透き通った世界の怪腕   作:綾鷹⑨ドラン

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ブルアカ要素今回ほぼないけどごめんね


第六話

柴関ラーメンに向かう途中、腕は誰も見ないようなところに空間の裂け目があるのを見つけた。

(スキマ‥?と言うことはあの妖怪が呼んでるってことか…)

腕は顔をしかめながら仕方なく紫の招待に応じる事にした。

「…よっと」

気配を消し、そっと離れる。そして腕がスキマに入った瞬間、音を立てずスキマは閉じるのだった。

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隙間の先に出た瞬間、頭部に激しい衝撃が走った。それと同時に声が響く。

「何あそこで平然と殺しをしてるのよ‼︎」

「うげっ⁉︎本体⁉︎」

声の主は茨木華扇、茨木童子が本体と呼ぶ仙人であった。仙人とは言うが分類上は鬼である。なにせ茨木華扇こそ元々腕と一緒だった存在であり、名刀「鬼切丸」に右腕を切られ邪気のこもったその腕を封印され、退治されたと言う伝説のある鬼の四天王が一人、茨木童子なのだから。

なお邪気のこもった右腕を失った方の茨木童子が今目の前で怒っている茨木華扇、

華扇の剣幕にたじたじとしている方が邪気の塊の右腕、茨木童子の腕である。

 なんとなく奇妙…というかシュールな絵面だなと近くにいた紫は思った。

 

 

腕は永遠にも思えた華扇の説教からやっと解放され、キヴォトスに戻ることとなった。

その時紫から

「何か幻想郷から取り寄せたいものがあったらこれを使って」と使い切りのスキマを数枚(枚でいいのかこれ?)をもらった。

軽い使い方説明を受けたあと、腕は未だご立腹の華扇から逃げるようにスキマ空間を出ていった。

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「すまん、少し遅れた」

全力で柴関ラーメンまで飛んできた腕はそう言い、先生の方を見る。腕が見たのは

「先生、私の隣どうぞ?」

「ん、私の隣が空いてる」

と言う風に遠回しに先生に「自分の隣へ来い」と言うシロコたちと、困惑する先生の姿だった。

「(おい、私の隣来るか?)」と先生に助け舟を出す。

“(う、うん、助かるよ)”と先生は腕の隣へ座り、メニューを見始めた。

腕は背中にくる恨むような視線を無視しながら紫から貰った小包の中身を見る。

紫曰く魔理沙から「緊急時に使えるよう渡してくれ」と言われ渡されたらしい。

「うげっ…」

その中身とは、とても大きな茸であった。そして腕はその茸を見たことがあった。

通称「八頭身きのこ」

名前の通り、食べると完全に分解されるまでダイナマイトボディになってしまうと言う効能がある茸だ。

昔魔理沙が食べた時でさえわがままボディとなっていたため、スタイルがもう少しいい腕が食べたらどうなるかもわからない。

(…まあ、これをどうするかはおいおい考えるか)

そう腕は考えて、醤油ラーメンを頼もうと店員を呼ぶのであった。

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