異世界ントム   作:色々残念

41 / 61
思い付いたので更新します


このすば編その2 トイレに行く時は外れる呪いの装備めぐみん

ジャイアントトード相手には囮にしかならなかった女神アクアが唯一の仲間であるカズマは、ちゃんと頼れる仲間が居ないと間違いなく自分が死ぬと判断したようで、戦力となる仲間を探しているようだった。

 

明らかに困っているカズマに、お試しで俺とゆんゆんのパーティーと組んでみることを提案してみると「よろしくお願いします」と食い気味で頭を下げてきたカズマ。

 

「それでその子は何で貴方の足に抱きついているんですか?」

 

カズマが指差す先には、俺の左足にコアラのように抱きついているめぐみんの姿があった。

 

「これはめぐみんという名の呪いの装備でな。俺の左足に抱きついていると何か安心するようになってしまったらしい。唐揚げを食べさせると喜ぶぞ」

 

「人を呪いの装備扱いしないでいただきたいですね。わたしはただガレッドの足に抱きついていると奇妙な安らぎを覚えるようになってきただけの美少女です」

 

「何か知らんがこんな感じで足から離れないんだよな」

 

「ガレッドさん、友達で仲間であるわたしも足に抱きついていいですか?」

 

「ゆんゆんまで呪いの装備になろうとしないでほしいんだが、ああ、わかったわかった、依頼終わった後なら幾らでも抱きついていいから泣くんじゃない」

 

「なんかそうしてるとガレッドさんは、子どもあやしてる保父さんに見えますね」

 

「保父になった覚えはないんだけどな」

 

そんな会話を挟んだりもしながら、ジャイアントトードの討伐依頼に向かった俺達。

 

「モンスターごとに急所となる部位は違うが、不定形な形を持つスライムでもなければ、基本は頭部と心臓が急所となるし、眼球がある生物には目潰しなども有効だ。冒険者として生き残る為に、使える手札を増やして知恵を働かせるのが、職業も冒険者のカズマには必要になるだろう」

 

まだまた初心者なカズマへとアドバイスを行いながら、長剣でジャイアントトードを斬り裂いていく俺。

 

ゆんゆんも魔法を用いてジャイアントトードを手際よく倒しており、手助けをする必要は無さそうだった。

 

扱いには慣れていない剣で必死にジャイアントトードへと攻撃していたカズマから少し離れた場所で、ジャイアントトードに捕食されそうになっていた女神アクア。

 

投げナイフを投擲して女神アクアを捕食しようとしていたジャイアントトードの頭部に命中させておき、ジャイアントトードの脳を物理的に破壊しておくと、女神アクアが捕食されることはない。

 

順調にジャイアントトードを討伐していく最中、通常のジャイアントトードよりも巨大なジャイアントトードが現れたが、めぐみんが唱えた爆裂魔法で完全に消し飛んだ巨大なジャイアントトード。

 

その後、爆裂魔法を撃ったことで魔力切れとなっためぐみんの身体が動かなくなっていたので、ドラゴンクエストモンスターズの世界の「まほうのせいすい」を【商品購入】で用意して、魔力をある程度回復する効果がある「まほうのせいすい」をめぐみんに飲ませておくと、動けるようになっためぐみん。

 

それでも「まほうのせいすい」1本だけでは、再びめぐみんが爆裂魔法を使えるまでの魔力は回復していなかった。

 

魔力を全回復する「エルフののみぐすり」というアイテムもドラゴンクエストモンスターズには存在しているし、購入したこともあるので【商品購入】で購入することも可能だ。

 

しかしそれを飲ませてめぐみんの魔力を全回復させても、性格的に直ぐに爆裂魔法を使うと判断した俺は、めぐみんに「エルフののみぐすり」を、今日のところは飲ませることはない。

 

爆裂魔法の連発が必要になった時には、めぐみんに「エルフののみぐすり」を飲ませておくとしよう。

 

ジャイアントトードの討伐も無事に終わって、ギルドの酒場で打ち上げをすることになった俺達。

 

食事をしている最中にカズマが「何か役立ちそうなスキルとかないですかね」と相談してきたので、試しにスキル【変形霊刀】で霊波刀を見せたり、自分の影に様々なものを収納できる【人影倉庫】のスキルを見せてみると、カズマの冒険者カードには【変形霊刀】と【人影倉庫】に【霊力】というスキルが表示されていたようだ。

 

様々なスキルを取得可能な冒険者という職業であれば、スキルであると判断されているなら、別世界のスキルでも問題なく取得できるらしい。

 

先に【霊力】を取得してからでないとカズマには【変形霊刀】と【人影倉庫】は使えないようで、迷わず【霊力】を取得したカズマであったが、現在残っているポイントだと【変形霊刀】と【人影倉庫】のどちらかしか取得できないそうだ。

 

手から霊波刀を出せるのがカッコよく見えたことから【変形霊刀】を選びたい気持ちがあったそうだが、ものを収納できる【人影倉庫】も便利なのは間違いないと思っている様子のカズマは、物凄く悩んでいたな。

 

「先輩冒険者としてアドバイスするなら【人影倉庫】を選ぶことをオススメしておこう。持ち運べる道具が増えるのは間違いなく役立つぞ。霊波刀はカッコいいかもしれないが、手持ちの武器で代用可能な攻撃手段でもあるんでな」

 

そんな先輩冒険者の俺からのアドバイスもあり、カズマが選んだのは【人影倉庫】で、俺ほど大量には収納できないようだが、それでも畳数畳分にはものを収納できるようになったカズマは、持ち運べる道具が増えて喜んでいたのは間違いない。

 

それから爆裂魔法を1日1回は撃ちたいというめぐみんの願いを叶える為に、アクセルの近くにある廃城へと爆裂魔法を撃ち込ませていく日々を繰り返しているとめぐみんが「ばっくれつばっくれつらんらんらーん」と楽しげに歌うようになっていたな。

 

そんな訳でやたらと頑丈な廃城へと毎日毎日爆裂魔法を叩き込んでいたことで、廃城に潜んでいたデュラハンが「ここ最近毎日毎日爆裂魔法を廃城に叩き込んでくる馬鹿は何処のどいつだあああああっ!」と怒りながらアクセルに現れるという事態となった。

 

これは俺とめぐみんのせいだな、とは思ったんで、責任を取っておこうと考えた俺は、デュラハンを討伐しておくことに決める。

 

【廃棄貯力】で貯めていたエネルギーによる身体強化を行い、デュラハンとの間合いを詰めると【変形霊刀】による極大の霊波刀を振り下ろしてデュラハンの身体を両断。

 

「せ、せめて文句だけは言わせてくれよ」

 

残ったデュラハンの頭部が悲しそうにそんなことを言っていたが「要請は却下だ」とだけ告げた俺は、霊波刀を残ったデュラハンの頭部へと振り下ろす。

 

即座にデュラハンの討伐が完了したが、冒険者カードには討伐したデュラハンがベルディアだと表示されており、魔王軍幹部を倒したとして、ギルドから俺に数億エリスの懸賞金が支払われた。

 

とりあえずギルドに居た冒険者達には酒や飯を奢っておき、ちょっとした宴会を開いてみると、女神アクアが見事な宴会芸を見せていたな。




見事な宴会芸を披露していたアクアを見ていたカズマは、あいつ宴会芸の神様だったのかな、と思ったようです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。