ライフ減少がリアルダメージになる世界で自傷デッキを拾ってしまった 作:七夕茸
「ん……つつっ……」
目を覚ます、知らない天井だ。いや遠征先だから目を覚ます場所は知らない天井で普通なのだけどここは人を泊める場所の天井ではない気がする。なんというか生活感がありすぎるのだ。
「あ、紙山ちゃん起きたかい?」
「っ!おはようございます間さん」
跳ね起きようとするが体の痛みからゆっくりと起き上がることしかできない。さっきのマキアの痛みが尾を引いているのだろう。
「紙山ちゃん無理して起き上がらなくていいから……」
「……わかりました。でも起きます。それでここはどこなんですか?」
「紙山ちゃんとマキアした神社の社務所だよ」
ああ。と、納得する。あの女子高校生巫女め、私に間さんの前で気絶させるという恥をかかせたのは恨む。だけど──
「私もこうして起きましたし、さっさと次の目的地に行きましょう」
逃げの一択、今日は楽しい日なんだから嫌なことはさっさと忘れてしまえ。楽しんだもん勝ちだ。それに明日になれば忘れてるような恨みだなんの問題もない。
「あ、ちょっと待ってて
目を細め間さんに悟られないように舌を噛む。口角は上げてなるべく笑顔のような表情も作っておく。
「どうしてですか?」
「あの子にちょっとした課題を出しててね。紙山ちゃんが目を覚ますまで見届けるって約束してたんだけど思いの外紙山ちゃんが早く目を覚ましたから結果を見届けてなくて……」
「……そうですか。しょうがないですよね」
「えっと、この埋めあわせは後日するから……」
「大丈夫ですよ。私のことなんか気にしないでいいですから」
約束があるならしょうがない。寝てた私が悪いのだから。そうだ、その間はじっくり休ませてもらえばいい。実際体は傷むしその間一人で休める。
「ほんとにごめん、30分くらいで戻ってくるから」
申し訳なさそうな顔をさせてしまったのが申し訳ない。そうして間さんは私をおいて部屋をあとにしていった。
「……暇だ」
敷かれた布団の上で寝がえりをうつ。一人でいると嫌な考えばかりがよぎってしまう。自覚があるから普段は何も考えないように努めているけど家でいる時なんかはこうなってしまう。
めんどくさいなぁ、私。ヘラんな拗ねんな。なんださっきの言葉、お前は何様で話してんだバカ阿呆マヌケ。
もう一度寝返りをうつ。そういえば髪に変な触感が……ああそうだ、今日は手伝ってもらって凝った髪型にしてもらってるんだった。変なクセつくのやだなぁ、せっかく私なんかのためにやってくれたんだしキレイなまま保ちたかった。
私は一体何をしてるんだろう……せっかくデッキもおいてきてマキアから離れたのになんでかマキアしてるし、勝つならいいけど普通に負けたし、その理由もとてもお粗末だったし、自身のライフ残量を見落として、ガラ空きの盤面にを殴られただけだし。自分の動きを最優先とか言っときながら何も見えてない。恥ずかしい死んでしまいたい。
とりあえず寝るのは止めだ。無理やり上半身を起こして座る体制になる。間さんは30分と言ってたしスマホでも見てればそのくらいあっという間に過ぎる。
「スマホは……あーバッグに入れたままだ。どこに置いたっけ……」
「これでごぜーますか?」
「……ありがとうございます」
誰?知らない幼女……いやマキアスだ。ここの神社の関係者だろうか?ボロボロの姿を見られるのは少々気恥ずかしい。
「それであなたはどこの誰でごぜーます?」
「あ、私は……」
「寝てるということは負傷してるでごぜーますね。ではお前様は悪者でごぜーます?」
「えっと……」
「ふむ。お前様の心からは黒いものが……つまりは悪者でごぜーますね」
中二病的なセリフが聞こえるが相手はマキアス、この世界の住人ではないから私の感じることのできない何かで何かを判断しているのだろう。
「悪者なら私たちの仲間でごぜーます。助けてやるから感謝しろ」
「え?」
マキアスは手元から黒くて丸い物体を取り出した。それを畳に投げつけると一気に黒い霧のようなものが噴き出してくる。
気体なはずなのに水のようにまとわりついて気持ち悪い。息を止めているのに私の鼻や口から入ってくる。
「暴れないのはいい子。あ、いい子じゃダメだった。うーん……悪い子?」
そんな言葉を最後に私は本日二度目、溺れるように意識を失った。
******
「だからなんであんたは自分の召喚に応じてくれないんっすか!」
「……そんなこともわからないのね」
「だからそれを聞いてるっす!」
「教えないったら教えない!」
うーんまだ終わらなそうだ……というか話は平行線だ。私が介入しないといけないかな?
「二人とも調子はどうだい?」
「あ、
「……ちっ」
私が無理やり呼び出したマキアス──ヴァッサーという名前だったっけ?気の強そうな女の子だ。というより聞こえてきた感じ実際強いのだろう。
「ヴァッサーちゃん、だっけ?何が気に入らないのか知らないけど本人に言いづらいなら私に言ってみない?」
「あんたが作ったこの檻のせいでこの距離だと絶対聞かれるんですけど」
「ああ、それについては大丈夫。消音の結界も張るから」
マキアエナジーを込めて私とヴァッサーちゃんを囲うように結界を張る。色は透明だが、これで外からの音もこちらからの音も聞こえなくなる。
「なにか大きな声で
「で、できるわけないでしょそんなひどいこと!」
「……そっかーなるほどね?」
「な、なによ。ニヤニヤして気持ち悪いわね……」
怪訝そうな顔をしているがなんとなく察することができた。彼女はあれだ、いわゆるツンデレというやつなんだろう。
「この中なら
「不満ならいくらでもあるわよ。いきなりこっちに呼び出すなんて、私だって暇じゃないんですけど」
「それに対してはお互い様だね。こっちも紙山ちゃんとのデート邪魔されてるんだよ」
「あんたが呼んだから今の現状なんでしょうが!」
それはそう。だけど今この子は私への不満しか口にしていない。本気で水和ちゃんを嫌ってはなさそうに見えるのは私の色眼鏡だろうか?少し悪役になってあげるか。
「私から質問を一つしてもいいかな?正直に答えてくれたら嬉しいんだけど……君は水和ちゃんのことが好きなのかい?」
「ん゙~~~!だ、誰があんなやつ好きになるもんですか!」
「そっか、なら私の方から水和ちゃんの方に伝えておくよ。だってライクの感情すらない相手に何度も言い寄られるのは嫌だろうしね。悪かった、君が書かれたカードは水和ちゃんから取り上げとくから二度と会うことはないだろう」
「は!?ちょっと待ちなさい!私の話聞きなさいよ!」
「待つからしっかり言ってみようか。大丈夫、さっきも言ったように私の消音の結界は万全だから、君の声が
さりげなく消音の結界は解除しておく。一瞬の音の差異が生みだされて違和感を持たれるかもしれないが焦った表情を見せる彼女は気づけないだろう。
「じゃあ言ってやるわよ!だってあの子が私を召喚できるようになったら危険な任務行かされるんでしょ!?今はできないから後方活動がメインだけどできるようになったら前線に行かされる!私はあの子を危険な目にあわせたくないの!好きだから!もちろんラブの方よ!大好きだからこそ傷ついてほしくない!当たり前でしょ!?そして私以外の子を召喚しようとするのはもっと嫌!私だけを見て欲しいし私だけを頼ってほしい!」
一息ですらすらと言葉を連ねる彼女に少し感心してしまう。まあ私の感情は置いておいて、水和ちゃんの方に顔を向ける。
「……そっすか」
めっちゃ顔が真っ赤だ。その態度を見てヴァッサーちゃんの方にも向きなおす。こちらも顔を真っ赤にしながら口がパクパクしていて何か言いたげだ。
「じゃあ、私はこの辺で」
「逃がさないわよ!」
「っす!」
息の合ったフットワークで私を挟みうちにするが、この場で互いの気持ちを確認できた以上私の仕事はもう終わりだ。一応彼女たちの話について落としどころはもう見つけてある。
「君たちそんなに仲がいいならコンビになればいいんじゃないかな!?」
「え?」
「どういうことっす?」
数瞬前までは殺気だっていたが、話を聞く気になってくれてありがたい。流石にマキアスと二人がかりでこの位置関係は厳しい。
「二人ともコンビの関係についてはもちろん知ってるよね?水和ちゃん、コンビと召喚の関係性の違いについて説明してみて」
「召喚はカードに描かれているマキアスと交渉してそのシルエットと能力を借り受けるものっす、大してコンビはマキアス本人に助力を頼むもの……って感じでいいっすよね?」
「概ねそうだね。そして単体の戦力だけで見るなら召喚されるシルエットより、コンビのマキアスの方が強い。それにね、コンビになれば今までよりずっと近くで水和ちゃんといられるよ」
「じゃあいいことずくめじゃない」
ヴァッサーちゃん嬉しそうにして目を輝かせているが、一般の人たちのコンビと私たちのコンビでは少し違ってくる。
「でもね、さっきヴァッサーちゃんが言った通り私たちの仕事には怪我をする可能性があるものも多い。つまり君自身も危険な任務に行く必要性があるんだよ、悪いけどそういう決まりだからね」
「そっか……そうよね……ああもう、やってやるわよ!」
「それに自分がヴァッサーにはケガさせないよう守るっす!」
二人ともその事実にひるむ様子はない。なんというか
「二人の気持ちはわかった。じゃあ私がコンビを認めよう!水和ちゃん、デヴァッサーちゃんのカードとプレイマットを出して」
「はいっす」
「プレイマットの中心にカードを置いて二人でその上に手を重ねて」
「わかったわ」
プレイマットに浮かびあがる文言を読み私は二人がコンビであることを認める儀式を行う。ちなみに読み上げる文字は向こうの世界において婚姻を認める時に唱えるような意味がだいたいだ。そういった考えのない世界だと親友とかずっ友とかそういった意味合いのものを認める文章になったりするのが少し面白い。
こうして二人を認めたあと私は紙山ちゃんが横になっている社務所へと戻った。しかし、そこに彼女はいなかった。
デュエマのサヴェスヴァークくんはどう使えばいいですか?
裁き型なら白単で組みたいし、龍終ノ裁キ使おうにもそれザゼゼーンとライオネルガードで良くね?になりがち。
ディスペクターとして生かそうにも表向き盾を追加できるディスタスがエヴァ‐3のギャラクシールドしかないから味方の軽減に繋がらない。
ブロッカーがあれば割と使いようがあったのにないためサポート不足
九極ならと思うけど表側の盾は使わないし、踏み倒し先であってこいつの能力は十全に生かせない
というかそもそも元のコストが9なため本人のWシンパシー使おうにも表側の盾が3枚はないとまともに機能しない。
自身のエクストライフにすら反応しないドロー効果はどう生かせと
やれることを考えて行ったら3色だけど3コストでほぼ同じ動きができる名俳句楽のドラッヘで良くね?になってくる
出たときにも盾とマナを増やせたらまだ余力があったのにそれもない。前の通常弾のエバーラストは出たとき攻撃時どちらも使えたのに
とりあえずは白緑のザゼゼーンに入れて様子見。ゴルドランゴルギーニを軽く出せるのでなんかできそう
Wシンパシーを活かしたキリフダッシュ……?