無数の剣がザルドとアルフィアに飛ぶ、ザルドは大剣を巧みに操り飛来する大量の剣を弾いていく。
アルフィアは【福音】で剣に触れる事なく剣を吹っ飛ばす。
「流石、嘗て最強と謳われた冒険者達だ」
「そう言うお前は英霊にしては中途半端だな。バーサーカーの様な力も持たず、アサシンの様な速度と気配遮断も持たず、剣の魔法を使ったと思えばキャスターとやらの様に強力な魔法…………魔術でもなく、アーチャーの癖に弓も使わない。それだけならまだ良い、貴様からは勝とうと言う気概が感じられん、英霊は誇り高い英雄の魂と聞いたが、そんな物もある様には見えん」
「ああ、生憎誇りなど無い身だからな」
「何?」
「私のいた世界では誇りを抱いて生きている人間の方が稀だった。皆自分の事にしか興味が無く、何時か何処かで苦しんでいる人々の為に行動すればそれは【偽善】だと後ろ指刺された、私自身、ある男の思いを聞かなければ【正義の味方】になろう等と思わなかった」
アーチャーの言葉をアルフィアとザルド、そしてリューは黙って聞いていると不意に【固有結界】が解ける。
「その男の意思を継ぎ、私は死後の自分も世界に売り渡し【守護者】となった」
「守護者?」
「世界の掃除屋とでも思えば良い、俺は【守護者】として戦い続けた。殺して殺して殺し尽くした。命がどうでも良くなる位殺した。それがこの俺【英霊エミヤ】の正体だ」
アーチャー英霊エミヤは何処か清々しい顔でそう言う。
「成る程、つまりお前は自分の行いを悔いている訳か」
「当然だろう。あんな事をしでかしたんだ、聖杯戦争を利用して過去の過ちごと消滅しようともした、だが」
『俺の夢は決して!!俺の想いが偽物であっても、決して!!間違いなんかじゃないんだから!!』
嘗ての聖杯戦争の記憶が蘇る。余りに未熟で余りに拙い【正義の味方】に憧れる少年。
「決して、間違いなんかじゃない」
「???」
「ある男の言葉だ、ソイツを私は殺そうとしたが余りに諦めが悪く私の方が折れた、そしてソイツに教えられた。俺は間違えてなどいなかった、と。だから俺は、この後悔を抱きながら進んでいく」
エミヤのその言葉を最後に誰も言葉を発しなかった。
少しの間沈黙が続きその沈黙を破ったのは遠くの方で登る光の柱だった。
「…………始まったか、行くぞ」
アルフィアがそう言う間にも柱が次々と登り1人の人物が高々と声を上げる。
「脆き者よ、汝の名は【正義】なり」
多くの者がその所業に恐怖する中、ただ1人【正義の味方】であり続ける男は一切の動揺なくその光景を見続けていた。
英霊ベル・クラネルのクラスは?
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セイバー
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ランサー
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アーチャー
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バーサーカー
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アサシン
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ライダー
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キャスター