ、ひょっとしたら?」

「そうだ。差異が起こっているのは、『魂の国』。お前がメガソーラーの通信装置を発見して対処した次元だ。2018年だから、スマホの時代に入っている。お前が次元管理局で訪れる、少し前の時間軸だ。大手のスマホキャリアの大規模通信障害が発生し、復旧に時間がかかった。ところが、3026年の年鑑には復旧に半年かかったことになっている。」

「意図的に遅らせたら、他のキャリアは儲かる・・・ですね。」

「うん。復旧に功績を挙げた人物も年鑑に載っている。」

 

MRIに似た移送装置に寝転がり、睡眠学習を受ける。

功績を挙げた人物こそシッパーまたはシッパーに乗せられた人物か。

 

2018年12月。『魂の国』。

俺は、ネットカフェで、その人物の動きを探った。

復旧に時間がかかったものの、通信会社エスビーンは『完全復旧した』と発表した。

だが、3時間後、再びダウンし、大勢の利用者が途方に暮れた。

 

3日後。国立大学の客員教授の指導の下、大復旧プロジェクトがスタートした。

彼は、その栄誉をたたえられ、歴史にその名を残した。

 

俺は時間軸を復旧1日前にし、移動した。

 

エスビーン本社。

開発部の殆どが眠りこけている。

可哀想に、徹夜の作業をしてきたのだろう。

そうか。

会長室に行くと、一人だけ元気にキーを叩く男がいた。

「ここで、ウイルス仕込んだんだね、未来人の十勝英二君。」

十勝は、迷わず俺に銃を撃った。

俺は、その前に移動していた。

『見えない鎖』で縛り、宣言した。

「歴史の改竄は罪が重いよ。成程。シッパーの下っ端か。きっちり調べて貰いな。」

俺は、システムからウイルスをスキャンして自動的に消えるワクチンプログラムをインストールした。ディスプレイの電源のみオフにして。

そして、奴を『保安檻』に送った。

ドアが開いた。

間一髪だった。

会長は『誰もいない』と確認して、出て行った。

 

3026年某月某日。午後5時。タイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。

「年鑑から、奴の記事は消えたよ、五十嵐。今度はバイト君じゃ無かったな。」

 

午後7時。帰宅すると、かな子に銃で撃たれた。

水鉄砲だった。

「倒れなくちゃ、意味なーいい。」

そう言って、銃を放るとバンと大きな音がした。

「びっくりした?」

「ああ。びっくりしたよ。君の愛情の深さにね。」

俺は、長くキスをした。

 

夫婦円満も疲れるな。

 

―完―

 

 

 

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