その名は時間管理局   作:クライングフリーマン

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「五十嵐、お前は、ゲームは好きか?重労働の末、眺めるゲームだ。」
「ゲームは、いつもボスがやってますよね。」



44.大反響

 

============== これは、勿論フィクションです。 =======

俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。

今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 

午前9時。時間管理局。

出勤するなり、ボスは言った。

「五十嵐、お前は、ゲームは好きか?重労働の末、眺めるゲームだ。」

「ゲームは、いつもボスがやってますよね。」

「そうじゃない。差異が生じたのは、『去の国』。お前が、その国のトップ候補を、地元の政治家の協力で救った次元だ。『ドミノ倒しゲーム』が1980年に流行った。元々は、16世紀のヨーロッパの貴族の遊びだが、並べて倒すゲームとして流行ったのが1980年とデータベースにある。そして、3026年の今日、また流行っている。」

「ずっと流行っているってことですよね。」

「違う。3026年に『初めて』流行ったことになっているんだ。『去の国』の年鑑では。初めては、1980年なんだよ。それから、幾度かブームがあった。2026年にも大流行した。形を変えて。」

「詰まり、シッパーまたはシッパーに唆されたヤツが1980年の方を歴史から消したんですね?」

「そういうことになるな。」

 

MRIに似た移送装置の横に、変なファッションの衣装があった。

当時は、こんなの着ていたか。

睡眠学習によると、主にマスコミが流行を仕掛けていて、何度もブームがあった。

世界記録も沢山ある。これか。今が『初めて』なら、これから世界記録を作れる。

 

1980年。『去の国』。

大流行した、テレビの番組の放送日時は判っていたので、時間軸をそこに合わせた。

『世界のゲーム』という番組だが、世界で流行ったのは、この番組の影響らしい。

プロデューサーがカンカンになっている。

『ドミノ牌』と呼ばれるピースが届かないのだ。

これでは、並べられない。

番組は、急遽人気アニメと差し替えられた。

 

その12時間前。詰まり、午前8時。

1台の大型トラックが走っている。

大型トラックは、高速に入ってから、事故で海にダイブした。

俺は、その30分前に時間軸を合わせて跳んだ。

2人の男が話している。

「本当に、僕はドミノ名人になれるの?」

「ああ、君は腕があるからね。」

俺は、高速の入口に跳んで、コーンを並べた。トラックがやってきた。

「この先、交通事故で通行止めになりました。迂回をお願いいたします。」

トラックのドライバーは素直に引き返し、別のルートを辿った。

 

2人の場所に引き返した。

「君はドミノ名人にはならないよ。残念だったね。」

俺はシッパーを『保安檻』に送ってから、少年を『保安檻』に送った。

路面を確認した。成程、冷凍銃でスリップさせたか。

俺は、凍った路面を溶かし、元通りにした。

そして、コーンを置いた場世に跳んで、コーンと警備員服を拝借した場所に戻してから、未来に帰った。

 

3026年某月某日。午後5時。時間管理局。

タイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。

良かった、ギリギリセーフだ。この変な規則はどうにかならないのかな?

タイムオーバーしたら、減給なんて。

ボスがやって来た。

 

「修復したよ、五十嵐、しかし、流行るものは、放っておいても流行るんだなあ。明日、一応定休日だけどさ。覚悟しておいた方がいいよ。俺って優しいなあ。」

 

午後7時。帰宅すると、ボスの言った意味が分かった。

かな子は家中に、『牌』を並べている。

「もう出来てるんだ。」

かな子は、マニュアルを、そっと出した。

え?まだ20分の1位?今夜は徹夜???

 

「先に飯食っていい?」「許す。」

 

―完―

 

※ドミノ倒し(ドミノたおし)は、ドミノで使われるドミノ牌を使った遊戯。

まず、ドミノ牌を立て並べて列を作り、この列の端にある牌を倒す。倒されたドミノ牌は隣の牌を倒し、倒された牌はさらに隣の牌を倒す。この連鎖ですべてのドミノ牌が倒されることになる。途中で倒れないようにドミノ牌を並べ上げる達成感や、牌が倒れる様子の美しさなどを楽しむ遊びである。

16世紀にヨーロッパで生まれたが、最初は倒すのでは無く、並ぶ形で宮廷の人々に楽しまれていた。

1980年代より多数の牌を使い複雑なパターンを作り、シーソーや滑り台などの特異な仕掛けを組み込んだものが、テレビなどでショーとして取り上げられるようになった。

なお、将棋倒しは同じような遊びであり、ドミノ牌ではなく将棋の駒を用いる。

※ドミノ倒し事故(群衆事故・雑踏事故)は、狭い空間に大勢が殺到し、折り重なって倒れることで圧死や窒息死を引き起こす非常に危険な事故です。2001年の明石歩道橋事故(11人死亡)、2022年の梨泰院事故(159人死亡)など、世界各地で多数の死傷者を出しており、一度発生すると自力での脱出は極めて困難です。

※近年またゲームが流行っているという噂もあります。

 

 

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