異世界ントム   作:色々残念

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本日2回目の更新になります
今回でゼロの使い魔編は終了となりますね
次回からまた新しい世界の話となります


ゼロ魔編その3 世界を繋ぐガリアの王

平賀くんがティファニアの使い魔となってから、美人で優しいティファニアに、間違いなく惚れていた平賀くんは、モード大公やその家臣達から厳しく鍛練をさせられることになっても、ティファニアの為に頑張るという気持ちになっていたようだ。

 

鍛練器具まで使って、必死に肉体鍛練まで行っていた平賀くんには、スキル【商品購入】で用意したポケモン世界の栄養満点モーモーミルクを毎日飲んでもらっておく。

 

その成果もあって、数ヵ月後には肉体改造に成功し、平賀くんは鍛えられた身体を手に入れることができていた。

 

ガンダールヴのルーンを使わずとも、それなりに動けるようになっていた平賀くんを、ようやくティファニアの使い魔だと正式に認めたモード大公とその家臣達。

 

平穏なガリアでは、そんなことがあったりもしたが、ルイズという虚無の担い手が居るトリステイン魔法学院ではとんでもないことがあったようであり、魔法学院の生徒にも死傷者が出てしまったらしい。

 

トリステインの教師であるコルベールが、タルブにあるという竜の羽衣を見に行っていた間に、トリステイン魔法学院に白炎のメンヌヴィルがコルベールを目当てに攻め込んだようで、コルベールを探し回っていたメンヌヴィルに抵抗しようとしたヴィリエという生徒が容赦なく焼き殺されたとのことだ。

 

焼き殺されたヴィリエを見て多数の生徒達がパニックに陥ってしまった中で、なんとかメンヌヴィルに対抗しようとした生徒達も居たが、生徒達ではメンヌヴィルには敵わず、ルイズの使い魔だったワルド子爵の活躍によって、ようやくメンヌヴィルは倒されたみたいだな。

 

それでもこのままトリステイン魔法学院に通い続けることが嫌になった生徒や、危険があった場所に子どもを通わせられないと判断した貴族の親も少なくはなく、トリステイン魔法学院から去っていった生徒達は多い。

 

娘を溺愛しているヴァリエール公爵も例外ではなく、ルイズはヴァリエール公爵家に戻されたようであるが、そんなルイズと仲良くなっていたメイドのシエスタも一緒にヴァリエール家に引き取られ、使い魔となったワルドはヴァリエール家で、ヴァリエール公爵夫人から風魔法を実戦形式で教えられることになって、目が死んでいたりもしたそうだ。

 

魔法学院に戻ったコルベールは、自身を狙っていたメンヌヴィルのせいで、生徒に犠牲者が出たことに責任を感じて、自主的にトリステイン魔法学院を退職してしまったようだが、発明家としては天才なコルベールをガリアに勧誘するのも悪くはないかと考えて、遍在を送り出してコルベールの勧誘を任せてみた。

 

火を破壊以外に使いたいというコルベールを勧誘することに成功した俺の遍在が、コルベールを連れて戻ってきたので、魔法を使わない動力の開発をコルベールに任せてみた俺。

 

潤沢な資金を提供して、研究者としてコルベールに働いてもらうと、短期間で蒸気機関の開発に成功したコルベールは、間違いなく天才だろう。

 

それからしばらくして故郷を考えて泣いていた平賀くんの為に「虚」「無」「魔」「法」「世」「界」「扉」と7文字で7個の文珠を使い、平賀くんと一緒に日本にある平賀くんの実家まで向かった俺は、故郷に戻るか、これからもガリアで暮らすかのどちらかを選んでもらおうかと考えていた。

 

そんな俺に「父さんも母さんも、ティファニアもどちらも大事だから、これからも両方に会いたい」とわがままを言ってきた平賀くん。

 

家族にも、好きな女の子にもこれからも会いたいと思う素直な気持ちを明かした平賀くんに、正直者のわがまま位は叶えておいてやるか、と思った俺は、定期的にガリアと地球を世界扉で繋げて、平賀くんを実家に送り出してから、回収しに行く日々を過ごす。

 

その後、ひたすら忙しくガリアの為に働いていた俺に対し、家臣達から「いい加減結婚して、お世継ぎを残してください」と頼まれることになった。

 

嫁を選ぶことになったが、大国であるガリア国王の嫁になりたいと考えている女性は凄まじく多かったようで、欲にまみれた目をしていた女性は多かったな。

 

俺が嫁選びをしている間に、アルビオンのウェールズとトリステインのアンリエッタが結婚したりもして、家臣達に早めに結婚をお願いしますと懇願されることが増えたりもした。

 

ろくでもないのか多いな、と思いながら嫁を選ぶことになったが、最終的にはトリステインのヴァリエール公爵家のカトレアが正妻で、アルビオンから亡命してきたサウスゴータ家のマチルダが妾ということで決まる。

 

てっきり健康になっていたカトレアは結婚していたかと思っていたんだが、カトレアはずっと俺の結婚相手になることができる機会を待っていたらしい。

 

正妻も妾も他国の女性ではあるが、ガリア国内の女性が壊滅的であったから仕方がないな。

 

それからガリアの次期国王となる世継ぎを残す為に頑張って、カトレアとマチルダとの間に子どもを作った俺。

 

平賀くんとティファニアも結ばれて、子どもが生まれており、世界扉で平賀くんとティファニアとその子どもを平賀家に送り出してみたりもしたな。

 

異端認定してくるロマリアが滅んでいたことで、ある程度は緩くなっていたこの世界。

 

ガリアの国王として長く生きて俺とカトレアの子どもが次期国王となり、俺とマチルダの子どもが、平賀くんとティファニアの子どもと結ばれたりもして、家族ということになった俺達は、仲良くやれていたのは確かだ。

 

この世界で埋葬されることを選んだ平賀くんは、ティファニアより長生きすることはできなかったが、幸せそうに微笑んで亡くなっていたな。

 

カトレアやマチルダよりも長生きした俺は、2人を看取ってからも長く生きたが、そろそろ寿命が来てもおかしくはない。

 

「ふむ、このワインは中々だな」

 

グラスに入れたタルブ産の良質なワインを飲みながら、そんなことを言ったセイリュートとワインを酌み交わした俺は「また次もよろしく頼む」とセイリュートに言っておく。

 

「ああ、次の世界で、また会おう」

 

そう言いながら笑ったセイリュートは、グラスのワインを飲み干すと、ワインの瓶を持ったまま俺の影に沈んでいったセイリュートの霊体。

 

俺の影の中で、残ったワインを飲むつもりなのかもしれないな。

 

「好きに飲み食いしてくれて構わないが、影の中をワインで汚すのは止めてくれよ」

 

それだけセイリュートに伝えた俺は横になり、この世界で生きてきたことを思い出しながら目蓋を閉じた。

 

まあ、今生も悪くはない人生だったと思えたな。




ヴァリエール公爵家で、死んだ目になっていたワルドはルイズと結婚した後も目が死んでいたりしたようですし、ヴァリエール公爵夫人なカリーヌよりも早く亡くなったようです
ワルドの死に顔は長い苦しみから解放されたかのように安らかだったみたいですね
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