殺せんせーが俺に用意してくれた特別ヌルヌル教科テストは大量だったが全てを満点で終わらせて、椚ヶ丘中学校の期末テストに備えて、テストに挑んだ結果、国、英、数、理、社、で全て100点を取った俺。
英語は中村も100点で、寺坂達4人が家庭科で100点を取ったこともあって、100点を取ったテストの枚数が合計10枚となり、10本の触手を破壊できる権利を得た3年E組。
ついでに国語、英語、数学、社会、理科という5教科のテストで、どちらがより多くトップの成績を取れるかでA組とE組は勝負していたが、5教科全てで満点を取った俺が居たE組が圧勝ということになり、大喜びしていたE組の生徒達。
全員で胴上げだ、と俺を持ち上げようとしたE組の生徒達だったが、体重の重い俺を持ち上げることは諦めることになって「渡めっちゃ重い」と言っていたクラスメイト数名。
それからA組に勝利したことで、普段はA組が行っていたリゾート地へと行けるようになったE組は、リゾート地で殺せんせーを暗殺することになる。
到着したリゾート地では、殺し屋から食中毒菌入りトロピカルジュースを配られることもなく、生徒達に毒を飲ませようとする存在も居なかったので、既に心が折れている鷹岡がリベンジに来ることはなかったみたいだ。
殺せんせー暗殺の準備を行う中で力仕事を手伝っておいた俺は、E組による殺せんせー暗殺には積極的に参加することはない。
順調に進んだE組による暗殺だったが、殺せんせーの完全防御形態を引き出すだけで終わり、球体に変わった殺せんせーには嫌がらせ程度のことしかできていなかった。
鷹岡と雇われた殺し屋が居ないなら今回はこれで終わりかと思っていたが、リゾート地である普久間島の山頂にある普久間殿上ホテルが何やら騒がしくなっており、何かしらの荒事が起こっているのは間違いないようだ。
そういえばリゾート地の普久間島に向かうと決まったことを藍に伝えた時、現在も存命で本城刹那と結婚した春川英輔の研究成果の一部と、警察に押収されていた至郎田正影の違法薬物料理レシピが盗まれたことを藍が俺に教えてくれていたが「普久間島でそれらが扱われている可能性があります」とも藍は言っていたな。
真っ当とは程遠い犯罪組織や、それらと関わる財界関係者が、違法な商談やドラッグパーティーを繰り広げている場所でもある普久間殿上ホテルを遠目で眺めていると、明らかにドーピングコンソメスープを投与されているムッキムキな存在が集団で山頂のホテルから出てきたのが見えた。
そしてその上半身だけやたらとムッキムキな存在達が全速力で、此方のホテルに向かっているのも見えたが、明らかに正気とは思えないその存在達はドーピングコンソメスープ以外にも何かしらで強化されているようで、足の早さも尋常ではない。
あと数分もしない内にE組の生徒達が居るホテルにまでやってくるドーピング集団に対処する為、生徒達の守りは烏間さんに任せた俺は「違法な薬物で強化された集団が来てるから俺以外は、ホテル外に出ないように」と生徒達やホテルの従業員達に忠告し、単独でドーピング集団を待ち構えておく。
しばらくして現れたドーピング集団は全員ドーピングコンソメスープを血管に注入した至郎田正影みたいな体格で「フー!フー!クワッ!」と息が荒く、奇声まで発しているムッキムキな集団は、どう見ても正気ではなかった。
「回れ右して帰ってくれるなら何もしないが、そう言っても、お前らは帰ってくれそうもないな」
俺がそう言った瞬間、飛びかかってきたドーピング集団が繰り出す打撃を逸らして流していくが、ドーピングコンソメスープによって異常に筋肉が発達した上半身を持つ集団は凄まじい力を持っていて、ドーピングによる肉体改造だけでは出せない程の力が出せている。
これは何かしら別のものも関わっているなと思った瞬間に、何故か俺にスマホの画面を見せてきたドーピング集団だったが、それはこの世界では存在しなかった筈の電子ドラッグであり、此方も洗脳しようとしたんだろうが、波導で対処が可能である俺は洗脳されることはないし、強靭な脳を持つシックスのクローンであるこの身には端から洗脳など通用しない。
しかしドーピング集団が電子ドラッグが仕込まれたスマホを持っていることからすると、どうやらこの集団は違法な薬物料理以外にも、電子ドラッグで身体能力を強化されて操られているみたいだ。
ネウロの原作では春川英輔の研究成果であった電人HALが作り出した電子ドラッグだが、知識のある人間ならそれの改良型も作れていたな。
奪われた春川英輔の研究成果の一部を用いて何者かが電子ドラッグを作り出して集団を洗脳し、ついでに盗み出した至郎田正影の違法薬物料理レシピで作ったドーピングコンソメスープも投与したということになるのかもしれない。
電子ドラッグとドーピングコンソメスープという2重のドーピングという嫌なコラボは、常人を超人以上にまで容易く引き上げており、烏間さんでも勝てない相手に変わっていたドーピング集団。
やはり単独で迎撃に出たのは正解だったと考えた俺は、ドーピング集団の両腕両足の関節を外していき、動けなくなっていった集団を積み重ねて一纏めにしておく。
その後、烏間さんに頼んで人員を派遣してもらい、動けなくなっていたドーピング集団について調べてもらうことになった。
それにしてもまさか暗殺教室で、ドーピングコンソメスープと電子ドラッグが出てくるとは、思ってもみなかったな。
電子ドラッグで操られてドーピングコンソメスープを投与された面々は、お試しで用意された使い捨て要員でした