私の知ってる超かぐや姫!がなんかおかしいんだけど質問ある? 作:天空ラスク
(作者∩∇∩)<……すまんかった
今回はかぐや視点でお送りします。
これは私が彩葉をプロデューサーにスカウトできた夜の事。
バグヤチヨが置いてった黒毛和牛のエゲツないウマさに物理的に吹っ飛んだり、感動のあまり口から飛んでった彩葉の魂を木工用ボンドで接着したりした後、私は一緒になって隣に寝転ぶ彩葉に質問した。
「ねぇ彩葉、作曲ってどこで教えて貰ったの?」
「……小さい頃、お父さんが教えてくれたんだ」
幸せそうに緩んでいた彩葉の顔に影が差した。お腹をさすっていた手を止めて、数拍の間が空く。
……これは、やらかしたか?
「音楽は自由に楽しむ。そう言いながら一緒に楽器弾いたり、楽譜の読み方教えてくれたりしたんだ」
「ふお〜、彩葉パパやる〜。かぐやにも教えてくれるかな〜」
……ギリギリ大丈夫だったみたい。下手に申し訳なさそうにしたら彩葉に気を使わせちゃうし、いつも通りの私のテンションで誤魔化そう。めんどくさいと思うけどごめんね、彩葉。
一人で働いて学費を稼いでご飯も
フツーのエンドで結構です、なんて言ってた社畜彩葉に音楽の楽しさを教えてくれた彩葉パパを私は尊敬する。
「もう、会えないの……会えないんだ」
「……なんでぇ!?」
だからこそ、彩葉がずっと暗い顔をしているのが不思議で堪らない。聴いた感じ仲も良さそうだし別に会いたい時に会えばいいじゃん、と思う。
……アレか? 実はとんでもない秘密があっちゃったりするのか?
そういえば、彩葉は普段からヤチヨを好いている。キリッとした綺麗な顔がよだれの垂れそうなだらしなく緩んだ顔になるくらい。
アレがもしや家族愛の可能性が?
……イヤ、それだとヤチヨの中の人が彩葉パパという事になる。ないない。
愛だの恋だの調べても良く理解できなかったけれど、ヨダレを垂らしてニヤニヤするのは愛ではないと思う。
「もう会えないくらい、ずっと遠くに行っちゃったんだ……」
そんな事があるのか、成長してから二日だけだがネットで配信のネタ探しに色々と検索したから知っている。
人間は様々な移動手段を確立している。自動車や電車、新幹線に乗って陸路を制覇した。飛行機に乗れば空に、船に乗れば海だって渡れる。それどころか潜水艦に乗って深海に行ったりロケットに乗って宇宙にだって飛んでいける。それを知った時は、人間ってすげー、と関心したものだ、うん。
「そんなん飛行機でピューンとひとっ飛びすれば良いじゃん!」
人間は私が思うよりずっと自由だ。みんな自分が思うままに好きに生きてる。人間にできない事は多分無い。今できない事だっていつかできるようになる。
「もっと遠いんだよ。……やめやめ。食休み終わりだよ。先に歯磨き済ませちゃって」
それなのにどうして会うことを諦めてしまうのだろう。住んでいる場所がツクヨミのような仮想空間だったりするのか。いや、それこそスマコンを装着してヤチヨに聞けば分かる事。
……いや、それどころじゃないな?
会話を終えようとした彩葉が上体を起こす。このまま行くとかぐやちゃんはスルッとオヤスミGood Nightを迎えてしまう。それは困る! もっと彩葉パパの話を知りたい!
「ねね、ならさぁ、せめてどんな顔か〜とか教えてよ〜。お願〜い」
目を塞がれる前に両手をつかみ、かぐやちゃんのウルトラスーパーデラックススマイルを彩葉の目に焼き付ける。
私がこうする事で断れる彩葉はいなかった(一敗)。
「……はぁ。昔の写真ならあるけど、それでいい?」
「あるの!? 見して見して!」
息をついて押し入れを開く。その隣に立って写真が見つかる瞬間を心待ちにする
押し入れをゴソゴソ漁る彩葉の顔を見つめるこの時間、実に落ち着かん。
……彩葉の
そんな顔を見てたら時間なんてあっという間に過ぎちゃうんだろうな。
なんて考えながら……多分五分くらい経った。
……まだかな、まだかな〜、ねぇま〜だ〜? い〜ろ〜は〜……えい。
私は彩葉のお腹に腕を回して抱きついた。
「ん? どうしたの?」
「や、なんでもないよ〜」
嘘だ。彩葉が私の為に動いてくれているのはとても嬉しい。けれど隣に立ってる私の事も構って欲しい。うさぎは寂しいと“シヌ”らしいし。“シヌ”の意味はよく理解できなかったけど良い事じゃないとだけ知ってる。
……彩葉の匂いがする。私が地球で体を得た時からずっと嗅いでた花のような匂い。ほのかにミルクのような香りがするのは私がしょっちゅう抱かれたり、抱きついたりしたからだろう。嗅いでいてとても安心するこの気持ちは母親がそばに居る事による安心、なのかな。
「あった。はい」
「どれどれどれどれ!」
彩葉の右手が目線の高さまで持ち上げられる。それを見るためなんて理由を口実に華奢な肩に顎を乗せて密着する。私にも見やすいように細い指先に摘まれた一枚の写真を覗き込んだ。
「ひょわ〜〜!! 彩葉ちっちゃ! か〜わい〜♡」
頭にお姫様みたいなティアラを乗せた小さな彩葉が二人の男性に挟まれて笑っている。笑顔がぎこちないのはこの頃から変わらなかったみたい。
……でも、何かが違うような気がする?
この写真の彩葉の笑顔は下手くそだけど、見てる私にも幸せだって事は伝わってくる。
今の彩葉の笑顔はなんというか、“笑顔”って形のプリセットを読み込んだだけ?
「ほら、こっちがお父さん。あとこっちがお兄ちゃん。ここには写ってないけどお母さんもいるよ」
彩葉の指が頬杖を着いて小さい彩葉を見つめる男の人に乗る。笑顔の子供を見つめるその顔は優しそうに微笑んでいた。
「ほうほう、この人が彩葉の。……てか彩葉、これなんで写真撮ったの? スンゴイ美味いケーキだったとか? それだったらいいな〜、かぐやも食べたいな〜」
写真として記録を残すような物ならさぞかし美味しかったのだろう。いつか私も彩葉に作れるように精進しないと。
「違う違う。私の誕生会だよ。確か五歳の時かな?」
誕生日。彩葉が彩葉になった日。人間は誕生日になるとお祝いするらしい。一年という時間を目安に増えていく年齢という数値はその人が生きてきた記録の形。“シヌ”事なく元気に過ごせた事を喜ばしく思いお祝いする物……だったか。
そうか、人並み外れまくって樹海に飛び込んでるような生活してるけど彩葉も人間だ。お祝いされる事もある。
こうしてはいられない。今まで私が祝えなかった分も祝うぞ────っっ!!
「え!? 彩葉の誕生日! いついつ!? かぐやも祝う! 絶対祝う!」
「残念。五月だからもう過ぎてます」
「じゃあ来年! 来年祝う! いや待てん今日祝う! おめでとう!」
「あなた月に帰るんでしょー」
呆れが混じった目で彩葉が言う。なるほど、私は仕事を放り出してきた身分。今頃月の同僚は私の分までデスクワークにしばかれている事だろう。私は自分に課せられた仕事を終わらせる義務がある。
だが断わる。私はまだハッピーエンドを迎えてもいなければ、彩葉をハッピーエンドに連れていく目処も立っていないのだ。“シ”んでも帰らんぞ。
「うえええええ。……迎え来たら一回帰ってもらうか」
「追い返すな。大人しくお縄につきなさい」
「ぶー。彩葉の意地悪」
「はいはい。明日も配信するんでしょ? 早く寝ないとまともに動けないよ」
ささっと写真をしまい、彩葉が流し台に歯磨きしに向かう。私はその肩に顎を乗せたままついて行き──、
「あなたそのまま歯ぁ磨くつもり?」
──渋々離れて隣で歯を磨く。ふと思ったけれど月人は歯を磨くのだろうか。仕事に仕事を重ねた日々を過ごしたような記憶はおぼろげに残っているけど何か美味しい物を飲食した覚えは無い。食べ物を口にしないなら口の中が汚れる事もない。
……それはそれとして、バイキン湧いてそうだなぁ。
口臭がする月人を想像してしまい、流し台に唾液を吹き飛ばした。私は綺麗好きな月人だから! 勘違いしないでよね!
周りに飛び散るからやめろって怒られた。へへ、わりわり。
電気を消した彩葉が我先にと布団に横たわる。まだ今宵は終わらせんぞ、と意思を込めて彩葉の上にうつ伏せに寝た。ぐえっ、と空気と力が抜けた。彩葉布団あったけ〜。
「暑いんだけど?」
「エアコン付ければいいじゃん」
文句を吐く彩葉の
どんな生き物でも快適な環境を作らないと最高のパフォーマンスはできない。分かったら机の上にエナドリ貯めるのやめて欲しい。空き缶は別に優勝トロフィーではないし、バグヤチヨの片付け忘れた空き缶は聖杯ではない。
わざわざコンセントを抜いてまで節電するのも
何故か分からないけど、彼女はヤチヨ本人と違って彩葉だけに注目してるみたいだった。
私も見られている時はあるけど、彩葉を見る時とは違う、懐かしい物を見るような目だった。
彩葉を見る時の目つきはなんというか、宝物に向けるような、何か違うものを重ねているような、……例えが難しいな。ま、悪いようにはならないでしょ。彩葉を思う気持ちは本物だと思う。
エアコン問題を先延ばしにするようにため息が一つ、諦めたように目を閉じた。
「お休み」
「うん、お休み〜」
無理やり寝返りを打てば私は下に落ちるのに、退かす事もしないでそのまま寝るみたい。こんな悪童に随分優しくしてくれて、かぐやは幸せ者だな〜。
彩葉布団の柔らかな感触に沈み、意識が少しずつ薄れていく。
明日はそうだな、ダンスの練習をしよう。黒鬼を参考にするのはヤだからヤチヨの真似をしよう。
思い返すのは彩葉と行ったミニライブ。海月みたいにゆらゆらと舞うヤチヨの姿は悔しいけど彩葉がぼぅっと見蕩れるのも分かる。それくらい綺麗だった。悔しいけどな!?
…………あー、でも、
「彩葉の誕生日と彩葉パパ、どっちも見れないかー」
お迎えはいつか来るだろう。彩葉パパは会えない場所にいるらしい。
なら夢で開催しようか、誕生会。彩葉パパと彩葉お兄ちゃん、あと彩葉ママと彩葉、それとかぐや! 楽しいパーティーにしよう! なんて思い込めば夢は案外簡単に見れるものらしい、そうネットに書いてた。そうと決まればさっさと寝よ寝よ〜。
そして私の意識は夜の帳に飲まれた。
「そのお願い、お任せあれ〜」
…………なんか今、誰か言わなかった?
おはようこんにちは! ハローエブリデイ!! シェイシェイニーハオ!!! にゃんぱすスラマッパギー!!!!
私の目覚めは何時も良好! カッ!! と目を開けば朝の暗闇が広がってるぜ!
……あん? なんで暗いんだ?
「まだ夜中? 彩葉ー、今何時?」
返事は無い。
「彩葉?」
起き上がって私が横たわっていた場所を見る。よく見えないけど彩葉の柔らかい温もりは無かった。触れてみるとつるりとした無機質な床がある。押すとふにふにと歪んで歩きにくそう。恐らく私は知らない場所にいる、だってあのボロアパートの床こんなツルツルしてないもん。
「彩葉……?」
辺りを見回してみても、上を見ても下を見ても、黒、黒、黒一色。
恐る恐る立ち上がって一歩前に進む。ふわふわと安定感のない床の感触が素足に伝わってくる。海の上に立ってるみたいな……何なんだ、これ、夢か?
「うぉっ、眩し!?」
突然、黒塗りの世界が白く発光する。急な明暗の変化に対応できず思わず目を手で覆った。
『お兄ちゃん、こっからどうすればええの?』
『まずは育てたいやつ選ばなあかんな』
二人の子供の声が聞こえてくる。喜んでる少女の声とヤンチャそうな少年の声だ。
少年の方はどっかで聞いた気がするけど、よく思い出せなかった。それ以上の衝撃を受けていたから。
私が知ってるものよりかなり幼いけど絶対間違いない。あの少女は──、
「彩葉!?」
手をどけると視界が開けた。黒一色の世界が真っ白な部屋に変わっている。無機質な白い素材は継ぎ目一つ無く、生活感も無ければ匂いも無い。
目の前の壁は端から端までテレビのスクリーンのようにクリアな映像を映し出している。
写真で見た幼い彩葉が満面の笑みで私を見つめていた。
「なんか知んないけど、これってタイムスリップ的なやつじゃね!?」
……よっしゃ! かぐやも彩葉の誕生日祝えるチャンスが回ってきた!
『誰もおらへん、……お兄ちゃん』
『ん、ちょい貸してみ』
彩葉を写していた映像が高速で動いたようにブレ、少年の顔を映し出した。
「違ーう! 彩葉を写して! おいゴラァ無視すんなー!」
『えーなになに、……ここをこうして、こうか!』
生意気にも私の声を無視して少年──お兄ちゃんって呼ばれてたし彩葉ニキか。彩葉ニキは何かを弄っている……多分。頭しか写ってないから手が見えない。
……なんでこんな変な画角なの?
そう思った私の隣が上からスポットライトで照らされると、最初からそこに居ましたとばかりにクマが現れた。
「おあっ!? どっから来た!?」
遊園地のマスコットみたいにデフォルメされた白黒のクマは私に目もくれず映像に向かって手を振っている。
……なんだコイツ。ヤな感じー。
映像がまたブレてキョトンとした彩葉が映る。
『コイツでどうや?』
『んー、うさぎさんはおらへんの?』
『ウサギか。ちょい探してみるわ』
こてんと首を傾げた彩葉からまた映像がブレて彩葉ニキが写り、クマが出てきた時と同じように何かを弄りだした。
「なんで二人共かぐやの事無視すんだろ……」
まるで私が見えていないみたい。
クマと映像をポツンと立ったまま見つめているとクマが壁に向かって歩き出した。
「クマー? そっちになんかあんの?」
背中を見つめていると壁に扉が現れ、クマはその中に入っていった。
……どうなってんのそれ。
『コイツはどうや?』
『ん、……なんかちゃう』
『そか、もうちょい見てみるわ』
……あん? コイツって誰? クマはもう帰ったし……。
片足を軸にくるりと振り返ると、口角が上がりきった二足歩行の白黒ウサギがいた。
「なんかいるー!? なんだお前やんのかこっちは宇宙人だぞ!」
私の威嚇にも動じずウサギはニコニコと笑いながらこっちに歩いてくる。身長が私よりデカイ上に表情も崩れない。
……ごめんなさい、めっっちゃ怖い。
「あーどうぞ親分。こちらへお入りくださ〜い。へ、へへへ……」
ドアの隣にズレてウサギ親分を見送る。お姫様らしく丁寧な礼をするとウサギ親分は目もくれずドアの中に入っていった。
……アイツヤベーよ。何かしらヤバい電子ドラッグキメないとあの笑顔できねーよ。
「次の方どうぞ〜。はい次の方押さないでくださ〜い」
ウサギ野郎を見送ったあと次々と動物達が歩いてくる。犬にパンダに猿にライオンゾウキリンタヌキキツネネコ……多くね?
「コイツらなんで毎回手ぇ振ってんの?」
動物たちが歩いてくる方向、さっきまで私がいた位置を見ると対面の壁に現れたドアから動物たちが歩いて出てくる。そのままスポットライトで照らされた場所に立つと映像に向かって手を振る。そしてこっちのドアに入って帰る。
大量に動物たちがいるのに彩葉ニキは何故か、『コイツも違う、コイツ……も違う』と一匹一匹確認している。
……あのスポットライト。あれに何か秘密があんのか?
試してみる価値はある。動物たちが出てくる方向に向かって歩いて列に加わ……加わ……かぐやを入れろオラぁ!!
無理やり列に割り込むと一緒になってスポットライトに向かって歩いていく。
「彩葉ー! かぐやはここだよー!!」
スポットライトの中に立って動物たちと同じく手を振る。これで何も変わらないと本格的に彩葉と意思疎通ができなくなる。そしたら私はこの動物たちとこの映えない部屋で一生を過ごす事に……?
『なんや、急にキャラデザ変わったな。……コイツはどうや?』
『! 可愛いわぁ……。わたしこの子がええ! お姫様みたい!』
……え。今普通に部屋着なんですけど。……んん?
確認のため自分の体を見下ろすと、いつの間にか服装が変わっていた。
ネット徘徊してる時に見つけた物語、不思議の国のアリス。その主人公のアリスと不思議の国にアリスを導いた時計ウサギを混ぜて白黒にした感じのやつに。
……なんて恐ろしく早い衣装チェンジ、かぐやちゃんでも見逃したぜ。
『お兄ちゃん、写真撮ってや!』
『ほいきた! ほな撮るで……ハイ、チーズ!』
彩葉ニキが横向きにスマホを構え、閃光が瞬く。
『可愛く撮れたで。見てみぃや』
スマホの画面をこちらに向ける。
綺麗な笑顔を浮かべたチビ彩葉と、小さな両手に包まれた卵形の筐体が映っていた。小さな液晶画面には細かいドットで描かれたウサギ耳の少女が写っている。
私はその筐体に見覚えがある。つい最近も操作して犬DOGEにおやつを挙げたから。
さっきからコロコロと変わる映像、一匹一匹アピールする動物たち、そしてこの写真。
私を閉じ込めているこの部屋の正体は────、
「携帯ゲームキットぉ!?」
……どうやら私は犬DOGEと同類になっちゃったらしい。……ってぇ! 納得できっかぁ──────!?
憤慨するかぐや姫を他所に、小さな彩葉はお兄ちゃんにありがとうのぎゅーをしてましたとさ。
めでたくないめでたくない。
幻燈河貴さん、にゃはっふーさん誤字報告ありがとうございます!
続きは今編集と加筆中なのでもう少しお待ちあれ……
以下駄文注意。
ここまで遅れた理由・作者のかぐやへの理解度が浅かったので何度も何度も書き直して、なんとか10000字超えた辺りでわがままでキュートでノリの良い悪童書けたか? と思ったところにノベライズの存在を思い出して8000年の旅路を読み返したらこいつめっちゃ普通に喋っとるんよそっかこいつ悪童だけどお気楽じゃないんだったむしろ頭良いし自己肯定感まあまあ低めだった書き直しやああああああああああエンダああああああああ嫌ああああああああ!!!!!!!!