今回で強くてニューゲームなダンまち編は終了となりますね
次回はントムと関わってきた女性達による女子会の話となります
竜を封じていた竜巻と数多の竜が消え去った竜の谷についてはオラリオにも伝わっていて、黒竜はどうなったんだと調査を始めていたファミリアもあったが、最近地上に降りてきた神に聞き取り調査をした結果、俺が竜の谷の竜を全滅させていたことが天界で見ていた神の口から明かされて判明したそうで、ギルドに呼び出されることになる俺。
「何故黒竜を討伐していたことをこれまで明かさなかったのだ!早めに明かされていれば黒竜や竜の谷の竜への対策費用をギルドから捻出する必要もなかったのだぞ!それだけでどれだけの予算が浮いたことか!」
開口一番に黒竜討伐を明かしていなかったことを糾弾するように言ってきたギルド長のロイマンは、ギルドが損をしたのはお前のせいだと言わんばかりで口煩い。
「黙れ、ロイマン」
しかし同席していた女神ヘラがそう言うと、顔を恐怖にひきつらせて押し黙るロイマン。
「ふむ、お主はントムという名前で、現在はバルドルの眷族のようじゃが。竜の谷の竜の殲滅と黒竜討伐は、バルドルの眷族となる前に行っていたようじゃの。竜を倒す時にお主が使っておった武器も見たことがないものだったと目撃者の神が言っておったが、それも見せてくれんか?」
調査報告書らしき紙を見てから俺に聞いてきたのは同じくこの場に同席していた神ゼウスであり、俺が竜の殲滅と黒竜討伐に使用した武器が気になっているようだった。
見せる位なら問題ないんで影に手を突っ込んで「星の杖」を取り出した俺は、神ゼウスに「星の杖」を手渡す。
「これは仕込み杖になっとるようじゃな。見たことがない材質の刃じゃが業物であるのは間違いないのう」
「星の杖」に仕込まれた刃を確認していた神ゼウスは武器の目利きもある程度はできるらしい。
「この武器を中心に円を描く軌道で刃が発生し、竜の谷の竜を斬り裂いておったとも目撃者の神は言っておったが、この仕込み杖は魔剣ではなさそうじゃな」
「ならばそれはこの世界のものではあるまい」
「星の杖」が魔剣という括りの武器ではないと気づいている神ゼウスへと、女神ヘラが断言。
「ントムよ、この武器を起動させる為に必要なものは精神力や魔力ではないな?」
「ええ、トリオンというものが必要になります。生まれつきトリオン生成器官という臓器を持っている存在でなければ、トリオンを体内から生成することは出来ないので、この世界では俺にしか使えませんね」
女神ヘラからの問いかけに嘘偽りなく答えた俺は、トリオンの存在を明かしておく。
「うむ、ならばこれは未知の世界の武器というやつじゃな。異世界の武器となると更に興味深く思えてくるのう」
まじまじと「星の杖」を眺めていた神ゼウスへと「異世界など、そんな荒唐無稽な」と言うロイマンは信じきれていないようだが「ントムは嘘を言っておらんぞ。神に人は嘘をつけぬのはお主も知っておるじゃろロイマン」と神であるゼウスに言われてしまうと何も言えなくなるロイマンは腹部を押さえて胃痛と戦っていた。
それから話題は竜の谷の竜を倒した武器から、黒竜討伐をこれまで俺が明かさなかったことに移り、またロイマンが俺に文句を言おうとした瞬間に、女神ヘラに再度黙らせられていたロイマンは完全にビビっていて、ヘラが恐くて仕方がないみたいだ。
黒竜と竜の谷の竜は居ない方が生活しやすいかと思って討伐したが、別に名声が欲しかった訳じゃないから黙っていたことを正直に明かすと「英雄というよりかは、害虫駆除業者のようじゃなお主は」と呆れていたゼウスと「ントムはこういうやつだ」と納得していたヘラ、そして物凄く俺に文句を言いたそうだが黙っていたロイマン。
しばらくして黒竜と竜の谷の竜が一掃されたことはオラリオから大々的に報じられたが、肝心の黒竜討伐はオラリオの冒険者によるものとだけ明かされて詳細は秘されることになる。
そんなことがあったりもしたが、フリュネの子であるフルーレと一緒に散歩をしていると、女神であるフレイヤが俺の魂が汚いからフルーレに触れるなと言って、フルーレを引き渡すように此方に命じてきた。
当然従うわけがない俺に美の女神として魅了まで使ってきたフレイヤだが、魅了も通用しない俺にオッタルとアレンをけしかけて、フルーレを奪おうとしてきたフレイヤは、どう考えてもろくでもない。
縁があるなら切っておきたいと考えたところで、そういえばあれがあったか、と思い付いた俺は、手早くオッタルとアレンに女神フレイヤを気絶させる。
そして女神フレイヤだけが写る写真を【商品購入】で用意したポラロイドカメラで撮影し、再び【商品購入】で「縁切り鋏」を購入した俺は、女神フレイヤが写る写真を「縁切り鋏」で切っておいた。
これで縁切りができたのなら2度とフレイヤに会うこともないだろう。
それはそれとしてまだ気絶しているオッタルとアレンをフリュネ送りにしておくと、フリュネが満足した頃にはオッタルとアレンの恩恵が何故か封印状態となっていたようだから、女神フレイヤは天界に送還されていたのかもしれない。
アレンとお楽しみしたことでアレンの子どもを身籠っていたフリュネは、数ヵ月後には第3子を産み落としていて、リーレンと名付けられたアレンとフリュネの子は明らかにアレン似であったな。
それから、ベヒーモスやリヴァイアサンがゼウスとヘラのファミリアに討伐されたり、穢れた天の炎を俺が【廃棄貯力】で全て残らず廃棄して消し去って、アリアが娘と再会したりもした日々も過ぎていくと、俺がプレゼントした棒達によってフリュネが子沢山になったが、子育てなどを手助けしておき、しっかりと家族として育てた子ども達は元気な子達となっていた。
長女のフルーレ、二女のオーリム、三女のリーレン、四女のリュート、五女のネーベと5人も産んだフリュネは、ビッグマムとも呼ばれるようになっていたようだ。
ちなみにフルーレとオーリムがレオンの子で、リーレンはアレン、リュートとネーベはベートとの子であり、全員が父親似の外見をしている為、結構モテていたりもするらしい。
その後、フリュネやその娘達と家族として生活していった俺は、娘達が結婚して家庭を築いていくのを見届けて、時おり娘達やフリュネの孫を手助けすることもありながら長生きして、フリュネと娘達を全員看取ってから数年後、殺せんせーやセイリュートと【商品購入】で用意した水晶飴というダンジョン産果実を食べながら最期の時を過ごした。
まあ、またフリュネに会えて家族として過ごせたんで、強くてニューゲームも悪くはなかったな。
ちなみにフレイヤが天界に送還されていなければ、フリュネはフレイヤ・ファミリア幹部勢全員の棒でお楽しみすることになってましたね