プロヒーローの奉仕活動として、廃品回収やゴミが廃棄されている場所の掃除などに、スキル【廃棄貯力】を用いて、廃品やゴミをエネルギーに変換して貯めておくことを繰り返していった結果、膨大なエネルギーを宿していた俺の身体。
公にはエネルギー変換が個性だと広めている為、廃品やゴミをエネルギーに変換していると判断され、特に怪しまれることはない。
変換したエネルギーで様々なことが可能ということにして、波紋や波導による治療なども行っていた俺は、戦える治療系ヒーローと思われている。
本名が波風導紋となっている俺は、ヒーロー名はオーバードライブというものにしてあり、それなりに人気なヒーローにはなれていた。
そんな俺に、ヒーロー公安委員会現会長となった冷子さんから直々に頼み事があると呼び出されたが、オールフォーワンの手の者と戦うオールマイトの手伝いをしてほしいみたいだ。
平和の象徴と、いずれ呼ばれることになるオールマイト。
そんなオールマイトの協力者であるグラントリノだけでは手が回らないところを俺が手伝い、オールマイトと協力してオールフォーワンとその部下達を壊滅させてほしいと頼んできた冷子さん。
俺とオールマイトが揃っているならオールフォーワンが相手でも、勝算があると冷子さんは判断したのだろう。
今生で唯一の家族と言えるような存在である冷子さんの頼みを、俺が断ることはない。
それからオールマイトと接触して、俺が足手まといにはならないことを実戦で証明していき、オールマイトと共に戦う仲間としてオールフォーワンの手の者と戦っていった俺。
快進撃を続けて、オールフォーワンの部下達を叩き潰していったオールマイトと俺を目障りに思ったのか、ついに現れたオールフォーワン。
雑に遠距離攻撃をしてきたオールフォーワンを相手に、俺はスキル【廃棄貯力】で貯めたエネルギーで強化した波導を用いてはどうだんを放ち、オールフォーワンの遠距離攻撃を相殺。
その間に急速で接近したオールマイトが、オールフォーワンへと容赦なく拳を叩き込んだ。
後方で遠距離攻撃を放って援護し、オールマイトを支えていた俺は、貯めていたエネルギーを用いて戦況を有利に進めていく。
オールフォーワンに挑発されて怒り、思わず隙を見せてしまったオールマイトの腹部を貫こうと放たれるのは、複数の個性で凶器と化したオールフォーワンの腕。
貯めていたエネルギーで身体能力を強化した俺は素早くオールマイトに触れて、オールマイトの体表にだけ【廃棄貯力】のエネルギーで強化した弾く波紋を流し、オールマイトの腹部を狙うオールフォーワンの攻撃を弾いた。
高圧力で放たれたウォーターカッターのような体液さえも、ガラスのコップに弾く波紋を流せば、コップが破損することもなく弾き返すことが可能となるのが弾く波紋。
無防備なオールマイトの身体に攻撃を弾かれるとは思っていなかったオールフォーワンには僅かに隙が生じ、その隙を逃さず両手突きを繰り出した俺はオールフォーワンの頭部と心臓を潰すと同時に、更に【廃棄貯力】のエネルギーで波導を強化し、最高の威力にまで高めたはどうだんを拳から放つ。
極大のはどうだんによって完全に消し飛んだオールフォーワンの上半身。
残っているのは下半身だけだが、それも残しておきたくはないと思ったんで【廃棄貯力】で廃棄してエネルギーに変えておき、完全にこの世から消し去ったオールフォーワンの身体。
オールマイトが負傷することなく終わったオールフォーワンとの戦い。
最後は俺が終わらせてしまったが、オールフォーワンと因縁があったオールマイトは俺を責めることはなく「ありがとう、きみには助けられた」と素直に感謝してきた。
冷子さんから頼まれたオールマイトを手伝うという役目は、無事に果たせたと判断してもいいかもしれないな。
その後、オールマイトは無事に平和の象徴と呼ばれるようになり、日本の犯罪率が低下した原因となったようだ。
俺は俺で後処理としてドクターや死柄木弔に黒霧を処理したりもして、憂いを断っておく。
冷子さんは後ろ暗い仕事を俺にさせることに罪悪感を感じていたようで、オールフォーワン討伐と後処理を行った俺に、若い芽を育てる為、という名目で雄英高校の教師となることを提案してきた。
子どもと接している時の俺の雰囲気が柔らかいことに気付いていた冷子さんは、学生と接する教師という真っ当な仕事を俺に振り分けたいと考えていたのだろう。
今生の大切な家族である冷子さんからの提案なら、雄英高校の教職という仕事をやってみるのも悪くはない。
そう考えて準備をしていく日々の最中に、町中でゴミ拾いをしている少年を発見。
緑色のモジャモジャした髪である少年は熱心にゴミ拾いをしていたが、手慣れた様子であったので、今日初めてゴミ拾いをやっているという訳ではないようだ。
ヒーローの基本は奉仕活動であり、ヴィラン退治だけがヒーローの仕事という訳ではない。
個性を使用することなく、世の中の役に立とうとしている少年に好感を持った俺は、少年に話しかけてみることにした。
どうやら少年は俺のファンであったようで、ヒーロー活動の最中にゴミ掃除もやっている俺に感銘を受けて、自分にも出来ることをやろうと行動に移すようになったそうだ。
オーバードライブのサインが欲しいと言われたんで、少年の名前を聞いてみると「緑谷出久です」と答えた緑谷少年。
重いゴミを拾うこともあったからか、筋トレをするようになり、ヒョロヒョロだった原作の彼よりも体格が良くなっていた緑谷少年にサインを書いて渡す。
その際、試しに波導を用いて緑谷少年を確認してみた結果、波導と波紋の使い手となる素質を持っていた緑谷少年に「俺の弟子になってみる気はあるか?」と聞いてみた。
かなりビックリしていた緑谷少年だったが、ヒーローになりたいという夢を諦めていない緑谷少年は「よろしくお願いします!」と頭を下げてきたんで、俺への弟子入りが決まった緑谷少年は、波導と波紋の修行を行うことになる。
波導と波紋の使い手となる才能がかなりあった緑谷少年に、修行を施していくと僅か半年で波導と波紋を少し使えるようになってきた緑谷少年。
個性が無い無個性であった緑谷少年は、自分が使えるようになった特殊な力に涙を流して喜んでいたな。
ちなみに緑谷くんはツェペリさんにパウッとやられたジョナサンみたいに肺の中の空気をしぼり出させられて、波紋の呼吸を覚えることになりました