異世界ントム   作:色々残念

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思い付いたので更新します
ジョジョ編はこれで終了となりますね
次回からまた別の世界での話となります


ジョジョ編その2 雪解け水とイカスミパスタ

ジョナサンが大学を卒業した頃、ディオナとジョナサンの関係は順調に発展しており、2人の結婚まで秒読みといったところで、ジョースター卿ことジョージ・ジョースターから呼び出された俺。

 

ジョナサンの父であるジョースター卿は、毒を盛られたり殺害されることもなく、元気に存命ではあるが、髪が全て白髪となる程に老いていたのは確かだった。

 

ディオナの保護者の1人である俺に、ジョナサンの父親として話をしておきたいと思っていたジョースター卿と、育ててきた子ども達について語り合うことになったが、ジョースター卿は、とても善良な人であったな。

 

逆に考えるんだの人としてある意味有名なジョースター卿だが、彼がジョナサンという息子を大切にしていたのは間違いない。

 

ジョナサンとディオナの結婚式が終わった後に、ジョースター邸に訪れた客人はツェペリ男爵と名乗ったようだが、石仮面がジョースター邸に存在しないと知ると、直ぐに立ち去っていったそうだ。

 

吸血鬼を生み出す石仮面がジョースター邸に存在しないことで、本来の世界ではジョナサンを助ける為に死ぬことになったツェペリ男爵も死の運命からは解放されていたかもしれない。

 

ディオがディオナという女性で、吸血鬼にもなることがないこの世界では、ジョースター卿が毒を盛られたりすることがなかったので、ジョナサンがオウガーストリートに行く理由も無く、スピードワゴンとジョナサンが出会うことがなかったみたいだな。

 

ジョースター家を何代もサポートしていたスピードワゴン財団が存在しなくなるのは流石に問題がありそうだと判断した俺は、スピードワゴン財団と同じ役割を果たす財団を作成しておく為に、まだ誰も見付けていない石油の油田を探し出す旅に出ることにした。

 

「未」「発」「見」「石」「油」「油」「田」「探」「知」と9文字で9個の文珠を用いて見付け出した石油の油田で、石油王となった俺はロードアゲイン財団という財団を作り上げていき、ジョースター家へと全面的な協力をするスピードワゴン財団の代わりとなる財団を用意しておく。

 

ロードアゲイン財団を作り上げてからもジョースター家には定期的に顔を出しておき、ジョナサンの息子であるジョージ2世が生まれつき使えた植物系のスタンドの扱い方も、スタンド使いなジョナサンと一緒に教えたりもした俺。

 

ジョージ2世が成人して結婚してからも、俺はジョースター家のジョナサンとディオナに会いに行き、まだまだ元気で若々しい2人の身体が鈍らないように、定期的に一緒に身体を動かしたりもした。

 

ジョージ2世の息子でジョナサンの孫であるジョセフは、生まれつき波紋とスタンドが使えるようになっていたようで、ある程度成長してきてからは波紋やスタンドで悪戯することもあり、ジョージ2世とジョナサンにディオナから叱られていることも多かったジョセフ。

 

「若造が、貴様のスタンドは、ジョナサンのに比べればなまっちょろいぞ!」

 

などと言いながらジョセフのハーミット・パープルを引きちぎって、ジョセフの脳天に拳骨を叩き込むディオナに「ディオナ婆ちゃん怖ぇ」とジョセフが怯えていたりもしたな。

 

ジョナサンとディオナから教育的指導されながらも、性格がジョナサンとは程遠いジョセフは、自由奔放である性格が変わることはない。

 

努力と頑張るって言葉が嫌いなジョセフは、楽したいという気持ちが物凄く強いのは確かだが、頭の回転はかなり早く、何かあると悪知恵を働かせることも多かったようだ。

 

そんなジョセフは俺の下に逃げ込んでくることも多く、俺が用意したおやつをよく食べていたりもしたな。

 

「ラーフラがディオナ婆ちゃんと血が繋がってないってのは本当なんだろうな、ディオナ婆ちゃんはこんなに優しくないし」

 

そう言っていたジョセフは、俺が用意していたコミックを読みながら寛いでいて、すっかり俺の家に入り浸っていた。

 

俺の家が安全地帯だと見抜いたジョセフは、家族から逃げる時や喧嘩した時に、よく俺の家に避難してくるようになり「ラーフラが本当のひいお祖父ちゃんだったら良かったんだけどなぁ」と愚痴ることも多いジョセフ。

 

それでも家族のことを心底から嫌うことはないジョセフを、何だかんだで俺も甘やかしていたのかもしれない。

 

本来の世界ならジョセフが戦うことになる柱の男達を、俺が先に倒しておけばジョセフが傷付いたりしない筈だと思うと、可愛がっているひ孫のようなジョセフが怪我しないように、柱の男達は早めに処理しておこうと考えてはいた俺。

 

ロードアゲイン財団として働いていた俺は、発掘の為という手筈で、自然な流れで柱の男を発見。

 

本来の世界ではドイツ軍人であるシュトロハイムに、サンタナと名付けられることになる柱の男を手早く文珠で目覚めさせてから素早く強力な波紋で消滅させて、欠片も残さず倒す。

 

その後、ドイツ軍が発見していた残りの柱の男達も、文珠を大盤振る舞いし、風と熱と斬撃に打撃を無効にしている間に、神砂嵐を放たれようが血管から熱血を飛ばされようがチェーンソーのように動いて輝く刃で斬りかかられようが、全てを無効にしていた俺は、此方だけズルして無敵モードな状態で、容赦なくワムウとエシディシにカーズを波紋で処理しておいた。

 

これでジョセフがワムウやエシディシに毒の輪を体内に埋め込まれてしまうことも、シーザー・ツェペリがワムウとの戦いで死ぬこともないだろう。

 

それから俺が見付けられる限りの石仮面を完全に破壊しておき、吸血鬼がこの世に生まれないようにした俺は、晩年はスタンドを発現させる矢を探すことにして、なんとか見付け出したスタンド使いを生み出す全ての矢を文珠で完全に消滅させ、僅かな欠片もこの世には残さない。

 

未来の憂いを断つことに成功し、今生も随分と長生きしたな、と思った俺はセイリュートと、よく冷えたキリマンジャロの雪解け水で乾杯して、イカスミパスタを食べていく。

 

「どちらも美味いな。特に水の方は、なんというか目の覚めるような美味しさだ」

 

とても美味しい水と、イカスミの濃厚な味が絡んだパスタは、セイリュートの口には合ったようだ。

 

イカスミパスタは現在のトラサルディー家で料理人となった者が作った物であり、いずれ杜王町でレストランを開くトニオ・トラサルディーの家系は、料理上手であったみたいだな。

 

まあ、トニオ・トラサルディー本人の料理ではないので流石に眼が萎む程に涙が出たりはしないが、美味いものを飲んだり食べたり出来るのは悪くない。

 

アフリカ、キリマンジャロの5万年前の雪解け水なんて貴重なものが飲み放題な杜王町のレストランには行ってみたかったが、開店する前に俺の寿命が尽きるので、それは仕方のないことではあるな。

 

吸血鬼になれば長生きはできたんだろうが、生まれつき人外なら兎も角、自分から人間を止めることには抵抗があった。

 

この世界風に言うなら、俺は人間を止めたくないぞジョジョ、という感じだ。

 

だから俺は、出来る限り人として生きて、人として死ぬようにしている。

 

それはこれからも変わることはない。




ジョージ2世の代から生まれつきスタンド使いとなる家系となったジョースター家は、生まれつきのスタンド使いな悪人と戦っていく一族にもなり、ジョースター家の血を受け継ぐ空条承太郎も生まれつきスタープラチナが使えていました
本作主人公はジョジョ世界で子孫を残さず生涯独身でしたが、本作主人公以外のロードアゲイン家の一族に時を操るスタンド使いが生まれ、悪のスタンド使いとしてジョースター家と戦うことになったようです
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