私の知ってる超かぐや姫!がなんかおかしいんだけど質問ある? 作:天空ラスク
(注意・本編とは関係ありません)
(◝ ﻌ ◜)「……えと、ここ何処ですかね?」
(,,∩∇∩,,)つ【フリップとパンケーキ】
(◝ ﻌ ◜)「うわっ、ヤチヨォ!? ななななん、どうしてっ……え? これを読んで? ノリノリで?」
(◝ ﻌ ◜)「えっと……あの〜、こ、これはそのっ、私じゃなくてヤチヨが、あの、読んだ方が需要あると思いますよ? (ってか私が聴きたい)」
(,>∇<,)……(無言アメリカンクラッカー泣き)
(◝ ﻌ ◜)「わ、分かりました!分かりましたから!」
(◝ ﻌ ◜)「(ええい、どうにでもなれ!)──ふ、ふかふかふわふわ☆美味しくな〜れ、萌え萌えきゅ〜ん♡(うわ、めっちゃ恥ずい)」
(◝ ﻌ ◜)「ど、どうでしょうか?」
(,,∩∇∩,,).;:…サラサラ……
(,,∩∇...:.;::..サラサラ……
(,,∩::: .:.;: サ○サ-ティ……
(◝ ﻌ ◜)「エ゛、えええええええええ!?!?」
(・ﻌ・)「ハッ!? ……夢か」
┗┻(・ω・)┻┛「彩葉可愛い寝顔してたねー」
(◝ ﻌ ◜)「ごめん、なんか変な夢見ちゃってさ」
┗┻(・ω・)┻┛「だろうね、ほっぺたにご飯粒着いてるし(パクッ)」
(◝ ﻌ ◜)「うわホントだ、恥ずっ」
┗┻(・ω・)┻┛「(これは……関節キスと言っても良いのでは?)」
夏は暇。平日の昼間はさらなり。かぐやもなほ、電子の海をさまよいたる。
「そんなんコーラに入れてどーなるって〜……うっはー! 爆発したんですけど!? ヤッバいお菓子作んね地球人! かぐやもやろ〜っと。……ん、バナナスプラ○ト? まあ似たようなもんっしょ〜!」
ちゃぶ台に置かれたタブレットで動画を流して盛り上がっている。普通に楽しんでるように見えるが本人は仕事してるつもりである。
風評被害が被せられたメントスとついでにバナナスプライ○を調べずにやるだろうかぐやに、黙祷。
コピー用紙の上につらつらと拙い日本語で内容が書き出されていく。【ぜっっっったいバズるどーがネタちょー。】と名を打たれた紙は早くも二枚目に突入するところだ。一番初めに書かれた“いろはをえがおにする!”が叶う日がそれ程遠くない事を願う。
「うんうん、私も昔はあんな風にネタを探したものですな〜」
畳まれた布団に腰掛け、タブレットに熱視線を向けるかぐやをカメラに捉える。キラキラのかぐや姫もインターネットの膨大な娯楽の前に敵わず目をキラキラさせている。
・酒カスの初配信っていつ?ロリヤッチョ見れる?
・遡ったところ2025年の夏ってとこだな
・結構最近だね(。´・ω・)?
・https://you?tube.com/@mikotto-channel?cpk=ucdnkdc
・キミ有能ってよく言われない?
・you knou
・UNOって言ったか?
・ロリヤッチョどこ……ここ?
・見てきたけど初投稿から酔い潰れてんじゃねえか!
コメント欄は夜ほどではないがそれなりに人がいた。働けニート。
外から金属音が聞こえてきた。カン、カン、と定期的に鳴りながらこの部屋に近づいてくる。恐らく家主が帰ってきたと思われる。予定表にも今日はバイトと書かれていないので学校が終わってすぐ帰ってきたところか。
「ただいま、────おわっ!?」
「い〜ろはっ! おっかえりー!」
兎が飼い主に飛び込んでいく甘々光景を眺めながら缶をすすり、ほぅ、と息をつく。お前は縁側の婆ちゃんか?
・てぇてぇ
・かぐいろが至高ですわー
・あ?いろかぐだろそこは
・おいおい、いろやちも混ぜろよ
・ハッハァ!やちいろも入れてくれよ!
・誰かお忘れになってないか?そう、このいろろかをな!
・彩葉が馬裂きの刑みたいになっとる
・かぐやヤチヨ芦花vs酒寄彩葉vsダークライ
・ダークライ2030年になっても解放されてないのかよ
・メガシンカで太るやつだもの、しゃーないね。
・???「シャアを呼んだのか!」
・赤い彗星「お、お前が隙なのだー!」
・ネタが渋滞してんだよ!歩行者天国か!
姫君を引きずりながら荷物の片付けを済ませた彩葉は鞄から何かを取り出す。丸めたポスターのように見えるそれをかぐやに見守られながら壁に貼り付けた。
「な、なぁにこれぇ……」
「夏休みの予定だけど。一日たりとも無駄にできないから邪魔禁止ね」
それは彼女の友人も『殺人級の密度ぉ〜』、とドン引きしそうな程ギチギチに予定が詰め込まれた予定表。休みを探そうとしたがウォーリーもヒントをくれそうな程の高密度に海琴(メモリ3)とかぐやは早々にギブアップした。
「よよよ、ナイチンゲールが手錠持ってくるレベルの忙しさなのです……」
「え〜やだぁ〜、かぐやと遊んで〜〜……」
聞こえないはずの呟きに応えるようにかぐやのお願いが奇跡的に繋がった。
この予定表を実行に移した場合の総稼働時間を想像したのか、しなしなのもやしのように震えながらおねだりし──、
「ダ〜メ。邪魔しないなら居ていいって言ったでしょ?」
が、ダメ。家系ラーメンにすら呼ばれないしなしなもやしに魅力は無いのだ。
「やだって〜〜〜〜っ!!」
こんな現実が認められていいものか。
かぐやは激怒した。必ず、この笑止千万な退屈極まりない夏休みを除かなければならぬと決意した。かぐやには人間が分からぬ。かぐやは、社畜宇宙人である。仕事をして、また仕事をして暮らしてきた。けれども退屈に関しては、人一番に敏感であった。
しかしどこの世も王に歯向かえば罰が執行されるものだ。今回は畳まれた布団から転がり落ちた拍子にちゃぶ台にぶつかり、参考書の雪崩に潰された。
「追い出すよ……? それより──」
かぐやは彩葉の背後に鬼を見た。暴君イロニスのご
彩葉の視線が横にズレる。そこにあったのは部屋の一角を埋め尽くさんと広げられた、ゆるキャラを勘違いしたようなデザインの不気味さすらある品々。
それらを向けられた視線は濡れた包丁のように鋭かった。
「アレらは?」
巫山戯た事言ったら追い出す、と言わんばかりのブチ切れかあちゃんアイがかぐやに向けられた。
「配信用! 全部百均で揃えたんだ〜。どうどう? 可愛いっしょ!」
しかしそこは我らが超かぐや姫。待ってましたと話題に飛びつきキモカワ……、カワキモ……、キモキモイ品々を遊園地のぬいぐるみを自慢するように見せびらかしていく。
「あのね、物に頼るようじゃ伸びないんだよ。世の中才能ってもんがないと出る前に潰されんの」
「え〜、そんな事ないって〜! ほら見て、配信だってこ〜んなにコメントが!」
スパーン! とちゃぶ台の上に放置されてたノートパソコンが彩葉の顔にぶつける勢いで開き画面を見せられる。
耳障りな不協和音を背景に子供の落書きが手を振っていた。
『かぐやっほ〜! 月からやってきたかぐやだよ〜! 今日はやる事思いつかないからこれで終わり! じゃあね〜〜────────ん? これで切れてんのか?』
動画の最後は操作を誤って実写になった配信者かぐやの中の
「「おいおいおいおい」」
一緒に見ていたら見つけてしまった怪奇現象に思わず彩葉と声を合わせてしまった。
配信者としてネットを顔を晒す事の危険性もあったがそれ以上に謎のフライングサングラスがマズイ。
[ヤチヨのライブにいた子?][これでランキングトップを……?][インカメwww][顔出ちゃってるよ][かわいくね?][なんか浮いてんだけど][後方彼氏面サングラス何?]
コメント欄もなんか原作より多い。後方腕組師匠面してサングラスなんてかけるんじゃなかったと後悔した。手で顔を覆い天を見上げた。知ってる天井だ……。
「ごめん、ちょっと一回止めて……」
隣の彩葉も頭痛を抑えるように額を押さえていた。上手くできたでしょ! と顔を輝かせた姫が繰り返し動画を再生し、不協和音がスクラムを組んで攻めてきている所為だろうか。
「懐かしいな〜……、初投稿した曲もボロカスに叩かれたものでした……ぬぬぬ、まだ許してないからな〜!」
過去に思いを馳せ配信者の目の光がどこか遠くに飛んで行った。なおこのあとリアルヤチヨの初投稿楽曲を確認に行った視聴者はどこにも発表された曲が見つからず首を傾げる事になる。
その隣で彩葉の歪んでいた顔がふと落ち着き、何かを思案するように視線を彷徨わせ……、
ピタリ、と配信グッズに踏まれるように潰されかけたキーボードに目が止まった。
「ああっ! 私のキーボード!? 勝手に出さないでよ!」
彼女がそれに駆け寄ると雑にグッズを退かし、全体的に目視で確認するとため息とともに床に座り込んだ。
「推しの使ってるメーカーはどーこかにゃ〜。───あーっと、これは買えないかな……」
推しと同じキーボードを手に入れるため、抱き抱えられたキーボードを観察するうちに上部の側面に貼られたシールに気がついた。
そこには“いろは”と彼女の名前が書かれている。自分で買ったならわざわざ平仮名で書く意味がない。その上キーボードの少し古びた質感の素材と微かな傷に溜まった取り切れなかったといった様子の塵に反してシールだけが浮いているように白かった。
このキーボードは恐らく、彩葉が幼い時に亡くなったお父さん──
「推しの家族の遺品と同じもの買っても、喜びずらいからね〜」
ウキウキ気分で手に入れて演奏しても、彩葉の目には父親の影が映り込むような気がした。ならそれはやるべきでは無い。
「あ、その反応、彩葉もしや弾けんね? いや〜全然上手くいかなくってさ、いっちょお願いしますよ〜先生〜。お願〜〜い☆」
スリスリと手を擦りながらかぐやが彩葉の前にしゃがみ込んだ。
このキーボードに込められた意味に彼女が気づく時はとても先の話だろう。彼女はただ、ハッピーエンドに向けて走り続けるだけだから。
ゴールに着いて振り返ってから初めて、旅路の
もっとも、かぐやのゴールは走り抜けた先というよりスタートラインの……いや、無粋か。
どうせ断っても無駄だし、と聞こえてきそうなため息をつき彩葉はキーボードの白鍵に指を伸ばした。
「そもそも、コードって言うものが…………、」
今にも鳴らされるところだった鍵盤から指が離れる。その握られた手はどこに思いを馳せているのか、それは本人と別次元の観測者達しか分からない。
「あって────────」
伏せられた顔が上がる。視線の先には無垢なる姫の姿。今にも始まろうとする旋律を心待ちにするその顔は、ツボミのように開花の瞬間を待ち望んでいる。
それを見た彩葉の表情が変わる。覚悟と言うほど重いものではない。まるで道端の空き缶を蹴り飛ばすような、無鉄砲さすら感じる“やってやる”という意思だ。
指がそっと鍵盤に乗せられ──、
踊る、踊る、踊る。
白鍵の舞台で十指が鹿のように軽やかに飛び跳ねる。殺風景な草原を照りつける太陽の下、爽やかな風が駆け抜ける。そんなイメージが伝わってくるようだ。
思わず配信者も五体投地する程の腕前。キーボードを挟んだ美少女グランドキャニオンの隙間から配信画面に頭頂部がこんにちはしてしまうのも無理はない。百合畑に異物混入すな。
「うわあああ! 天っ才! 凄すぎる〜!」
姫君の顔に向日葵のような笑顔が花開いた。心からの拍手に彩葉は目を背け頬を朱色に染める。異物はまだ額が床とキスしてた。そのままじっとしてくれ。
「色々中途半端にはできるんだけどね……」
照れ隠しからか本当にそう思っているのか、そんな事を言っているが口角が僅かに上がっている。
「────、
ふ、とかぐやは優しい表情を浮かべたかと思えばやや前のめりにリクエストした。
それに応えるは弾む指先が奏でる旋律。心臓が強くビートを刻み思わず踊り出してしまいそうな、遊園地のパレードじみた愉快な曲だ。
「ララ──ラ──ラララ──、誰も止められやしない──歌わずにはいられない──」
姫がサビに合わせ即興で歌詞を紡ぐ。太陽のように暖かく眩しい明るさに満ちた声だ。コメント欄もこの歌をタダで聞く訳にはいかんと二人に宛てたスパチャが次々と投げられていくのが見えた。
なので此方も投げねば無作法というもの……。そっとちゃぶ台の上にプラスチック製の箱を置いた。どうせろくなものじゃない。
演奏が終わりかぐやと彩葉の両者はお互いに視線を交わした。どこか呆然とした表情を浮かべていたが、奏でられた旋律と歌声のコラボレーションからくる熱狂が遅れて二人の顔を煌めかしい高揚感で染め上げた。
かぐや姫が心の灼熱に焼かれるままに立ち上がり飛び跳ね踊り彩葉の手を取り、
「彩葉! かぐやのプロデューサーになって!」
なかなかにとんでもない事を言ってきた。
「いや無理ですが……? 私は勉強があるし」
「やー! 彩葉と一緒がい〜いぃいぃいぃいぃいぃいぃいぃ!」
「邪魔しないなら一緒にいていいって言ったよね?」
彩葉は殺人予定表を指差し呆れた目でわがままなプリンセスをそう諭した。
「絶対楽しいのに〜、うぬぬぬぬぬ…………ぬがあああああああっ!!」
かぐや、吼える。
どうにも上手く行かない展開に痺れを切らし、月まで届けと咆哮に乗せ鬱憤をぶちまけた。
「ハッ!? ねぇ、彩葉ぁ♡」
ただでは転ばないかぐや姫。次の作戦を即実行に移すため、瞬間的に屈み彩葉の手を取ると対酒寄彩葉用シャイニングスマイルを浴びせかかる。
そのあまりの変わり身の速さはアホ毛が空中に置いていかれる程だ。私の手の中で活きのいいアホ毛がビチビチと暴れよる。捕獲すな。
一つだけ誤算があるとすれば、相手がゲーミング電柱ショックから今までの出来事でかぐやへの経験を積んだコズミックエリート▶イロハ! だと言うことだ。
「その手は食わんぞ。自分でハッピーエンドにするんでしょ? 私みたいな一般人を連れてってもヤチヨカップの天辺は取れないからね」
両目を手のひらで覆い隠し対かぐや装甲を構築し、
「取れるもん! 彩葉とかぐやが一緒だったらあの帝とかいう赤いのもボッコボコのバキバキのグチャグチャのニチョニチョにできっから!」
「ミンチにしてどうすんの。無理です。ほら、明日も早いんだからご飯食べよ?」
「う〜〜、彩葉の意地悪ぅ……」
気分と同じくらいがっくりと上体を垂らし、とぼとぼと流し台へ向かうかぐや姫なのだった。
「………………あれ、これバッドエンドでは?」
・いろP不在マ?
・あの、大切なヤツ流す人消えましたが……
・ももももちつけ泡立てるような時間じゃない
・お前も落ち着け
・酒カスー!なんとかしろー!
そんなこと言われましても原作ではかぐやが押し切ったから成立したのがかぐいろコンビなのだ。強引に介入したところで上手く……行きそうだけどどうしろと言うのか。
「彩葉の意地悪。彩葉のわがまま。彩葉の……えーっと、びんぼー。彩葉の…………ん? 何だこれ」
あーもう彩葉がプロデューサーになってくれないから拗ねちゃおっかなああああ!! とイジケ全開で厨房に立とうとしたかぐやが何かを見つける。
それは先程配信者が投げ銭代わりに置いた箱。木材を模したプリントが施されたプラスチック製で、よく見るとメモ帳が貼ってある事に気がつくだろう。
『いろP就任記念。あしながおねえさんより(∩∇∩)』
「いろP……いろP! めっちゃ可愛いじゃん! ね、やっぱりプロデューサーなってよ、いろP!」
瞳にハイライトが復活した彼女は箱を持って勉強中の彩葉に突撃せり。
「それ私の事? なりませんって言いましたよね?」
「おやおや? じゃあ彩葉はバグヤチヨからのプレゼント要らないんだ〜。ふ〜ん、ふ〜〜ん?」
注目を集めたところで満を持して箱を見せ────箱、無いが?
「ふっ、私がヤチヨからプレゼントと言われて受け取らないという選択肢は無いのだよ」
煽り返すように彩葉が得意げな笑みを浮かべる。上に向けた手のひらの上にはかぐやが持ってた箱がいつの間にか収まっていた。
「うええ!? 速すぎて見えなかったんですけど!?」
「ぬはは〜。どれどれ中身は〜っと」
神棚アクリルスタンドに拍手と礼を済ませて箱が開かれる。
まず目に飛び込んできたのは鮮烈な赤。そして赤色を煌めかせるメロンの皮のように縦横無尽に走る白。
ラップで覆われたそれの下部にラベルが貼ってあった。
黒毛和牛。
「アバババババババババ」
「お〜、お肉じゃん! ちょうど良かった〜、生姜焼き用のお肉買い忘れちゃったんだよね〜……彩葉?」
痙攣する彩葉から肉を回収しようとかぐやが手を伸ばすも彩葉が素早く箱を抱き抱えその手は空ぶった。
「かぐや、頼むからこれ返してきて……」
落ちてたキャリーバッグに一億円入ってましたと言わんばかりに震える彼女の目には不思議そうに小首を傾げる姫の姿が映っている。
「これはヤチヨのでも受け取れないよ。黒毛和牛なんて肉界のヤチヨみたいなもんだよ!? 私の食費一ヶ月分より高いんだよ!?」
「よく分かんないけど彩葉がプロデューサーになればくれるんだし〜、You、プロデューサーなっちゃいなよ〜」
気が動転しかけてる姿を見て今がチャンスだと思ったのか、ずいずいと迫り逃げ場を無くしていくかぐや。押して退かせば楽に済むのに彩葉は肉を持ったままわたわたと焦るばかりだ。
攻め時は今ぞ。彩葉の傍らに立ち
「Iroの凛々しいプロデューサー姿、見たいな〜?」
「ハゥイ!?」
吐息混じりに
「え、なってくれるの? ほんとに……?」
「いや、これは違っ──」
何か空耳したのか瞳に星を浮かべたかぐやが更に接近した。もはや膝に乗りかねない距離感だ。一度断られた事が通りそうになったからか、瞳に浮かんだ輝く雫が一筋流れ落ちた。
一方の彩葉は瞳だけを忙しなく動かしている。声だけ聞こえて姿が見えない異常事態の犯人を探しているようだ。
残念、隣で
「かぐや、彩葉と一緒にハッピーエンドにしたいなぁ……」
「Iro、ヤッチョも二人のハッピーエンド見たいなぁ……」
「「お願い、
前門に瞳を潤ませ声を震わせ、正統派悲劇のヒロインの役を羽織ったかぐや姫。
後門のASMRじみた囁きと耳をくすぐり脳が蕩けそうになる推しの声。
「う゛ぅ〜〜……。はぁ、これはズルいよ……」
がっくりと、首を縦に振り落とした彩葉を見て勝利を確信した。
彩葉城、ここに陥落。
UCHIDE.log 【BadEnd No04 一人ぼっちの人気者】が願望希望者の行動により発生しませんでした。世界線の最適化に基づき運命力が追加されました。 記録終了。
ちゃうねん。別に遅れたのは書く時間が出せなかったからで人理を救う為にギリシャの女神をボコして来たとかじゃないねん。素材が美味いねん。
楽曲コード
N01701829 私は、わたしの事が好き