異世界ントム   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回で暗殺教室編は終了になりますね
次回からまた別の世界となります


暗殺教室編その8 新任教師

2学期の期末テストも終了し、好成績を残せていたE組は全員が50位以内の成績となり、俺と赤羽が5教科全てが満点の合計500点で、同率1位となっていたのは確かだ。

 

A組がE組に敗北したとしても浅野理事長がE組の居る旧校舎を壊しにくることもなく、将来の進路の為に進学する生徒達は、受験しに行くことになる。

 

心配性な殺せんせーが変装して受験しにいく生徒達を見送ったりもしていたが、第1志望がうまくいかなかった生徒も出てきて、滑るとか落ちるというワードを禁止して喋るゲームが何故か始まったE組。

 

失敗したら髪型を七三分けに変えられることになるゲームで、言い出しっぺの殺せんせーが最初にNGワードを連呼してしまい、神妙な顔で七三分けされたカツラを殺せんせーは被っていたな。

 

それからNGワードに引っ掛かった生徒達が続出して、殺せんせーによって七三分けの髪型にされた生徒達は多かったが、俺と神崎だけは七三分けにされることはなかった。

 

やはり神崎名人というアダ名で呼ばれることもある神崎は、様々なゲームの達人なのだろう。

 

生徒達の受験も終わり、進むべき道を選んで前を向いた生徒達が居るE組を見て、もう大丈夫かと思った俺は生徒達全員が居る3年E組の教室で、殺せんせーに真正面から勝負を挑むことに決め、対先生ナイフを両手に持った俺。

 

俺が本気で殺しにいくとつもりであると感じ取った殺せんせーは、E組の生徒達1人1人に言っておきたいことを言うことにしたようで、それぞれ個別に話す内容を変えていた殺せんせーの言葉を、まるで遺言であるかのように生徒達は感じていたようだ。

 

そうして最後に俺の順番が回ってきて「では最後に渡くん」と俺に対しても殺せんせーは言葉を残す。

 

「渡くんは、とても強い人であると先生は感じました。肉体的にも精神的にも強いきみなら、大概のことをどうにかできてしまうのでしょう。そんなきみの中では一定の線があり、その線を越えた相手には容赦をしていないように思えます」

 

殺せんせーは更に続けて俺に語りかけてくるが、先生として俺のことを心配しているようだった。

 

「ですがそんなきみのお蔭で、助けられた人や救われた人が居たのは事実です。鷹岡先生の相手をきみがしてくれたことでE組の生徒達が傷付くことはありませんでしたし、普久間島でも薬物強化と洗脳を施された集団から生徒達を守る為に戦ったきみは、守る為に戦える人でした」

 

殺せんせーは俺に伝えておきたいことを今の内に伝えるつもりで言葉を発していくが、やはりそれは遺言のように思えてしまう。

 

「何も理由もない場合は手を出したりはしない渡くんは、理由なく他人を傷付けることはないと断言できます。だからこそE組の生徒達が傷付かないように、クラスメイトが自分の足でしっかりと立って前に進めるようになるまで、きみは先生を殺しにくることがなかった」

 

俺に向かってそう言ってくる殺せんせーは、真っ直ぐに俺を見ていて、視線を逸らすことはない。

 

「きみならきっと先生をいつでも殺せたのでしょう。ですが賞金を得ることよりも渡くんは、クラスメイトが人として成長することを選んでいました。自身の利益よりも他者が育つことを優先し、生徒達を守りながら教え導き、育てていた渡くんは、やはり教師が向いていますね」

 

にっこりと嬉しそうな笑みを浮かべた超生物な担任教師は、E組の生徒達全員の顔を見回して、生徒達全員に最後の言葉を残す。

 

「あなた達の先生になれて良かった。わたしはそう思います。ありがとう、わたしと出会ってくれた最愛の生徒達。この1年間、とても楽しい日々でした」

 

穏やかにそれだけ伝えた殺せんせーは、生徒達に言い残したことはもう無いみたいだ。

 

何かを悟ったかのように泣きながら対先生弾の入ったエアガンで弾幕を張り始めたE組の生徒達。

 

当たる弾には敏感に反応する殺せんせーの逃げ道を塞ぐ弾幕の檻の中、距離を詰めていく俺と殺せんせーは対峙する。

 

「じゃあ、さよならだ殺せんせー」

 

殺せんせーに別れの挨拶をして、超高速で対先生ナイフによる刺突を繰り出し、殺せんせーの急所である心臓を一突きにした俺は、その瞬間にスキル【式神使役】を発動させた。

 

討伐した対象を式神として使役することが可能なスキル【式神使役】により、式神と化した殺せんせーの能力は、殺せんせー形態と初代死神の姿を自在に切り替えられるというもので、式神となった殺せんせーは霊的な存在となっている為、暴走の危険性も無くなり、対先生物質という弱点も効かなくなっているようだ。

 

俺に討伐されたことで式神となった殺せんせーは、スキル【人影倉庫】で俺の影に沈めておき、その間に初代死神の記録を完全に消去し、初代死神を記憶している者達の記憶も一部消去して、初代死神について知っているのは俺と雪村妹だけということにしておく。

 

それからスーツを着込んだ初代死神の姿となった式神な殺せんせーを連れて浅野理事長に会いに行き、E組が椚ヶ丘中学校を卒業するまでの短い間だけ、担任教師として式神な殺せんせーを雇ってもらえないか頼んでみた。

 

「短い間ですが、貴方にE組の担任教師をお願いします。貴方なら適任でしょう」

 

そう言ってくれた浅野理事長は、新たなE組担任教師が何者なのか気付いていても黙っていてくれるらしい。

 

そしてE組の新たな担任教師として教壇に立った式神な殺せんせーは、初代死神の姿で「あなた達の担任を短い間ですが務める志賀と言います。よろしくお願いしますねヌルフフフ」と偽名を名乗りながら、バレバレな笑い方をしてしまう。

 

「殺せんせーじゃねーか!」

 

「何でイケメンになってんだ!」

 

「泣いた涙を返してよ!」

 

などと言い出すE組の生徒達に盛大に文句を言われた志賀先生こと式神な殺せんせーは「にゅやっ!先生は殺せんせーというイケメン教師ではありませんよ!」と言ったが「バレバレなんだよ!」とE組の生徒達には通用しない。

 

そんなことがあったりもしたが対先生物質が全く通用しない志賀先生は、殺せんせーと同一人物ではないということになり、超生物暗殺の報酬は支払われることになったが、300億に値上がりしていた賞金から必要な分だけ貰ったE組は賞金の大部分を返却して、それぞれの道を進んだ。

 

時折志賀先生に相談したり、志賀先生も加えた同窓会で集まったりもした元E組の生徒達。

 

結婚したクラスメイトを祝ったりもした志賀先生は、全く老けないことをイジられたりもしていたな。

 

そうして長い月日が経過して、長生きした藍のことを看取った今生の俺にも終わりが近付いていた。

 

セイリュートと式神の殺せんせー初代死神形態に、懐かしい味であるドングリつけ麺やヤマブドウジュースなどを提供しておくと「ああ、とても懐かしい味ですねぇ」と微笑んでいた元担任教師。

 

「うむ、これも美味いな」

 

頷きながらヤマブドウジュースを飲んでいたセイリュートも、かつてE組が文化祭で提供したメニューを楽しんでいたようだ。

 

今生は殺せんせーという来世への同行者が1名増えたが、賑やかなのは嫌いじゃないから、俺にとっては悪くはない人生だったな。




志賀先生は同窓会に毎回参加して、生徒達にイジられまくっていたようです

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