私の知ってる超かぐや姫!がなんかおかしいんだけど質問ある? 作:天空ラスク
・海琴とネットリテラシー
・かぐやとあしながおねえさん
・海琴とゆめふわパンケーキ
・海琴と三分ハッキング
の三本です。
来週もまた見てくださいね〜☆
じゃん、けん、
(`・ω-)▄︻┻┳═一 三三つ BANG!
(∩∇∩)うふふふふふ
今回から会話文の間の改行を減らしてみました
朝。それは一日の始まりの合図となるもの。
朝。それは途切れた意識を優しく起こしてくれるもの。
ん、これ前もやったな。酒飲むと記憶飛ぶわ。
・オハヨー
・はんなまー
・にゃんぱすー
・オハヨーハヨー
ここは彩葉家、ではなく海琴の配信部屋。カメラの前にはいつもの楽な格好の海琴が大変眠そうに目を擦っている。明らかにいつもより雰囲気が緩い。
「やおよろぉ〜。……おねむ」
視聴者もでしょうねとしかコメントを打てなかった。
昨晩は原作のシーンを収めるために午前二時過ぎまで起きていたのだ。アルコールもたらふく呑んで途中で取られたとはいえ食べ物も食べた。そのうえで学生の登校時間に合わせ睡眠時間を削る。
これで眠くならないわけがない。
「ふぁ……、ごめんねぇ、迎え酒してもいぃ? うん、うん、ありがとぉ。みんな大好きだよぉ」
もうそろそろ忘れられていそうだがこの世界の大人気美少女配信者【月見ヤチヨ】似の顔が眠気でトロリと溶けている。小さな口から漏れ出た欠伸が少しの色気を醸し出し潤んだ瞳が静かに視聴者を見詰めている。
これにはさすがのツンツンデレ視聴者もダメとは言え無かった。
ふにゃりと笑いながらの感謝の言葉に朝から何人もの紳士がパソコンの前で崩れ落ちた。盃じゃなくて国を傾けそうな笑み。怖い。
「こ〜いう時はね〜、強めのヤツをいくとエンジン入ると思うのです〜」
ちゃぶ台の上に小さなグラスが置かれチンと澄んだ音を奏でた。器の中で丸氷がカラカラと踊る舞台にガラスビンからとくとくと琥珀色の液体が注がれた。
「Let's go in a dream〜」
無駄に淀みない発音とともに琥珀色の液体、ウイスキーが勢いよく流し込まれる。いつも呑むアルコール度数の低い酒のソレでは無い喉を焼き焦がすかのような灼熱が華奢な喉を通っていく。
・そのテンションでウイスキー行くなバカタレ!
・これは酒カスだから出来たことです
・良い子は真似すんなよ!
・まず呑ますな!
呑み終わったグラスが優しい手つきで置かれ柔らかい微笑みがカメラに向けられる。白い頬が徐々に赤らんでいき瞼の隙間から夜明けの青空が見えた。
血色の良くなった海琴が目を見開く。そこにはもう眠気はない。 少雛海琴、復活!
「ヤオヨロー! うん、やっぱり呑まなきゃ元気出ないね! アハハハ!」
いつものニコパ笑顔に戻った海琴は早速とばかりにバイザーを装着する。バイザー越しの笑顔から楽しそうな雰囲気が溢れんばかりに伝わってくる。ここにいる視聴者はこの雰囲気が好きでなんやかんや言いながらも酒代に変わるスパチャを送っていた。
「神々のみんな! 準備はいいかー!」
盛り上がるコメントに手を振りかえす。皆の期待を乗せて小さな手がバイザーのメモリに触れて、
「かぐらー? 朝ごはんできたから食べ──」
一瞬の発光ののち彼女は部屋から消失した。背後の扉越しに掛けられた声に気付く事なく。
彩葉家に到着すると、ちょうど学校に行く直前の彩葉と、同程度の身長に成長したかぐやが何やら扉の前で揉めていた。
しまった、ココダヨーのシーンを見逃した。
「ヤダ! 一緒いて!」
「無理だよ、今日学校なんだから」
「いいじゃん別に行かなくても! 大体私宇宙人だよ? お留守番させるの不安じゃないの!? そんなに学校が大事なの!?」
「命より大事! ほら、そこに朝ごはん置いといたから」
空を滑る指をかぐやの目線が追いかける。流し台の端に皿が置かれていた。
「彩葉特製の画期的貧乏パンケーキ。ゆっくり召し上がれ」
「わはっ! いただきます!」
かぐやはその言葉を聞くが早いかパンケーキを一枚手に取ると一口で放り込んだ。
「ゴコココココ……クソまじぃ」
咀嚼する度に顔の血色が悪くなり青ざめていく。飲み込んだ後の表情はゾンビのソレとなんら変わりなかった。
・出たわね彩葉ナン
・せめてカレーとラッシーがあれば
・なんで彩葉がパンケーキ焼いてるんだ?主が食べ物届けてるんだろ?
「昨日で冷蔵庫の中の食べ物食べきっちゃったからもう飲み物しか入ってないよ〜」
あとこのパンケーキイベント無いとあとで困る。
かぐやが再び彩葉に縋り付いている間にパンケーキを何枚か拝借する。冷凍しといて後で同居人に食べさせてみよう(暗黒微笑)。
チマチマとラップに包んでいる間に彩葉が学校に行ってしまったようで閉じられた扉の前でかぐやが崩れ落ちた。
「い゛ろ゛は゛あああああ! ここ暇すぎるよおおお! ヤダよおおお!」
泣く理由それなの?
狭い部屋をかぐやは駄々っ子のように転がり回る。表情筋と涙腺となんかモロモロの仕事が早く、速攻でボロ泣きしている。昨日着せた服がもう既にシワだらけだ。
「ほら視聴者、かぐやだよ。かぐや、視聴者だよ」
・カグヤチャンカワイイヤッター
・あの、泣き顔がガチなんですけとそれは
・《¥4000・username・フランスの鈍器》これで美味しいご飯食べな……(´・ω・`)
壁にぶつかりながら転がっていた彼女だったが、突如跳ね飛ばされるように勢いよく立ち上がった。
「よし! 切り替え大事! 今出来ることをやろ〜!」
情緒トグルスイッチか?
ふんふんと陽気な鼻歌交じりに勉強机へと向かっていく。その上には彩葉のノートパソコンが閉じられた状態で置いてあった。
コレは原作でもやってたクレジット無断使用の展開ではなくて?
「お〜! なんかコレ楽しそ〜! これ買えば彩葉と一緒に出来るかな!」
キラキラな目線がノーパソの画面に突き刺さる。そこには超かぐや姫! の世界を象徴するデバイスのスマートコンタクト、略して【スマコン】の商品説明が表示されている。
チラと目線が画面から外れ、充電コードに繋がれた小さな黒ケースに注がれる。それは彩葉の私物のスマコンケースだ。
「約120000円……うん! よく分からんから買っちゃえ!」
あーかぐや様困ります! かぐや様いけませんあー困りますかぐや様! かぐや様あああああ!
……待ってね? これもしやチャンスなのでは〜?
スマコンを購入しようと販売サイトへ飛んだ彼女の手に自分の手を重ねる。お、同じくらいのサイズ感。
「わ、なんか手ぇ冷たい! なんだこれ?」
反対の手で触れようとした瞬間に手を離し、また乗せる。それを諦めるまで繰り返した。
「何か変だなーこのパソコンってやつ……」
とうとう根負けした彼女は私の手を乗せたまま操作を再開した。スマコンの個数選択の欄を入力するため指が動く。その瞬間に彼女の指を押し込むと欄に2と入力された。
「パソコンもスマコンが欲しいの? どーやって付けんだろー? 目ん玉生えてくるのかな〜、ちょっとキモイかも」
なんか言われたけど無視無視カタツムリ。購入画面に進んだがこのスマコン、彩葉の貯金だと一つしか買えない。ではどうやったらもう一つ手に入るか?
そうだね、コンビニで入金してもらえばいいね☆
厚みのある茶封筒を手の甲に置く。彼女からしたら突然封筒が現れたように見えるだろう。
「んだこれ。何入ってんの?」
雑な手つきで封が開かれ中の紙束が顕になる。日本の偉人の肖像と『10000』の文字が印刷された紙が実に三十枚。それとメモ用紙が一枚封入されていた。
『コレで欲しいものが買えるよ! 余ったら好きな物買っていいからね! あしながおねえさんより(∩∇∩)』
メモには彩葉家から一番近いコンビニへの簡易的な地図と入金のやり方、短いメッセージが綴られていた。
「なんだ〜、お金用意してくれるなんて親切じゃん! ありがとーあしながおねえさん! 誰か知らんけど」
「いや〜それほどでも〜! あっちゃうんだなーこれが〜! えっへへ〜」
思わず破顔した私の隣を彼女は封筒を持って駆け出した。……私に目を向けることもなく。
メモリが3だから向こうの人に認識されないんだよね。悲しみ。
「よ゛っし゛ゃあ゛! 今すぐ行くぞー!」
「行ってらっしゃ〜い」
扉を突き飛ばすように開け放ち外へと消えていく彼女の背に手を振り見送った。
・彩葉の貯金だとか考えなかったね……
・原作でも勝手にクレジット使ってるしな
・これがクソガキかぐやの真骨頂か
・彩葉はよくブチ切れなかったなホンマ
・酒カス、お前意外と金持ってんだな
「まあ? 本業で稼いでますから?」
ドヤドヤと得意げに顔を緩ませ胸を張った。コレで私の欲しかった物が手に入る。
そう! この世界でしか手に入らないハイテクデバイス、スマコンが!
「神々のみんなも気になるよね〜? ス・マ・コ・ン☆」
カメラに向かってウインクが決まり流れ星が弾ける。
視界の端で盛り上がるコメント欄を眺め、
カシュッ、と小さな音が部屋に響いた。今日もお酒が美味しく呑めそうだね。
「たっだいまー! スマコンスマコンスマコーン!」
あれから20分ほど経った。一人コメント欄と戯れながら缶を傾けていたら騒々しい足音を引き連れてかぐやが帰ってきた。
彼女はパソコンの前まで走りキーボードの上で指を踊らせる。
「よしゃ! 買えた買えた! 次は料理の食材ゲットだ〜!」
慌ただしくまた出て行った彼女の背にまた手を振る。
「今晩は美味しいご飯にありつけそうだね〜。みんなにはあげないよ〜?」
彼女の料理の腕は確かだ。なにせ初めての料理で彩葉の胃袋をがっしりと掴んでいるのだから。洗い物? 知らんな。
もしかしたら自分も掴まれてしまうかも、アルコールで気持ちよくなった気分のまま床に脱力する。
「もう一回帰ってきたら次は着いてくから〜、みんな起こしてね〜? そんじゃおやしみ〜……」
足りなかった睡眠時間の揺り戻しかはたまたアルコールの導きか、瞼の裏の暗闇に意識が飲まれていった。
叩きつけるような音とともに扉が開いた。
ぼんやりと眠気を残した目を開くとどうやらかぐやが帰ってきたらしい。寝起きの耳に元気な声がよく染みる。
ドタドタと軍隊のような足音が近付いて来て、気が付けば視界いっぱいに靴底が広がってた。
「こーしてこーしてこーやってこう! よし入ったー!」
「…………メモリ、3にしてて良かった」
冷蔵庫に買ってきた食材を無理くり詰めたかぐやが達成感に溢れるポーズを決めていた。
道中で通り道に寝ていた私の顔面を踏み越えて。
メモリが3になっていたことで向こうの存在である彼女は私に干渉することはできない。だが眼前に迫り、頭越しに床を踏みしめ、引き抜かれた靴底の勢いに今こうして顔を青ざめさせている。
めっちゃ怖いですやん。
金属音やら微かな衝撃音やらがキッチンから聞こえてきた。小さな背中を揺らして楽しそうな鼻歌を口ずさむ彼女をカメラに収める。
あー、あれは……うん、洗い物頑張ってね〜。置いといてくれたら夜中に洗っとくから〜。
長丁場になりそうな調理音と将来の歌姫の鼻歌をASMR代わりにもう一回うたた寝することにした。
顔踏まれる夢見た。許さん。
「ここじゃないな〜、ここかな? ここか? ここ? ……ここだ!」
いつの間にか彼女はパソコンを弄っていた。学校のサイトと制服の写真が載っている事から、彩葉が着ていた制服のデザインを元に学校を特定したのだろうか。
「善は急げ! ……の前にオシャレしなきゃ! せっかく色んな服あるし!」
タンスが豪快に開かれ、綺麗に畳まれた服が空を舞う。彼女が気に入った服を見つけるのが先かタンスの中の服が全て床に広がるのか先か……どうやら良いのがあったみたい。
早速と彼女はシャツの裾を握り上にたくし上げ……!?
「キャー! 神々のみんなのえっちー!」
カメラを抱きしめ艶めかしい白が映らないように隠した。
・ちょっとくらい見たってバチは当たらんて!
・ここに来る視聴者は誠実な紳士が実に七割を占めていると学会から論文が届いていてな
・《¥168・username・野菜伝説》そのようなことがあろうハズがございません
布生地が肌を擦る音と心臓の鼓動だけが聞こえる配信はすぐに終わった。
意気揚々とした様子のかぐやが家を飛び出したかと思いきや、なにやら箱を持ってすぐに戻ってきた。
「もう届いた! ソクタツってすっげ〜!」
丈夫なダンボールが子供じみた暴の力で引き裂かれ二つの箱が取り出された。
「い〜ろは〜! 待ってろよ〜!」
そろそろ壊れるのではないだろうか?
雑に閉じられた扉から目を逸らしちゃぶ台の上に置き去りにされた箱を手に取る。二つとも持っていかれたら危なかった。
「よしよし、無事に届いてめでたしめでたし」
・台風が去ったな
・昨日まで赤ちゃんだったんだぞ?活発すぎじゃない?
・《¥777・username・いーある算数》子供は風の子って言うからな
・あんなに大きくなって、母ちゃん嬉しいよ
・配信見てただけなのになんかキャラとして見れなくなった……
・わかる。なんか娘が居たような気がしてきた( -ω-)
・追いかけなくていいの?
「大丈夫、バッドエンド対策は着替えている時にやっといたよ。かぐやの靴にちゅ〜る塗っといたんだ〜。これで猫が寄ってくるから犬DOGEもちゃんと生まれるよ」
いつもの服装の上から青空色のウインドブレーカーを羽織った。巻き込まれた長い髪を掻き出し後頭部の少し上でまとめてポニーテールにする。変装用に買ったサングラスを掛け準備完了だ。
いざ、百合の香りがするあのカフェへ!
扉が開かれると青空が優しく出迎えてくれた。
そしてこの世界にダルTショーパンの大人気配信者が解き放たれた。世も末だね。
「いらっしゃいませ。席までご案内します」
開かれた扉を見て店内スタッフが笑みとともに応対する。
入ってきたのは天の川の如き白糸を流す美しい女性だ。
そうです、私が月見ヤチヨと申しますですわよ。
・違うが?
・見た目だけだろ酒カス
・歌もやね
「ご注文は如何なさいますか?」
「季節のフルーツ盛り合わせ三段スフレパンケーキとアイスコーヒーのブラックでお願いします。……いやいや。本物は私よりすっごいよ? 私は鳥居の上からツクヨミ中に響く声なんて出せないからね〜」
注文を済ませた海琴はアルコールが回っていると思えない優雅な動きで着席した。カメラを店内がよく映るように机の上にセットすると箱と自室から持ってきたノートパソコンを広げだした。
「私の歌はボリュームが出せないんだよね〜。昔喉をやっちゃって、普段喋ったり歌ったりしてる声もぜ〜んぶ喉が痛まないように作ってる声なのです♪ ここだけの秘密だよ〜?」
あ、ありがとうございます〜。その辺置いといてください。
店員さんのスマイルにサングラスを外して対応してパンケーキとコーヒーを頂く。店内照明を反射して銀色に光る三叉槍が幸せのふわふわに吸い込まれる。無抵抗で切り分けられたソレがフォークの上でふるりと揺れた。
口に含んだ瞬間、ソーダの気泡のようにシュワッと儚く消えてしまった。なのに口いっぱいに広がる甘みがパンケーキを食べた証拠として残っている。一瞬の甘い出会いとあぶくのような別れ、まるで人魚姫だ。
つまりね、
「うんんまあああああはははぁ!!」
めっちゃくちゃほっぺた落ちそうなのです!
なにこれなにこれもう自分で焼いたパンケーキ食べれなくなっちゃう!
・(✧︎ワ✧︎)
・めっちゃ幸せそうに食うやん
・《¥5000・username・辛味亭遊幸》その顔でそんな顔されたらもう貢ぐしかなくなっちゃうよ……
・俺こんな所でヤチヨ=かぐやの立証したくなかったよ
・安心しろ、酒カス=かぐやには絶対にならないから
ほふ……。
コーヒーの苦味が残ったパンケーキの甘みを流していく。波に飲まれた後にはフルーティーなコーヒーの甘みが鼻を漂い外へ出て行った。
「悔しい、映えしか考えてないと思ってたのに。めっちゃ美味しいじゃん!」
失礼の極み。
店員さんの暖かい目に目もくれずパソコンとスマコンのケースをコードで繋いだ。
・主ー?何やんの?
・どうせ悪巧みだろ
「おやおや、そんなこと言っていいのかにゃー? 君たちの為にやってるんだけどなー」
悪そうに弧を描くその顔にコメント欄がザワつき始める。
「ツクヨミに初めて入る時にアバターのデザインを作るでしょ? その部分のプリセットだけデータをコピーするの。それでね〜、あとからより自由度を高めるアレンジを施すんだよ」
この世界のデバイス、スマコンならツクヨミに正規の方法でログインできる。今までツクヨミをふらついて居られたのは打出バイザーによる不法侵入だ。言うなれば遊園地で働くのに着ぐるみを着ないでそのままお客様の前に出ているようなものだ。ボク、ヤッチョーマウス! ハハッ!
キーボード上を十匹の白魚が跳ね回る。かぐやがパソコンを弄っている時のソレと同等の、常人と比べて卓越した指さばきが長方形の戦場を支配する。
「そしてそれをアプリ化してURLを共有。最後に私の家のルーターを経由して
コメント欄の勢いが爆発的に加速する。不可能だと騒ぐ者もチラホラ見かけるが海琴の自信に満ちた態度と指がブレて見えるほどの指さばきが有無を言わせない説得力を言葉にせずとも伝えていた。
「あーちょっとここ壁が厚いね。回り道しよっ。んでんで〜、繋いじゃえば、そう──」
防衛プログラムの隙間をフラフラと千鳥足で駆け抜ける。ファイアーウォールも横から周り込めば無意味。誰にもアルコールを止められやしない。ぶっ飛ばせ禁酒法。
タタタン! とキーボード上の舞踏会が閉幕の合図を告げた。
「──みんなでツクヨミに行けるね☆」
パソコンからUSBメモリが引き抜かれる。 実に所要時間約三分の出来事だった。
センキューヤッチョ。チェケラッチョ。
UCHIDE.log 【BadEnd No03 今は昔、誰も知らない物語】が願望希望者の行動により発生しませんでした。世界線の最適化に基づき運命力が追加されました。 記録終了。
Q.何故酒カスがこんなハッキング能力持ってるんですか?
A.昔使った打出の小槌のオマケ。
楽曲コード
156-4374-3 *ハロー、プラネット。