ライフ減少がリアルダメージになる世界で自傷デッキを拾ってしまった 作:七夕茸
登場人物紹介
春陽←今作の主人公♀本編も基本この子の視点で物語が進みます
夏雲←語尾に~を付けるタッパと胸のデカい女子
入学からおよそ3週間、春の過ぎ去りを感じながらも私こと
「
「は~い」
「今日は私の用意したクイズを全問正解するまで家に帰しませんから」
「クイズは苦手だけど、
「時間がかかりすぎるなら私は普通に家に帰りますよ、お腹空きますし」
今日はふるさと納税の返礼品でいいお肉が届く日なのだ。それをどうやって調理して食べようかというのが今の頭の中の大部分を占めているし、彼女のことがなければ帰ってるところだ。
「私一人残して帰るの~?」
「冗談です、でも完全下校時刻までは粘りますから。あと実戦形式でやりますよ」
「プレイマットは~?」
「部長から聞きましたけど痛みで吐いたんですよね?なら使わなくて大丈夫ですよ。マキアは遊びなんですから楽しいのが1番です」
「そっか~
「痛~い」
「……さっさと対面に座ってください」
「は~い」
大きな胸をゆさゆさ揺らしながら
「ありがと~」
「夏雲さんもマキア始めて2週間くらいになるんですし、そろそろ自分のデッキを持つとかしないんです?」
「いやいや~まだ私にマイデッキは早いかな~カード40枚も買わないとだしね~」
「そうですか。いつでも相談に乗りますからね」
夏雲さんが握るデッキはどんなタイプになるんだろうか……
本人の性格や見た目=デッキというわけではないが
「春陽ちゃん、こっちもデッキのシャッフル終わったよ~」
「じゃあ早速始めますか。
「
ゲーム開始の宣言と同時にデッキからカードを取ろうとする
「では早速ですが
「流石にそれは覚えてるよ~4枚!」
「不正解、5枚です」
「う~ん惜しい!」
「惜しくないですから……不正解ついでに
エナジーとはマキアというゲームにおいてコストを捻出する際に必要なものだ。
前世のカードゲームでいうところのコアとかマナとか土地に近いシステムだ。
「じゃ~こっちが4!」
「不正解、初期にあるエナジーは3です。手札と違って先攻1ターン目でも増えるので感覚的には4からスタートという気持ちもわかりますけど答えは3です」
「なるほど~!」
こんな調子だとどこまで当てられるか不安になってくる。案外長丁場になるのか?
「気を取り直してマキアを続けますよ。それと先攻はそっちからでお願いしますね。後攻だと私の動きをマネる可能性があるので」
「わかった~、じゃあ3コストで《パレシャトー・鳴子》を召喚~!」
「ここで
「できる~!それは流石に間違えないよ~」
「……そうでしたね、正解です。ならその攻撃可能回数は?」
「そんなのあるの~?」
「あります。先攻1ターン目は1度だけ攻撃の権利ができますね。例えばコストが2以下の
「わかった~」
この世界ではマキアしかカードゲームがない。トランプとかはあるけど所謂TCGに分類されるのはマキアしかない。
だから先攻1ターン目に攻撃できるということに疑問が浮かばないのはある意味当然だ。この世界には遊〇王もポ〇カもないのだから他のカードゲームのルールと混同することはない。そのことを失念していたから変なクイズになってしまった。
「それで攻撃しますか?」
「やってみる~鳴子で攻撃~」
「ライフで受けます。ではここで
「10~」
「正解です」
マキアのゲーム開始時のライフは10だ。ちなみになんらかの方法でライフを回復する場合は上限はなくゲームの進行次第では20を超えてもおかしくはない。
「さて基本的なルールの確認を終えましたし確認のためにもう一度答えてください」
「は~い」
「第一問マキアのゲーム開始時の手札の枚数は?」
「5枚~」
「第二問マキアの初期エナジーの数は?」
「3~」
「第三問マキアの先攻1ターン目に攻撃はできる?その場合の攻撃回数の上限は?」
「できるけど1回~」
「第四問マキアの初期のエナジーの数は?」
「10だよ~」
「完ぺきです。これはちょっとしたご褒美も考えた方がいいですかね……」
初心者にカードゲームのルールを全部覚えてもらうのは難易度が高い。
こっちがどう思ってようが『一見ルールは複雑だけど複雑だぜ!』みたいなどこぞのコラ画像みたいな印象を持たれることはあり得るのだ。だからちょっとずつでも覚えてもらったなら
「いいね~じゃあこの後どっか買い食いしてこ~」
「ごめんなさい、私はこの後用事があるのでこれで。ご褒美はまた後日」
「なんで~!」
買い食いなんてしたら空腹でなくなってしまう。