今回で俺ガイル編は終了になりますが、普段より長めな4000文字となりました
次回からまた別の世界となりますね
中学も卒業し、総武高校に入学することが決まった俺と海老名さん。
新入生として入学する為に総武高校へと向かっていた俺と海老名さんは、早起きして時間に余裕を持ちながら、会話して歩いていたが前方でちょっとした事故が起こりそうになっていたんで「ちょっと助けてくるから、先に行ってていいぞ」とだけ言った俺は、桁外れに高い身体能力を活かして疾走し、事故を防ぎに行く。
車に轢かれそうだった小型犬を抱えて庇おうとしていた同い年位な男子を、更に俺が抱えて持ち上げると迫りくる車のボンネットを踏み台にして跳躍し、抱えている男子とその腕の中に居る小型犬に負荷をかけないように気を付けながら車を軽々と飛び越えた俺は、軽やかに着地すると「怪我はないか?」と抱えていた男子に話しかけてみた。
「怪我はないが、おれをこの犬ごと軽々と持ち上げた状態で、何か物凄く跳ばなかったか今。何者なんだあんたは」
此方の身体能力がとんでもないことに気付いた様子を見せる男子は、俺が何者であるのか気になっているみたいだ。
「きみと同じ高校に通う新入生って答えは望んでないようだから、初対面で明かせることだけ明かしておくと、俺の筋肉の密度は常人の数十倍でな。それを上手く使えばパワーとスピードも常人以上ってところだ。そんな訳で俺には人間離れした身体能力に跳躍力も備わってるってことになるぞ」
「嘘は言ってないっぽいな。そんなバトル漫画の登場人物みたいな存在が現実に居るのは凄いけど」
なんて会話をした後に、車の運転手には此方は誰も怪我していないことを明かして気にしないようにと言っておき、男子が抱えていた小型犬の飼い主を探すついでに互いに自己紹介もしておくと、小型犬を助けようとしていた男子が比企谷八幡であると知ることができた。
それから小型犬の飼い主も発見し、犬を引き渡した俺と比企谷くんは総武高校に向かうことにしたが、登校手段が自転車だった比企谷くんは、犬を助ける為に乗り捨てていた自転車に乗らずに、歩いて自転車を押しながら俺と一緒に高校まで移動すると決めたらしい。
お互いについて少しずつ話していき、俺に個性的な幼馴染みがいることや、比企谷くんに妹がいることだったり、人生は苦いからコーヒー位は甘くていいという持論で結構甘いマッ○スコーヒーを愛飲している比企谷くんについても知ったりした俺。
他者から傷付けられてきたことが多かったのか、好意などを受け入れることに抵抗がありそうな比企谷くんにはあまり踏み込み過ぎないようにして、彼が不快にならないような程よい会話を自然にしておくと「こんなに喋ったのは久しぶりかもしれん」としみじみしていた比企谷くん。
会話しながらでも移動していると、案外早めに総武高校に到着した俺と比企谷くんだったが、どうやら俺と比企谷くんは同じクラスであったようだ。
海老名さんも当然のように同じクラスであった為、近付いてきた海老名さんを比企谷くんに紹介した俺に「ああ、例の幼馴染みの」と納得していた比企谷くんではあったが、過去の経験から女子が苦手になっているのか、海老名さんに近付かれてからの比企谷くんの身体は明らかに強張っている。
とりあえず強張ったままでいさせると比企谷くんも疲れるだろうな、と思った俺は比企谷くんへと癒しの波導を直接触れずに流しておき、彼の身体をリラックスさせておくようにした。
翌日から総武高校での学生生活が始まり、海老名さんと比企谷くんに俺の3人で行動するようになった結果、ちょっとしたグループにはなっていたが海老名さんが腐っているのは変わらない。
しかし比企谷くんを受け扱いしたりはせず、実在する人物では腐った妄想をすることはなくなっていた海老名さんは、自作漫画を俺に見られたことを結構気にしていたようだ。
あれを見られたのは物凄く恥ずかしかったみたいだから、流石に海老名さんも反省したのだろう。
総武高校での1年生としての1年間で、警戒心が強かった比企谷くんとの関係がよく話す知り合いから、友人と言えるようなものにはなっていて、ガングレイヴのアニメについて熱く語ることもできるような関係にはなっていた俺と比企谷くん。
海老名さんや比企谷くんと俺の3人でカラオケに行くこともあり、エアマスターのアニメのオープニング曲や、スクライドのアニメのオープニング曲を歌ったりもした俺と比企谷くんは、友人として遊ぶことも増えていたな。
2年生に進級した俺達3人は普段通りに過ごしていて、俺という友人が普通にいる比企谷くんは奉仕部に所属することはないが平塚先生とは趣味が合ったようで、2年生になってからの比企谷くんは平塚先生と会話していることが増えていたのは確かだ。
アニメのスクライドについて熱く語り合う平塚先生と比企谷くんは、とても楽しそうではあったんで、2人の邪魔はしないでおく俺と海老名さん。
クラス内でチェーンメールが広まった際に、海老名さんや比企谷くん以外とは特に連絡先は交換していない俺は特に困ってはいなかったんで放置しておくと、葉山グループの面々だけがギスギスしており、最終的には葉山グループが崩壊してしまうことになったが比企谷くんをヒキタニくんと呼ぶような葉山を助けたりはしなかった俺。
俺が比企谷くんだと何度訂正してもヒキタニくん呼びを続けていた葉山は、明らかにわざと名前を間違えていたんで、普通に失礼なやつであったのは確かだろう。
崩壊した葉山グループは全員が完全に別々になった訳ではなく、女子の三浦と由比ヶ浜だけはセットで行動するようになり、葉山グループのそれ以外の面々はバラバラになっていた。
葉山だけは女子の集まりな相模のグループに吸収される形となっていたが、周囲を女子だけに囲まれていて居心地が悪そうにしていた葉山。
俺と海老名さんに比企谷くんのグループには、新しく戸塚彩加という外見が可憐な女子に見える男子が加わったり、以前スカラシップについて教えておいた川崎さんという女子も仲間に加わりたそうな目で勉強会をしていた此方のグループを見ていたんで、仲間に加えたりもした結果、俺達のグループは5人となる。
人数が増えた俺達のグループにスクールカーストを脅かされるとでも相模は考えたのか、腐女子である海老名さんを侮辱するようなことを大きな声で言っていたんで、指向性を持たせた覇王色の覇気で相模とそのグループだけを失神させておいた俺は、直接殴ったりはしなくても相模に容赦をすることはない。
「縁切り鋏」を使うには写真が必要だが、文化祭で相模の写真を自然に撮れる瞬間が来るまでは、縁切りするのは我慢しておくとしよう。
夏にボランティアとして小学生の林間学校を手伝う最中、鶴見というハブられていた少女を、ハブっていた連中とは「縁切り鋏」で縁切りさせておいたりもした俺。
夏の花火大会で、俺達のグループで花火を見ることにしていたが、他の3人は気を聞かせたのか、花火を見る時になると俺と海老名さん2人だけとなっていて、互いに手を繋ぎながら花火を見ていた俺と海老名さん。
花火大会の帰り道で、海老名さんを家まで送る時に、転けそうになった海老名さんを支えておくと、顔の距離が近くなった俺達2人だったが、顔を真っ赤にしながら瞼を閉じた海老名さんは明らかにキス待ち顔をしていたんで、軽く触れるだけのキスを頬にしておく。
「今のは頬じゃなくて口にするとこでしょ!」
なんて怒ってきた海老名さんの口を強引に唇で塞いでおき「これでいいか?」と聞く俺に「ひゃい」と答えた海老名さん。
突然の不意打ちのようなキスに口が上手く回らなくなっていた海老名さんへと「キス以上は、責任取れるようになってからな」と伝えておくと、真っ赤な顔で激しく頷く海老名さんは可愛かった。
なんてことがあったりもしたが、ついにやってきた文化祭では相模と葉山が実行委員として選ばれていたようで、実行委員長となった相模がやらかしたツケを葉山が支払わされることになって、日に日にやつれていく葉山。
葉山と相模はどうでもいいがクラスメイトが楽しみにしていた文化祭が開催できなくなることだけは避けておく為に、俺達のグループも文化祭の実行委員達の仕事を手伝っておく。
なんとか文化祭が行えるようになり、開催された総武高校の文化祭。
俺は特に何もしていなかったが文化祭の閉会式に実行委員長の相模が姿を現すことがなかったんで、副委員長の人に必要な書類を渡して閉会してもらった文化祭は終わり、実行委員長の相模どこ行ったんだよ、と言われるようになっていたりもしたな。
そんな相模グループの写真も違和感なく文化祭で撮影できたんで、さっそく「縁切り鋏」で縁切りしておくと、翌日に総武高校に来なくなった相模達。
これでクラスが静かになったな、と思いながら総武高校で過ごしていた俺は、雪ノ下さんの姉や母と遭遇した際に写輪眼で家族を家族としてちゃんと大切にするようにと意識を変化させておいたんで、2年J組の女子な雪ノ下さんも家族から大切にされることになる筈だ。
総武高校を卒業してからも俺達のグループな5人で集まったりもしていたが、全員が就職してしばらくすると、比企谷くんと平塚先生の結婚が決まったり、俺と海老名さんが結婚したり、戸塚くんと川崎さんが結婚することになった。
俺達のグループは全員が愛する相手と結婚できたんで、悪くはない人生を送れたのかもしれない。
妻となった姫菜と最期の会話をして看取る時に「隠してある自作の秘蔵本は燃やして処理してくれると助かります」と頼まれたりもしたが、最期の最期に秘蔵本の処理を頼んでくるところは変わらないな、と思わず笑ってしまう。
姫菜の遺言通りに秘蔵本は焼いて処理しておき、最期の時をセイリュートや殺せんせーと過ごした俺は、比企谷くんが好きだったマッ○スコーヒーを飲んで「やっぱ甘いな」と味の感想を短めに言っておくと、今生の学生時代を思い出しながら瞼を閉じた。
この世界の比企谷くんは平塚先生ルートを突っ走って、平塚先生一筋を貫いたようです