異世界ントム   作:色々残念

109 / 109
思い付いたので更新します
今回で特別女子会編は終了になりますね
次回は破壊神シャンパと再会するありふれ編となります


特別女子会編その3 ある世界のントムを見る女子会メンバー

室内に置いてある過去を映像として映す水晶玉が、誰も触れていないのに光輝くと、映し出されるのは生まれ変わったあの子が、また別の世界で生きた姿。

 

大筒木ハゴロモという角を生やした男性の第一子として生まれたあの子は大筒木ブラフマという名を名付けられていて、生まれつき写輪眼という特殊な眼で生まれていたあの子を見て「何かあの眼カッコいいですね」とめぐみんは眼を輝かせている。

 

木を生み出し操る能力すらも得ていたあの子は元気に育ち、大筒木インドラという弟が生まれると、兄として甲斐甲斐しく世話していたあの子に「ああ、やっぱりお兄ちゃんは変わってないなあ」と、かつてあの子の妹だったリーシャは微笑んでいた。

 

あの子と同じく写輪眼に開眼しているインドラに眼の使い方を教えたり、食事を用意して一緒に食べたりもして、弟のインドラの為に時間を使っていたあの子は、父親のハゴロモよりもインドラに深い愛情を注いでいるように見えたけれど、ハゴロモはあの子とインドラにはあまり接していない。

 

「子どもと接しないのも虐待の一種なんやけど、それをしとるハゴロモがいい父親とは言えへんのは確かやね」

 

ろくでもない父親に対する嫌悪感を隠さない野原政子は、実の父親が子を復讐の道具にしようとする存在であった為、あの子やインドラに対して真っ当な父親とは言えないハゴロモを厳しい眼で見ている。

 

「あまり歳が離れてないのにインドラの保護者は、完全にアールグ様になってますねあれは」

 

父親なのに保護者と思われないようなハゴロモに呆れた顔を向けていたマチルダも、ハゴロモには良い印象を持っていなかった。

 

インドラと仲良くしていたあの子には新たにアシュラという弟が生まれて、三兄弟となっていたけれど、遍在という魔法で分身してインドラだけじゃなくアシュラの世話も同時にやっていたあの子は大忙しであるが、子育てを手伝うことがないハゴロモに「放任主義にも限度がある」と思ったのは私だけではなかったようだ。

 

インドラとアシュラが成長し、力こそが全てという考えになったインドラと、繋いだ絆こそが力という考えになったアシュラは、考え方が違っていて対立してもおかしくはなかったけれど、長男として間に入って兄弟を繋いでいたあの子が居たことで、決定的な亀裂は生まれていない。

 

ある程度まで成長したハゴロモの息子達の中で、アシュラだけを明らかに贔屓するようになったハゴロモが露骨過ぎて、嫌悪感を抱いていた私達全員。

 

「このハゴロモという奴には、我が爆裂魔法をブチこんでやりたいですね」

 

「気持ちはわかるけど、落ち着こうよめぐみん。わたしも上級魔法を撃ち込んでやりたいと思わなくはないけど」

 

「貴女も結構苛立ってますねゆんゆん」

 

爆裂魔法をハゴロモにブチこんでやりたくなっていためぐみんを宥めるゆんゆんも珍しく苛立っているのは間違いなかった。

 

アシュラを後継者に選びたがっているハゴロモが贔屓するアシュラに対し、負の感情を抱いたインドラがアシュラの殺害を考え始めたところを、兄として家族として頑張って止めようとしていたあの子は、弟達が殺し合うことがないようにインドラを言葉巧みに説得していく。

 

「総司さんは、ハゴロモがやらかした尻拭いをやらされてるね」

 

「アールグ様は、家族にはお優しい方ですから、弟達が殺し合うようなことは嫌だったのでしょう」

 

インドラを説得していくあの子を見ていた前田小雪とカトレアは、家族の為に頑張っているあの子を応援していたみたいだ。

 

三時間ほどかけてインドラを説得することに成功したあの子を見て、胸を撫で下ろしていた私達。

 

しかしあの子と自分の眼球を交換したいと言い出したインドラを見て、ドン引きしていた面々は少なくない。

 

「いやいやいや、兄上の眼が欲しいとか普通は言わへんからね。インドラもヤバイ奴やないか」

 

ドン引きしている人その1な野原政子は、インドラもヤバイ奴だと認定している。

 

「兄と自分の眼と交換したいとか愛が重すぎるよ」

 

ドン引きしている人その2なリーシャは、兄が大好きなブラコンであることは自覚しているみたいでも、流石にインドラほど突き抜けてはいなかった。

 

「えぇ、いや、えぇ」

 

ドン引きしている人その3なめぐみんは豊富な語彙力が消失していて、その反応からしてかなりドン引きしているのは確実だ。

 

「眼を交換するという発想が出てくるのがおかしいよ」

 

ドン引きしている人その4なマチルダはインドラが眼の交換を思い付いたことにドン引きしていて、インドラの頭がおかしいと思ったのかもしれない。

 

しかしインドラの気持ちが理解できる面々も居たようで、ゆんゆんは「愛する人の一部を得たいと思う気持ちは解るかな」と理解を示し、レーガは「身体の一部を交換したい程度ならまだセーフね」と謎のセーフ判定をしていた。

 

弟のインドラから眼を欲しいと言われたあの子本人は、ドン引きすることも恐怖に怯えることもなく「いいよ」と気軽に応じてインドラと眼を交換していたあの子を、凄いと思った私達。

 

弟からの重い愛すらも受け止めて愛を返していたあの子は、やはり家族をとても大切にしていた。

 

何度生まれ変わろうと変わらないあの子を見ていた私達は、きっとこれからもあの子は大切な存在を守り抜いて生きていくのだろうと思って、あの子が幸せな人生を送れるように祈っておく。

 

そんな祈りを抱きながら光に包まれていく私達の前に、紫色の太った猫の獣人みたいな存在が現れて「あいつに、ントムに伝えておくことはあるか?」と聞いてきたけれど、あの子に伝えておきたいことは決まっていた私達。

 

「貴方は変わらない貴方のままで」

 

そんな私達の言葉を聞いた猫の獣人は「あいつに会ったら伝えといてやるよ」と言って笑った。

 




ちなみに最後に登場したのは破壊神シャンパ様ですね
特別女子会のメンバーは、ドラゴンボールの願い事で集められていたようです

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

現代日本に転生したけど、何かおかしくない?(作者:匿名のななし)(原作:色々)

――やっぱイカれてるわ。この世界。▼旧題:念能力者が行く多重クロス世界


総合評価:1304/評価:7.65/連載:27話/更新日時:2026年09月29日(火) 08:00 小説情報

竜神王でダイ大世界(作者:色々残念)(原作:ダイの大冒険)

ドラクエ8の竜神王になっていた誰かがダイの大冒険世界で、生きていく話


総合評価:1659/評価:7.85/完結:12話/更新日時:2026年07月25日(土) 10:30 小説情報

孤独とグルメ(作者:大気圏突破)(原作:魔法少女リリカルなのは)

 闇の書事件は解決したが被害者への救済が不十分であった。蒐集が始まった黎明期の頃に守護騎士たちは旅行中の一家からリンカーコアの魔力を限界まで抜き取り3人を放置した。▼ 身動きすることも不可能で大型の野生動物に襲われる。目の前で両親を失った少年は近くを通り掛かった傭兵たちに救われ命を繋ぐことが出来たが、その日から何を食べても腹が満たされなくなった。世間では夜天…


総合評価:1005/評価:7/連載:39話/更新日時:2026年10月05日(月) 21:54 小説情報

映像機画版携帯獣世界転生物語(作者:こうすけ増田劇場版)(原作:ポケットモンスター)

なんか知らんがアニポケの世界に転生してた。


総合評価:2781/評価:7.42/連載:37話/更新日時:2026年10月11日(日) 00:05 小説情報

日向ヒカゲ忍法帖(作者:鍋川太一)(原作:NARUTO)

 NARUTOの世界に転生した、男の物語。木の葉の名門に生まれた彼の運命やいかに?▼ 作者の独自解釈がてんこ盛りです。主人公はいろんな事に疑問を抱いている。苦手な方は戻って下さいな。▼ NARUTOを読んでいないと分かりづらいと思います▼ 続かないかも知れないし続くかもしれない。


総合評価:3486/評価:7.71/連載:60話/更新日時:2026年10月13日(火) 12:09 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>