その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

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「五十嵐、お前はフェミニストか?」
「勿論です。」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー。」



31.大生誕

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。

「五十嵐、お前はフェミニストか?」

「勿論です。」

「ファイナルアンサー?」

「ファイナルアンサー。」

「残念。違うって言えば、かな子に言いつけてやるところだったのに。」

「ボス。指令は?差異は?」

「差異が生じた場所は、『擬の国』。お前が数子という女医を救った次元だ。お前が去った後、国は平和を取り戻し、女性の国のトップが誕生した。2024年だ。ところが、3026年。彼女は存しなかったことになっている。他の者が国を建て直したことになっている。」

「消されたんですか?」「多分な。フェミニストのお前の出番だ。」

 

フェミニストは関係ないだろうと思いながら、俺はMRIに似た移送装置に横になった。

睡眠学習によると、彼女の生誕は1961年だ。産まれた病院も判っている。

 

1961年。聖唐変木平和病院。

産まれた前の日に、インターンらしき医師を見かけた。

俺は、掃除夫の制服を借用して、戻ると、インターンは、何者かに指示を受けていた。

シッパーだ。俺は、有無を言わさず、2人を『保安檻』に送った。

ところが、どこかから拳銃の弾が跳んで来た。

弾は廊下の壁にめり込んだ。

俺は、看護婦の背後に回り込んで看護巣を『保安檻』に送り、拳銃も消した。

誰かが走ってきた。警備員か?

いや、この時代に警備員という職業はない。

そうか。俺は、上に羽織った掃除夫の制服を脱ぎ、未来へ戻った。

 

3026年某月某日。午後5時。時間管理局。

タイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンした。

2024年に新しい国のトップを拝見しようと思っていたが、失念した」。

「ご苦労様。死亡せずに無事、国のトップになったようだ。」

 

午後7時。帰宅すると、かな子はバッグの山に埋れていた。

「買ったの?」「ううん。整理していたら、こけちゃった。あなた、物置に運んでくれるわよね、フェミニストだから。」

 

やはり、嫌な上司だ。

「喜んでー。」

夕飯は、まだ先だな。

 

―完―

 

※1994年12月10日に新党「新進党」が結党されました。1996年衆院選で初めて導入される「小選挙区比例代表並立制」を見据え、当時の自民党・社民党・新党さきがけの3党連立政権に対抗する「非自民」の一大勢力として存在感を示しましたが、わずか3年で解党。政党の期間は短かったものの、所属していた議員が現在の各政党の幹部となっているケースが多い。筆者は敢えて近々の合流政党には異論を挟まないけれど、『政策』より『利権』で離合集散する様は、国民を「置いてけぼり」にしてしまうと思っています。

個人の感想に過ぎませんが・・・。

クライングフリーマン

 

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