今回はドラゴンボール超編になりますね
3600文字位になりました
今度は争いの絶えない地球に生まれ変わることになった俺は、生まれたばかりで捨てられることになったんで、スキル【人影倉庫】で俺の影に収納されていたセイリュートに出てきてもらって、最低限の身の回りの世話をしてもらえるようにセイリュートに頼んでみた。
争いばかりなこの世界の地球では様々な兵器が使用されており、セイリュートに抱えられて移動する俺は直接兵器に触れることなくスキル【廃棄貯力】で、此方に向けられた数多の兵器を廃棄してエネルギーに変換し、そのエネルギーを用いて【黄金生成】で黄金を生成すると、黄金を代金に【商品購入】で商品を購入して生活していく日々を過ごす。
至る所で争い続けて他者に容易く兵器を使用してくる地球では、俺のスキル【廃棄貯力】で廃棄するものに困ることはなく、潤沢なエネルギーを貯めることができていたのは確かだ。
争うことに関する技術だけが非常に発展しているこの世界の地球では、食というものは最低限のエネルギー補給の手段としてしか考えられておらず、ブロック状の携帯食を食べて水で流し込むというのが主流であり、食文化は全く発展していない。
そんな地球の食文化を変えたいと思った俺は、少年と言える位にまで身体が成長したところで地球を巡っていき、此方に向けられた兵器を全て【廃棄貯力】で廃棄して貯めたエネルギーを活用し、用意した黄金で【商品購入】で購入した商品を使用して、食欲を刺激するカレーを作って人々に振る舞っていく。
「世の中に、こんなに美味しい食べ物があったなんて」
そう言って涙を流していた人々は、ブロック状の携帯食だけでは味わえない料理というものに、感動していた。
世界を巡り、人々にカレーを振る舞っていく毎日。
「お前達、武器を置け、まずはこれを1口食ってみろ」
争いばかりを繰り返していた兵達の長にカレーを食べさせると、他の兵士達に武器を置いてカレーを食べるように命じていた兵士の長もまた涙を流していたな。
国の頂点で、争うことを命じていた王達にもカレーを食べさせてみると、やはり全員が涙を流すことは変わらない。
「なぁオイ、この戦争で、もしこの戦争で負けて死んじまったらもう2度とこいつを食えなくなっちまうのかなァ」
「なんじゃかどーでもよくなってきたのぅ戦争なんて、本当に美味いもん食うと、怒りや怨みがどこかに吹っ飛んじまうようじゃ」
そんなことまで言い出す王達は、いつしか争いを命じることを止めていて、他国との和平会議を開くようになっていた。
その和平会議でも俺が作ったカレーが各国の首脳に提供されていき、カレーを食べた全員が「母国で待つ、妻や子ども達にも、今すぐ食べさせてやりたい」と涙を流す。
そんな首脳達には持ち帰り用のカレーを渡しておき、争いを止めながら世界中の人々にカレーを振る舞っていった俺。
争いが止まると世界中に充満していた狂気というものが消えていき、人々は争うことよりも美味しいものを食べていきたいと思うようになっていたみたいだ。
美味いものを食べた時の喜びや感動は、決して奪い合うものではなく、分け合い共感するものであると俺は思っている。
だからこそ人々が争いを止めて武器を握ることがなくなり、食という文化を豊かにする為に行動し始めたことは、俺にとって嬉しいことだった。
世界中を巡って全面的に協力していった俺は、トリコ世界の生きた食材達も【商品購入】で購入して提供し、世界中の国で白毛シンデレラ牛や生姜豚に牛豚鳥などを育てて増やせるようにして、畜産なども行えるようにしておく。
カレー以外の料理についても人々に教えていき、食文化の発展を手伝っていた俺の前に現れたのは、肥満体型の猫型獣人と言える存在であったが、シャンパと名乗ったその存在は、この宇宙の破壊神という存在であるらしい。
どうやらこの世界はドラゴンボール超の第6宇宙で、俺が生まれ変わったのは本来なら滅んでいた第6宇宙の地球であったみたいだな。
美味しそうな匂いに釣られて地球にやってきたというシャンパ様はカレーを食べたことがないというので、辛さに慣れてない相手向けな甘口のカレーを作ってみた俺。
俺が提供した甘口カレーを一口食べたシャンパ様は「こ、これはちょっと辛いが美味い!めちゃくちゃ美味いぞ!今まで食べてきたものの中で1番だ!」と大興奮しながら感動の涙を流していた破壊神。
それからシャンパ様が定期的に地球にやって来るようになり、ヴァドスという天使の女性も引き連れて、俺が作る様々な料理を食べていったシャンパ様。
十黄卵と牛豚鳥のミルクで作ったプリンが特にお気に入りだったシャンパ様は「こいつは最高に美味いなントム!」と上機嫌で巨大な特製プリンを何個も食べていく。
そんなシャンパ様にヴァドスさんは「運動せずに沢山食べるから、肥満体型になるんですよシャンパ様」と言っていたが、ヴァドスさんも笑顔で特製プリンを食べていた。
いつも美味いものを食べさせてくれてる褒美として、何か欲しいものがないかとシャンパ様に聞かれた時に、修行相手が欲しいと言ってみると、シャンパ様はヴァドスさんに俺の修行相手になるように命じ、始まったヴァドスさんとの修行。
格上のヴァドスさんと行った修行を10年積み重ねた結果、2度のランクアップをして、ついには身勝手の極意に似た境地に到達した俺には、新たなスキルが増える。
ントム
Lv3
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
幸運:G
拳打:I
《魔法》
《スキル》
【山吹波紋】
【波導勇者】
【商品購入】
【廃棄貯力】
【祝福恩恵】
【恩恵確認】
【黄金生成】
【超人体質】
【霊力変換】
【変形霊刀】
【文珠生成】
【人影倉庫】
【聖剣創造】
【聖魔支配剣】
【冒険者札】
【神通棍】
【破魔札】
【霊体弩】
【精霊石】
【聖悪魔祓】
【聖返不死】
【式神使役】
【気力変換】
【朱槍傾奇】
【超硬気功】
【幽波紋】
【系統魔法】
【南斗聖凰拳】
【煮込達人】
【赤龍加護】
【咖喱帝王】
【香辛料理】
【身勝手境地】
・身勝手の極意と同様の動きを可能とする
神の領域の戦闘術と言われる身勝手の極意と、同様の動きが可能となった俺は、間違いなく強くなれていたのは確かだ。
それからは第6宇宙の地球の食文化を発展させることに生涯を費やした俺。
その結果、俺が居なくてもトリコのグルメ食材なども安定して提供できるようになった第6宇宙の地球。
今生の俺にも寿命が近付いており、シャンパ様から物凄く心配されたりもしながら、今日も特製プリンを作ってシャンパ様に渡しておく。
「お前、大丈夫なのか」
「そろそろ寿命といったところでしょうね」
「大丈夫じゃないじゃねぇか!どうにかならんのかその身体は」
「まあ、人間としては長生きして、地球の食文化も発展させられたんで悔いはないですから、延命はしないですね。だから、この世界でも人として死なせてもらえると助かります」
「この世界で永遠に生きたいとは思わんのか?」
俺が転生を繰り返していることを知っているシャンパ様からの問いかけには、迷わず答えておくことにした。
「ええ、異なる世界に生まれ変わり続ける俺には人間としての寿命だけで充分ですよ。人として生きて人として死ぬのが、俺の性に合っています」
「勝手な奴だなお前は、置いていかれるオレがどう思うかを考えちゃいない」
「そうかもしれませんね。それでも俺が作った料理を美味しそうに食べてくれる貴方に、この世界で会えて、本当に良かったと思いますよシャンパ様」
「ふ、ふん!お前なんかさっさと別の世界に転生しちまえ!そしたらまた元気なお前にきっと会いに行くから、その時はカレーとプリンを用意しろよ!」
最後にそれだけ言って此方に背を向けて去っていくシャンパ様の隣に居たヴァドスさんが「泣いてるんですかシャンパ様」とからかうような声で話しかけていたな。
「泣いてねーよ!破壊神が泣くわけないだろ!」
そう言いながら足早に立ち去っていくシャンパ様が通った道には、水滴が落ちていたりもしたが、それは見なかったことにしておこう。
その後、セイリュートと一緒にプリンを食べながら今生最後の会話をすることにしたが「随分と破壊神と仲良くなっていたな」と言うセイリュートに「料理食べさせてたら仲良くなってたな」と出会いの記憶を思い出していく俺。
「随分と意地っ張りな破壊神様だったが、間違いなく泣いていたぞあれは」
「シャンパ様は結構人間味のある破壊神様だったのかもしれないな」
「お前と破壊神は悪い関係ではなかったのだろうな。会いに行くと言っていたが、願いを叶えるという球があるというこの世界なら不可能ではないか」
「確かに願いを叶えるドラゴンボールがあるこの世界なら不可能じゃないし、またシャンパ様と会うこともあるだろうな。まあ、その時はカレーとプリンでも用意しとくさ」
破壊神なシャンパ様の好みの料理のことを考えた俺は、やっぱりカレーも甘口だな、と決めておいた。
転生を繰り返している俺に、別世界に生まれ変わろうと会いに行くと言ってくれたのはシャンパ様が初めてだが、また会える相手が居るというのは意外と嬉しいものだな。
ちなみに遠い未来で行われたビルス様とのグルメ対決で、第6宇宙の地球に広まったトリコのグルメ食材で作られた特製プリンを出したシャンパ様は、ビルス様に圧勝しました