異世界ントム   作:色々残念

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思い付いたので更新します


GS美神編その13 元始風水盤

先日、唐巣神父の教会が何者かに荒らされたようで、神父と交友関係がある俺や美神さん達も荒らされた教会で痕跡を探すことになったが、教会に不在だったピート宛の荷物を隣人が預かっており、おキヌちゃんが受け取ったその荷物が強い霊波を発していた。

 

荷物の中身を確認してみると、何かの部品に見えるものだったが、これが元始風水盤を起動させる為に必要な針で間違いなさそうだ。

 

それから唐巣神父の教会に元始風水盤の針を送った張本人である伊達雪之丞が教会にまで来たが、怪我ではなく空腹で倒れた雪之丞は戦力としては期待できない。

 

教会に到着したところで空腹に限界が来て倒れた雪之丞を追っていた鎌田勘九郎が特製ゾンビを引き連れて現れたが、戦うつもりの唐巣神父とピートに俺とは違って、タダ働きはしたくない美神さんは手出しするつもりはないようだった。

 

「お人好しな先生は雪之丞を助けるみたいだけど、わたしには関係ないわね」

 

「OK、手出し無用よ」

 

そんなことを言っていてやる気のない美神さんには手を出すことはない鎌田とゾンビ達は、鎌田達と戦う気がある相手だけを狙っていたが、網のように変化させた俺の霊波刀で瞬く間に細切れとなったゾンビ達に驚いていた鎌田。

 

「や、やるじゃない。メドーサ様特製のゾンビ達があっさりと倒されるなんてね。危険な香りのする男にゾクゾクして胸が高鳴っちゃうわ。これが恋ってやつかしら」

 

「倒れてる雪之丞は好きにしてもいいが、俺はお触り厳禁だから諦めな」

 

とんでもないことを言い出す鎌田に迷わず雪之丞を生け贄に捧げておく俺。

 

「幾ら払えばお触りは解禁になるのかしら、即金で100、いや200万なら出せるわよ」

 

分厚い財布を取り出してそんなことを言う鎌田は本気だったが、鎌田がお金を持っていることを知った美神さんが目の色を変える。

 

「ちょっと位触らせてあげれば?」

 

鎌田を援護するように此方にそう言ってくる美神さんは、貢がせるだけ貢がせてポイすりゃいいじゃない、そしてお金はわたしにも頂戴ね、という目で俺を見ていた。

 

「普通に嫌なんで無理です。金払うから触らせろと言われて美神さんは触らせるんですか」

 

「女の身体と男の身体の価値は、同じじゃないのよ」

 

なんて会話を美神さんとしていると「ガードが固い相手も嫌いじゃないけど、気を取り直して仕事をしておくわね」と言い出した鎌田が土という1文字が刻まれた将棋の駒のようなものをばらまこうとし始めたが、あれが土角結界で間違いなさそうだ。

 

ばらまかれた土角結界が発動する前に【廃棄貯力】で廃棄してエネルギーに変換した俺は、エネルギーによって身体能力を強化して、瞬時に鎌田へと接近すると霊力と組み合わせた強力な波紋を流し込んで、鎌田の身体の自由を奪っておく。

 

「お、お触りは厳禁なんじゃなかったの?」

 

波紋によって身動き出来ない状態で、意識が朦朧としているだろうにそんなことを聞いてきた鎌田。

 

「俺から触るならOKに決まってんだろ」

 

そう答えた俺に対し「貴方に触られるのは、あたしには刺激が強すぎたようね」とだけ言って気絶した鎌田は動くことはない。

 

捕らえた鎌田勘九郎には、4文字までなら発動可能となった文珠を、こっそりと使っておくことにした。

 

霊力の籠手の手の中に文珠を隠した状態で文珠を使用し、発動させた「霊」「力」「封」「印」の4文字で4個の文珠。

 

そうやって文珠を用いた霊力封印を鎌田には施しておき、霊力が使えないようにして無力化してから縛り上げておく。

 

その後、空腹で倒れていただけな雪之丞に飯を食わせてから、詳しい話を聞いておくことになった面々。

 

香港でメドーサによって作られていたという元始風水盤。

 

それによって地脈を自在に書き換えることで、現世を魔界とすることを目的としているメドーサだが、元始風水盤を起動させる為に必要な針は、腕の良い風水師の生き血を大量に吸わせて作る必要があり、再び作成するには手間がかかる。

 

不意をうって雪之丞が奪ってきた元始風水盤の針という現物が壊されてはいないなら、メドーサはそれを取り戻して使おうとする筈だ。

 

「あのおばはんのドタマに神通棍ブチ込めるなら、手伝うわよ」

 

「美神さんは相変わらず物騒やなー」

 

メドーサと戦うことには乗り気な美神さんと、上司が物騒なことを言っていても落ち着いている横島くん。

 

「針を取りに行かせた部下が全滅したとすれば、流石にメドーサ本人が出てくるだろうね」

 

真剣な表情で言った唐巣神父に、頷くその場の全員。

 

新しく針を作るという手間を惜しんで、針を取り返しに来る可能性が高いメドーサを迎え撃つ為の準備を始めながら香港へ向かうことになった。

 

到着した香港で、一先ずは俺が用意した精霊石を複数個使用して、強力な結界を作成しておき、その結界内部に元始風水盤の針を置いておく。

 

ゾンビでは手が出せない結界内に目当てのものがあるとするなら、此方の罠だと理解していても、人間を見下して侮っているメドーサは現れる筈だ。




ちなみに鬼道さんとセイリュートは別件の仕事をしていたので、香港には来ていません
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