2話目が完成しました!
楽しんでいただけると嬉しいです!
しばらく歩いていると、ラウンジに着いた。
今は、気長に待つとしよう。
"壁際に寄りかかり、座る"
(それにしても……気分が悪い。)
部屋の見た目は小綺麗に纏まって見えるが、
壁に立てかけられた装飾や本棚らしきものには人の頭蓋骨が置かれている。
そして何より……この部屋の空気は不味すぎる
息を吸うたびに鉄錆のような匂いがするのだ。
あの懲罰房で嗅いだやつとは違う…
(……あぁもうやめだ。考えただけで気分が悪くなる。)
とりあえず待とう。
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しばらく待つと、扉が開いた。
あのゴクチョーとかいうフクロウが言っていた囚人たちが集まってくるのだろう。
またしばらくして、複数の足跡が聞こえてきた。
音からして人間だろう。
囚人まで怪物ならどうしようかと考えたくらいだ。
そして、1人づつ入ってきた。
最初に入ってきたのはスケッチブックと羊のぬいぐるみを持った白い長髪の小柄な少女。こちらを見て少し怖がった様子を見せている。
次に入ってきたのは、白い髪でおさげをしたカラフルで小柄な少女。
「ふんふんふ〜ん♪」
楽しげに鼻歌を歌っている。俺の方に顔を向けると不思議そうな顔をした。
次に入ってきたのは、マスクをつけてフードを被った不良のような少女だった。
一瞬こちらを見てギョッとした顔になったがすぐに視線を外して部屋の奥に行った。
(まぁ……1人だけ縛られている奴がいたらそう思うだろうな。)
その後、猫のような耳のついたヘッドフォンをつけた少女や
露出度の高い金髪の少女、煌びやかな長身の少女に、
紫色の和服とトップハットのようなものをつけた妖艶な少女?が入ってきた。
三者三様に同じ反応だった。………いや4人か。
1人だけ面白おかしそうな笑みを浮かべている奴がいるが……
そして、次に入ってきた少女には一番驚かされた。
全体的に黒い服に黒いゴーグルのようなものがついた帽子を被っている。
おまけにこいつ、背中に銃を背負っている。
俺の方に顔を向けると、何かを探るような目つきをしていた。
次に入ってきたのは、水色髪の探偵風な衣装を着た明るい少女と
緑色のドレスを着た小柄な少女だった
探偵風な少女は俺の方に目を向けると、興味津々な様子を見せながらこちらに近づいてきて、手に持っている虫眼鏡で観察している。
(なんなんだこいつは……)
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[桜羽エマ視点]
ボクはヒロちゃんと一緒にラウンジの中へ歩みを進めた
そうして中へ入ったら入口が塞がれた。全員が入ったらしい。
広いラウンジ内に集められた子達は13人もいた。
でもみんな、なんだか様子がおかしい。
みんなの視線が一方向に向いてる。
ボクは気になったから、みんなの視線の先を見た。
「えっ…?男の人…?それに……縛られてる…?」
視線の先には、頑丈そうな鎖で縛られながらも壁に寄りかかっている男の人がいた
髪は、全体的に黒いけど白髪がところどころ見えて、口元には鬼の顎を模したような黒いマスクをつけてる ……怖い。
首には、黒い鳥の羽?みたいなのが疎らについたマフラーを巻いてる
確か「フェザーストール」っていうマフラーだった気がする。
鎖の間から少しだけ見えるけど、腕には手甲のようなものがついており、灰色の和服みたいなのを着てる…全体的に見るとまるで忍者みたいだ
"しばらく沈黙が流れる"
………気まずい……
すると、声を上げた人物がいた。
「みんな初対面だと思うから、よかったら自己紹介していかないかい?」
みんなの一歩前へ出たのは、中性的な見た目の少女。
すらりと背が高くて、まるで騎士みたいな凛々しさがある。
腰にはレイピアを下げている。
「まず、君いいかい?」
そこから、1人づつ自己紹介が始まった
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[縛られている人]視点
「じゃあ最後は……あぁ……そこの、縛られてる君。君の名前を教えてくれないか?」
レイピアを持ったやつは、気まずそうに名前を呼ぶ。
そして俺が口を開こうとしたその時、
天井付近にある通気口からゴクチョーが飛んできた。
全員の視線が集う
「あぁ……人がいっぱい……。えっと、改めまして……この牢屋敷で管理を任されているかわいいフクロウ、ゴクチョーと申します……。」
「……定時とかもあるので……さっさと説明していきm「おい待て。」…はい?なんでしょう?」
俺は立ち上がり、ゴクチョーの言葉を遮った
少女達の視線は再び俺に集中する。初めて口を開いたんだ。当然の反応だろう。
「…この鎖を外してくれ。苦しくてしょうがない……。」
ゴクチョーは少し考える素振りを見せる。やけに人間臭いなコイツ……
「ふむ……まぁいいでしょう。外してあげなさい。」
そう言ってゴクチョーは看守に命令し、俺の鎖を取ってもらった。
「はぁ〜やれやれ……上から命令されてたんですけどね……さて、話を戻しましょう。」
そして、説明が再開される。
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「あぁ、あと……すごく申し上げにくいんですが……皆さんは[魔女]になる因子を持っています。」
その言葉に、俺は目を細めた。
(「魔女になる……因子…。こいつ、まさかあいつらの……?」)
(「なら……[俺のこと]も、[あの時のこと]も……知っているのか…?」
周りのやつらは、困惑した様子でゴクチョーの話を聞いていた。
「エライ人が決めた話によると、[魔女]はこの国にとって最悪をもたらす悪らしいんです。」
"ゴクチョーはどんどん喋っていく……"
「つまり皆さんは、この世界に害をなす悪者ってことで……ご納得ください。」
悪者か……。少なくとも……俺はそうだろうな。
「はぁっ!?なんなんお前キモ!!そんな検査やった覚えないんですけどぉ〜?」
あの猫耳の……沢渡ココが野次を飛ばしている。
「私に文句を言われましても…私はただのかわいいフクロウなので……。」
「皆さんはこの春から、囚人として生活してもらいます。」
「救済がなくも無いのですが……[大魔女]さえ見つかれば皆さんの呪いを………あ、でも、期待とか持たせても良く無いですよね……。忘れてください。」
(…救済……大魔女………呪い)
「あっ、ちなみに看守はかつてここに収容された者が魔女になってしまった姿です。[なれはて]と呼ばれています。」
「多くの魔女になった者は処刑されますが、与しやすいものをマインドコントロールしてます。」
「逆らったら殺すように洗脳してしまったので……ほんとすみません、
逆らったら死んでください。」
(……かつての少女を……少女だった子を操ってるのか……?)
(………趣味が悪い……本当に……趣味が…悪い………)
ゴクチョーを睨むと、何かドス黒いものが湧き上がってきた。
何かが 耳に聞こえてくる。
ヒキサケ
コワセ
コロセ
そんな声が聞こえてきた。
駄目だ、落ち着け………落ち着け……。
……………なんとか抑え込めた。
周りは俺を奇異な目で見ている。
「あっ…あの……大丈夫ですか?」
シスター風の少女、氷上メルルから心配されてしまった。
「……気にするな」
俺はそれだけ言った。
すると……
「あんさ〜鳥〜。ちょっと良〜い?。」
「…はい?沢渡ココさん何か質問でも?」
「魔女とかよく分かんねーけどさー、なんで男がいるわけ〜?」
沢渡ココが俺の事を指差してゴクチョーに聞いた。
「ふむ……彼もあなたたちと同じ検査で引っかかったうちの一人ですよ。
ただ………、いや別にどうでもいいですね。」
沢渡ココの質問は軽く流されたような感じがした。どう考えても何かある。
そして、ラウンジ内で重々しい空気の中沈黙が続いた。
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二階堂ヒロという少女が火かき棒を持ち、看守に襲いかかった
「悪は死ね!死ね死ね死ね!」
血や肉が飛び散り、彼女の服と顔を真っ赤に染め上げていく
だが、その残虐な攻撃は看守には全く効いていなかった。
看守が鎌を振り上げようとしている
……途端に…[あの時]の事を思い出してしまう……
そして俺は……
一気に踏み込んで、二階堂ヒロを引っ張り上げようと近づいた。
だが、一歩遅かった
看守が反撃で振った鎌は二階堂ヒロの首とともに
俺が伸ばした左腕ごと両断された………………
プロローグは次の話で終わる予定です。
なかなか執筆が進まず、申し訳ありません。