駒王学園の高校1年生となった俺は、クラスメイトとは軽く話す程度で済ませておき、あまり深く関わることはなかった。
同じクラスのリアス・グレモリーの隣に姫島朱乃が居なかったり、駒王学園の中等部に木場祐斗や塔城小猫が存在していなかったりもしたが、ミルたんが助けた相手が多すぎてリアス・グレモリーの眷族が居なかったりするのかもしれない。
リアス・グレモリー1名だけだとオカルト研究部という部活を作ることはできないんじゃないだろうか、と思わなくもないが、オカルト同好会に格下げしてもいいなら活動できる可能性はあるな。
クラスで人気はあるようだが遠巻きにされているリアス・グレモリーは、とても人気なぼっちという珍しい存在になっており、あれはクラスで友達が作れなさそうだった。
予想通りに遠巻きにされていて、若干寂しそうにしていたリアス・グレモリーは、他クラスからソーナ・シトリーが顔を出すと嬉しそうに近寄って話しかけていたが、眷族達が居らず友達が少なそうに見えるリアス・グレモリーにとって、ソーナ・シトリーは大切な存在なのだろう。
同性のソーナ・シトリーと仲良くしているリアス・グレモリーがあまりにも嬉しそうにしていたせいか、百合系の人と判断されたらしく、同性からモテモテになっていたリアス・グレモリーがお姉さま扱いされるようになっていた。
百合系のお姉さま扱いをされているリアス・グレモリーは、普通に異性が恋愛対象である為、同性の女子達から積極的に迫られて困惑していたのは間違いない。
日々困惑していたリアス・グレモリーがある日、女子生徒から大胆な愛の告白をされているところを、何故か目撃してしまった俺。
そんな俺と目が合ったリアス・グレモリーが「助けて」と物凄く助けを求めるような目をしていたのは確かだ。
本気で助けを求めるような目をしている相手を見ると、一応助けておいた方がいいかと思うのは、ヒロアカ世界でヒーローの仕事をしていたことによる職業病の可能性が高い。
それでも元ヒーローとしては助けを求めているリアス・グレモリーを助けておこうかと考え、同性相手に熱烈な愛の告白をする女子生徒に普通にドン引きしていたリアス・グレモリーと女子生徒の間に割り込んで、俺が両者を遮る壁となって「告白するのは構わないが、受け入れられないことも覚悟はしているよな?」と女子生徒に問いかけてみた。
「リアスさんとあたしは相思相愛でラブラブだから問題ないですし、女同士でも子どもができることを知っていますか」と語りだした女子生徒は、リアス・グレモリーと自分の将来予想図や家族計画までノンストップで喋り出したが、どう考えてもヤバイ奴である。
「で、あちらさんはそんなことを言ってるが、同じクラスのリアスさんは受け入れる気持ちはあるのか?」
「受け入れるわけないでしょ!物凄く恐いわよこの子!」
切実な気持ちを叫ぶように言いながら半泣きになっていたリアス・グレモリーは同性のヤバイ女子生徒に完全に怯えていた。
とりあえず素でヤバイ奴な女子生徒をどうにかしておこうと思ったら、女子生徒は刃物を取り出して「いい加減邪魔です」と此方を刺そうとしてきたんで、闘気を身に纏った状態で態と腹部への刃物を受けておき、刃物が刺さらない腹部に困惑していた女子生徒を取り押さえてリアス・グレモリーに警察を呼んでもらったが、最終的に女子生徒は捕まることになったようだ。
なんてことがあった日が過ぎてから、リアス・グレモリーに話しかけられるようになってしまった俺は、無視をすることなく会話程度はしておくが、ヤバイ女子生徒に告白されていたリアス・グレモリーを助けたことに後悔はしていない。
そうして学生として生活しながらも技を身に付ける修行の日々を続けていた俺と卓に兵藤くん。
軽い世間話程度で、リアス・グレモリーに愛の告白をしていたヤバイ女子生徒について話してみると、ドン引きしていた卓と兵藤くんは「いくら外見可愛くてもそういう人は無理」と言っていたな。
まあ、流石にあそこまでヤバイ女子は、そんなに居ない筈だ。
それからしばらくして、オカルト同好会を作りたいと考えているリアス・グレモリーから「元浜くん!貴方も一緒にオカルト同好会をやりましょう!」と誘われることになったが「放課後は忙しいから無理」と断っておく。
何度誘われようが断る俺が放課後に何をしているのか気になった様子のリアス・グレモリーが、俺を尾行していることには気付いていたが事前に卓と兵藤くんにはメールを送信して話を通しておき、今回は波導や闘気に霊力などを使わない技の鍛練だけにしておくことにした俺達。
今は使われていない廃墟で、技の鍛練を行う俺達を隠れて見ていた筈のリアス・グレモリーは「貴方達はサムライでニンジャだったのね!」と言いながら目を輝かせて姿を現す。
その後、サムライやニンジャの技に興味津々なリアス・グレモリーは、あまり日本を知らない外国の人みたいに間違った日本の知識を持っていたが、人がいい卓と兵藤くんはそれを否定したりはしないで、剣術や投擲術をリアス・グレモリーに披露していた。
「これがサムライとニンジャの技」と大喜びしていたリアス・グレモリーは、大満足していた様子だったな。
そんなリアス・グレモリーは最後に自分が悪魔だということを明かして、俺達を眷族にしたいと勧誘してきたりもしたが、俺達全員が断ると物凄く残念そうにしていた。
今の兵藤くんだと兵士の駒が8個でも足りないとは思うから、眷族になることを受け入れても転生悪魔にはなれなかったかもしれない。
リアス・グレモリーが持つ兵士の駒が全て変異の駒になっていなければ、兵藤くんを悪魔にするのは難しいだろう。
姫島朱乃とその母に、白音とその姉だけではなく、イザイヤと仲間達に、女装吸血鬼ハーフなギャスパーと吸血鬼ハーフで神器の聖杯持ちなヴァレリーは、全員ミルたんに助けられて、安全な異世界で元気に過ごしているようです