今回で恋姫編は終了となり、次回からまた別の世界の話が始まりますね
黄巾の乱が落ち着いてからしばらくして、反董卓連合への参加を促すような檄文が袁昭から届いた幽州ではあったが、今回反董卓連合に参加したとしても袁昭なら幽州をいずれ潰しに来ることは間違いないと理解していた公孫賛は明らかに乗り気ではなかった。
特に名を上げるつもりもない公孫賛からすれば、反董卓連合に参加する意味もないし、いずれ敵となる存在の利となることを行うことにも抵抗があるのだろう。
悩んでいた公孫賛に「じゃあもういっそのこと董卓に味方してみるか?」と提案してみると、名案を聞いたかのような顔で「それだ!」と言う公孫賛。
大軍を連れていかなくても俺単独で、幽州の全軍よりも働けると知ってる公孫賛は「どうせいずれ敵となる存在しか居ないだろうし、思いきって存分に暴れてもらえると幽州が助かる」とまで言って、董卓の軍を手助けしてくるように俺に頼んできた。
「ついでに反董卓連合の物資も奪えそうだったらよろしくな」と、ちゃっかり追加で頼んでくる公孫賛は、以前よりも要領がよくなったのかもしれない。
それから幽州の防備に木遁分身と遍在を数体残し、董卓の軍に合流した俺は妖術使いとでも名乗り、反董卓連合相手に木遁の木竜や木人をけしかけて軍勢を叩き潰していきながら、相手が持つ武器や防具を【超能力】で使える瞬間移動で全て没収していく。
武器と防具無しとなった軍勢を木竜で轢いたりもしていき、素手で木竜に抵抗しようとする武将相手には【廃棄貯力】で貯めていたエネルギーを【練力変換】でチャクラに変換し、追加のチャクラで強化した木人を複数体送り込んだ。
形状は真数千手の小さい版にした木人は、常人の3倍程度の大きさであるが、チャクラによる強化で恋姫の武将でも破壊が難しい強度になっている木人達。
千手観音のように複数の腕がある木人達で囲んで、複数の腕による殴打で滅多打ちにするミニ頂上化仏で武将達を返り討ちにしていくと、兵達の集まりである軍とそれを率いる武将が倒されたことで、反董卓連合の軍勢は壊滅に近い状態となる。
袁術の配下になっていない孫呉は反董卓連合に参加していなかったみたいだが、甚大な被害が出た反董卓連合からは、物資も奪っておくことにした俺。
最低限の食料などを残して、それ以外の物資は全て瞬間移動で移動させて没収しておくと、軍勢を維持できなくなって敗走するしかなくなった反董卓連合の面々は逃げていく。
逃げる面々を追い討ちするかどうかは董卓軍だけに任せ、反董卓連合から奪った物資を董卓軍にも分けると、残ったものを【人影倉庫】で影に収納して幽州に瞬間移動で戻った俺は、公孫賛に反董卓連合を敗走させたことに加えて、奪った物資も持ち帰ってきたことを伝えておくと「流石だな竜胆」と公孫賛は頷いていた。
董卓が勝利したことで漢という国が消えるまでの時間を稼ぐことはできたかもしれないが、それでもいずれ群雄が割拠することになるのは止められないだろう。
それならそれで備えておくのは必要なことだが、武力と食料は俺が生きている間なら問題ないんで、幽州の文官の不足を補っておかないといけない。
まずは遍在で増えた複数の俺が私塾のようなものを幾つか開くと、希望者に文官としての育成を行っていき、ある程度まで成長したら幽州の文官筆頭となっている殺せんせーの下で働いてもらって、殺せんせーに更なる育成を施してもらうと、文官として働ける面々が一気に増えた幽州。
ちなみに反董卓連合は敗走したことで名を落とし、董卓に保護されていた皇帝から反董卓連合への参加者は逆賊認定もされたみたいだが、反董卓連合の盟主であった袁昭は本拠地に戻ると鬱憤を晴らすかのように幽州へと宣戦布告をして、幽州に袁昭軍で侵攻しようとしてきたので、木遁による木竜と木人で盛大に歓迎してやり、金ぴかな趣味の悪い袁昭軍の武器や防具を没収しておくと「妖術使いだぁ!」と怯えて逃げていく袁昭の軍。
前進して押し潰すことしか考えていない袁昭の軍を、木遁というそれ以上の物量で逆に押し潰してやり、完全に袁昭軍を壊滅させたことで、捕らえることになった袁昭と側近達をどうするかということになったが、袁昭を殺したいとまでは思っていない公孫賛と俺が話し合ってみた結果、国外追放が決定した袁昭達。
中国から遠く離れた国まで瞬間移動で袁昭達を移送し、その場に袁昭達を放置して幽州に再び瞬間移動で戻った俺。
軍を率いて幽州に攻め入ってきた他の面々を撃退し、武器や防具を瞬間移動で一気に奪って没収しておくことを繰り返すと、幽州を狙うことを諦めた存在が多数となっていた。
「いい加減私を真名で呼んでくれ」と公孫賛から頼まれて真名を受け取ることになり、彼女を白蓮と呼ぶことになった俺は、幽州で頑張っている白蓮を手助けする日々を過ごしている内に、白蓮のことを愛するようになっていたのは確かだ。
白蓮に愛していることを伝えると、もじもじとしていた白蓮から「私も竜胆のことは嫌いじゃなくてだな。上司と部下以外の関係になるのも悪くはないと思っているよ」と言ってくる。
その後、白蓮と俺が結婚することになって、息子達が何人か生まれることになったが、俺の血を受け継いだことで、この世界にも存在する気以外に霊力やチャクラ等も使用可能だった息子達。
息子達に親として指導を行い、並みの武将よりも強くなった息子達には殺せんせーによる勉強もやらせておいたので、育成した息子達と殺せんせーの授業で育った文官達が居れば幽州を治めることも不可能ではなくなっていた。
白蓮が寿命で亡くなる時にはずっと側にいて、最期を看取り、それから数十年生きて立派になった息子達を見届けた俺は、この世界での最期の時を殺せんせーと過ごす。
「今回はお疲れさま殺せんせー、ちょっと働かせ過ぎたかな?」
「いえいえ、沢山の教え子を育てられて楽しかったですから大丈夫ですよ」
「まあ、また別の世界で誰かしら育ててもらうこともあるかもしれないんで、その時はまた頼むよ殺せんせー」
「ええ、先生に任せておいてください」
互いに笑顔で、そんな会話をした俺と殺せんせーは、長く生きたこの世界にも別れを告げ、俺の影に殺せんせーを収納すると、横になって空を見上げた。
一面の青空を眺めながら、いい景色だな、と思って瞼を閉じると、もうその瞼は開かない。
さて、次の世界はどんな世界になるかな。
ちなみに逆賊認定された曹操や劉備は中国を出て他国に移動し、新天地で名を残したりしたようです