異世界ントム   作:色々残念

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本日2回目の更新となりますね
次回で北斗の拳編は終わりとなりそうです


北斗の拳編その4 いつでもカレーが食べれる場所

元斗の村にしばらく滞在していると、南斗の五車星であり、慈母星のユリアの部下と言える存在である海のリハクがユリアとケンシロウに会いに来て、リハクが作り上げていた町に来てもらいたいとユリアとケンシロウだけを誘っていた。

 

五車星達が守っている町なら、ある程度は安全かと判断した俺は、ここでユリアとケンシロウとはお別れかと考えていたら「その町にビーフカレーはあるのか?」とリハクに聞いていたケンシロウ。

 

「ビーフカレーなどはありませんが、水と食料は豊富です」と答えたリハクに「ビーフカレーは無いのか」と残念そうにしていたケンシロウは、ビーフカレーが食べられない生活には耐えられないのかもしれない。

 

ケンシロウがビーフカレーを食べたいと思った時に、好きなだけビーフカレーを食べさせていた俺のせいで、ケンシロウはビーフカレーの虜になってしまっていたようだ。

 

「フハハハハ!カレーの食えぬ場所になど、このサウザーは行かぬ!スザクと共に進む道こそが、我が道よ!」

 

そう言い放ったサウザーの言葉を聞いていたユリアとケンシロウは、リハクが作り上げていた町に向かうことを取り止めるつもりのようで「スザクとサウザーと共に旅を続ける」と言ったユリアとケンシロウの2人。

 

物凄く焦っていたリハクが「お待ちくださいユリア様!安住の地を自ら棄てるおつもりですか!」とまで言ってきたが、ユリアは「スザクとサウザーを除け者にしてまで、安住の地を求めるつもりはありません」とだけ言うと「行きましょうケン。スザクとサウザー共に」とリハクに背を向けた。

 

元斗の村から立ち去る前に、俺とサウザーだけを省いてユリアとケンシロウだけを誘っていたリハクに対する軽い意趣返しとして「愛する男にビーフカレーも用意できん貴様らの町に行くつもりはないようだな。いつでもビーフカレーを用意できる俺達に着いてくるとさ。女の心変わりは恐ろしいのぉ!」とリハクに言っておく俺。

 

それからユリアとケンシロウを連れてトラックでの旅を再開した俺達は、北斗神拳伝承者トキを騙って悪事を働こうとしていたアミバを刻んだり、南斗孤鷲拳の伝承者であるシンが作っていた町で仕事を手伝ったりもして、穏やかな時間を過ごしたりもした。

 

この世界ではジャギに「今は悪魔が微笑む時代なんだ」と唆されることもなかったシンは、ケンシロウの友人であることは変わらなかったようで、基本的に表情が変わらないケンシロウでも友人のシンと出会えたことに喜んでいたのは間違いない。

 

「シンにもビーフカレーを」とケンシロウが提案してきたので、今回はレトルトではないビーフカレーを作成してみた俺は、シンにもビーフカレーを食べてもらう。

 

スキル【商品購入】で新鮮な牛肉に野菜とカレー粉を用意して、無水で作成したビーフカレーは中々の味わいとなったが、ケンシロウだけではなくシンやサウザーも夢中になって食べていたのは確かだ。

 

「僅かな食料すらも貴重な時代に、これほど美味いビーフカレーを食べられるとはな」

 

驚きを隠せていなかったシンは、久しぶりの文明的な食事に感動もしていたようだった。

 

「フハハハハ!このカレーも美味いではないか!おかわりだスザク!」

 

元気一杯におかわりを頼んでくるサウザーは、カレーが大好きなところは変わらない。

 

その後、サウザーだけではなくシンやケンシロウもおかわりしたことでビーフカレーが沢山入っていた鍋は、あっという間に空となる。

 

それから俺達はシンの町を豊かにする為に、手伝えることは手伝っておき、俺の【商品購入】もフル活用して、食料品だけではなく家畜や農作物の種なども用意しておくと、かなり発展していたシンの町。

 

【商品購入】で購入した物品の数々や、世紀末を生き残っていた技術者達の力も借りて、風力発電や、人力で発電した電力を貯めておくことも可能となり、一部の電化製品が使えるようになったシンの町は、集まってきた人々も増えて、都市と言えるような場所になっていく。

 

大量に家畜を育てられる余裕も出てきていたシンの都市は食料も豊富な場所となって、鶏肉などの串焼きも屋台で提供されるようになり、美味いものが食える都市だと有名になったようで、更に人々が集まるようになったみたいだ。

 

美味い食い物に釣られたのか、いつの間にか雲のジュウザもシンの都市に住み着いていて、ユリアと一緒に居たケンシロウに軽く突っ掛かってきたりもしたが、ケンシロウの実力を認めてからは、ユリアのことを任せるようになったジュウザ。

 

ユリアが腹違いの妹なジュウザは、リュウガと同じくユリアの兄ではあるが、無関係な相手を虐殺するような傍迷惑なリュウガとは違って、拐った女達が人妻だと知ると食料品を渡して解放するような男で、悪党にはなれない性格をした男でもあった。

 

ユリアを守る存在がケンシロウだけではなく、間違いなくシンとジュウザもユリアを守る為に動くこの都市は、他の五車星が居るリハクの町よりも、ユリアにとっては安全な場所かもしれない。

 

大量のカレー粉もシンの都市に居る料理人達には提供してあるので、これでしばらくは俺が居なくても、ケンシロウとサウザーがカレーに困ることはないだろう。

 

そう考えて、単独でシンの都市を出ていこうとした俺に迷わず着いてきたサウザーは「南斗聖凰拳の片翼であるスザクが行くならば、この身も何処までも共にある」と言ってきた。

 

それからサウザーとの2人旅を続けた俺は、北斗神拳伝承者のトキと出会うことになる。

 

兄であるラオウを打ち倒したトキは、ラオウに託されたカイオウへの想いを胸に、修羅の国へと向かうつもりだったらしい。

 

俺とサウザーが足手まといではないことを証明し、トキに同行することを決めた俺達は、俺が【商品購入】で用意したクルーザーに乗り込むと、枯れていない海を進んで修羅の国へと向かった。




ラオウと戦って勝利したトキは、実の兄であるラオウから、長兄であるカイオウのことを託されたようです
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