それは言うなれば相性と体調の差だった。
「ゴホッゲホッ」
アルフィアは咳き込む度に口から血を吐き脇腹には小さな穴が空いていた。
「私の魔法すら消滅させる魔法の槍か」
「カラドボルグ、その効果は空間を削り取る、君の魔法は音による物だろう。音は空気の振動によって生み出されるがカラドボルグはその空気すらも削り取る。故に君の魔法の効力は皆無となった」
「フッ、知見の差か…………」
「いや、相性の差だとも」
「私はお前に敗れた、もう思い残すことは無い、敗者は敗者らしく去るとしよう」
アルフィアはそう言うと【大最悪】の開けた穴に身を投じる。
(ああ、メーテリア、今会いに行くよ)
しかしその手をリューが掴む。
「何だ?」
「分からない、けれど貴女をこのまま死なせられない。貴女にはまだやるべき事がある!!」
「………………………………」
アルフィアは少し何かを考えた後リューの手を振り払い穴の中へ消えた。
その後、オッタルもザルドを倒したと報告が走りアストレアの手によりエレボスは天界へと還った。
こうして【暗黒期】は少しずつ収束の光を見せ始めた。しかし
「問題は【聖杯戦争】参加者があと4人もいる事、だよな〜」
ライラはそう言いながらキャスターと共にアーチャーが作ったポテチを摘む。
「はい、脱落したのはバーサーカー、アサシン、そしてランサー、残っているのは私達の他にセイバーとライダー、そのマスターも強敵です」
「だよな〜、しかも【勇者】には全部の戦力バレてんだよなぁ〜せめてアイツラが潰しあってくれないかな〜」
「それは不可能でしょう。【勇者】と【猛者】がそこまで愚かな訳がない」
「なぁアーチャー、セイバーとライダーがどんな英霊か知らないか?」
「あのマスター、さっきから何でアーチャーさんに聞いてるんですか?」
「そりゃあお前みたいなガキより知識はあるだろうからな」
「ウッ、反論出来ない」
アーチャーは手を止め考えに耽る。
「ライダーは見たこともないから何とも言えないが、セイバーの方はランサーとの戦いを見て何と無く察しが付いている」
「本当ですか?」
「【ニーベルンゲンの歌】と言われる物語に登場する万夫不当の大英雄にして【魔剣バルムンク】で【邪竜ファヴニール】を打倒した【竜殺し】」
「竜殺し…………」
「その男の名前はジークフリート」
その名前にキャスターは目をキラキラさせる。
「ジークフリート!!知ってる知ってる!!確か竜になっちゃう人だよね!!」
『情報めっちゃフワッとしてますしめっちゃ間違ってますね〜』
「え?違うの?ゲームとかでもジークフリードとかって名前で出て来るのに」
「それは彼がファヴニールの血を浴びて不死身になったと言う話をアレンジしたものだろう」
「え?不死身なのか?じゃあ殺せねぇじゃん」
「そうだな、だがその血を浴びた際背中に木の葉が張り付いておりそこは不死身にならずそれが弱点となり彼は殺された」
「つまり、英霊としてのジークフリートも背中にその弱点を抱えている」
「そうだ」
「じゃああまり気乗りはしないがセイバーから打倒するか」
「ええ、【勇者】には申し訳ありませんが、大きな脅威が去った今【最優】のサーヴァントには退場願いたい」
取り敢えずの目標を決めた2人はひとまずアルフィアとの戦闘の傷を癒す為数日の休息を取った。
英霊ベル・クラネルのクラスは?
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セイバー
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ランサー
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アーチャー
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バーサーカー
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アサシン
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ライダー
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キャスター