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互いに言葉はなくあるのは沈黙と互いを尊敬する視線、そして滴る英傑の血。
「驚いた、龍に侵された血も赤いのだな」
「当然だ、人の身である限り赤い血からは逃れられないとも、私も、そして君も」
セイバーの赤い血がアーチャーの頬を濡らし地面に落ちる、その血の出処を辿ればセイバーの背中にしっかりと螺旋状の矢が刺さっておりその射線上にある建物の屋根にはライラが弓を構えていた。
「どうだ!!タイミング完璧だったろ?」
「完璧なものか見ろ、君がもう少し早く射っていればこの様な事にはならなかった」
アーチャーはそう言い自身の右腕を高々と上げる。アーチャーの方も【
互いに負傷と言う痛み分けの結果になったがその内容は大きく異なる。
アーチャーは右腕を失うと言う大怪我ではあるが今すぐ命を脅かす程ではない。
しかしセイバーの方は唯一の弱点である背中を抉られ致命傷になっていた。
「有名になると言うのは良いことばかりではないな」
セイバーの身体から粒子が流れ始める。
「私はどうやらここまでの様だ。最後に一言マスターに声をかけたかったのだがな」
「遺言なら私が聞いてやるよ」
ライラが屋根から飛び降りそう言うとセイバーは不思議そうな顔でライラを見た後笑顔を浮かべる。
「私のマスターに『願いを叶えてやれなくて済まなかった』と、伝えてくれ」
「ああ、しっかり伝えておくよ」
ライラは消え行くセイバーにそう伝えるとセイバーは安らかな顔で消えて行った。
「さて、お前の腕の治療もしなくちゃな」
ライラはそう言うと止血と治療を行う。
「さて、治療を行った事だしリオンを迎えに行くぞ」
「ああ、ところでキャスターは?」
「念の為リオンの方に付けてる、何かあった時に介入出来る様にな」
ライラはボロボロになったアーチャーに腕を回し引き摺る様にリューの元へ向かった。
「小さくて歩き難いな」
「うっせぇ、今ここでお前をぶっ飛ばして脱落させてやろうか?」
「フッ、それは御免被る」
一方リューとフィンの戦闘
最も互いにサーヴァント同士の戦闘に邪魔が入らない様に互いに牽制する程度の戦いの為それ程激しい戦闘でもない。
「決着が付いた様だね」
フィンは不意に足を止め自身の令呪を見ながらそう呟くと槍を置きリューの元へ歩いてくる。
「決着は付いた、おめでとう、君が勝者だ」
フィンはそう言うと右手を差し出しリューも一瞬躊躇いながらもその手を握る。
フィンは手を離すと何も言わずその場を離れた。
誰も居なくなった通路でフィンは自身の手に残った令呪を見る。
「君には、まだやってもらいたい事が沢山あったんだけどね」
フィンの言葉は誰の耳に届く事も無く夜の闇に消えた。
英霊ベル・クラネルのクラスは?
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セイバー
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ランサー
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アーチャー
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バーサーカー
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アサシン
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ライダー
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キャスター