ガキキキキキキキキキン!!
無限に広がる剣と荒野、その一角で飛来する剣を弾き続けるオッタルと剣をオッタルに差し向けるアーチャー。
しかし偽物とは言え無数の伝説の聖剣や魔剣を相手にオッタルは一歩も引かず寧ろ剣を弾きながら前進して来る。
「クッ!!」
(あの時と同じだ)
アーチャーは剣を投影・発射しながら思う。
(真面目に付き合っていれば此方が先に倒れる。数歩下がるだけでケリがつく、だが今下がれば決定的な敗北の予感がある)
「アーチャー!!」
「ッ!!」
アーチャーがそんな事を考えていると不意にリューの声が響き意識を浮上させると大剣を上段に担いだオッタルが眼前に迫っていた。
「フッ!!」
間一髪の所で大剣を弾き負傷を避け更に剣を投影しオッタルに投射する。
オッタルは大剣を弾き地面に剣が突き刺さり土煙を上げオッタルの視界を塞ぐ。
「ぬぅ」
塞がれた視界の中でオッタルは大剣を構え直し四方から飛んでくる剣を弾き続けると背後から接近して来る人物の気配を感じそちらに大剣を振り下ろす。
「視界を塞ぎ剣を投射する事で俺の注意を散らせ自身は気配を消し接近して来る。悪くないが俺には届かん」
「君なら必ず反応すると思っていたよ。そして私の攻撃が届かない事も」
「ッ!!」
アーチャーはオッタルと鍔迫りに持ち込む。同時にアーチャーの背後からリューが飛び出す。その手にはアーチャーの【無限の剣製】の中から引き抜いた剣が握られていた。
「ッ!!」
「おっと、逃がす訳には行かないな」
オッタルもその剣の力を危険視したのかアーチャーから距離を取ろうとするがアーチャーがそれを許さずリューはその隙に剣の力を解き放つ。その剣の名は
「【勝利すべき黄金の剣】!!」
放たれた光は全てを飲み込み光が収まると同時にアーチャーの固有結界も消える。
「見事だ」
オッタルはその言葉を残しその場に倒れ込む。
「2対1、更に此方は奥の手中の奥の手を切っての辛勝、この世界の英雄も捨てたものではないな」
「ええ、本当に」
リューがそう言うと同時に光り輝く何かが現れリューは視界を手で塞ぐ。
「聖杯だと?馬鹿な、まだキャスター陣営が残っている筈だ、ライダーと相打ちになったのか?だが、だとしたらその時点で聖杯が現れるはず」
「説明しよう」
アーチャーの言葉に何処からか言峰綺礼が現れる。
「キャスター陣営は君達と分かれた後ライダーと戦闘になった、君達が【猛者】と戦っている間に激しい戦闘を行っていたがキャスターのマスターが無茶をしキャスターの召喚を維持できなくなった、その為マスターの資格を失い君達が勝者となったのだ、良かったな」
言峰はそう言うとリューは聖杯に手を差し伸べる。
「さぁ、君の願いを言い給え」
「【我、聖杯に願う】【聖杯戦争の犠牲になった人達を生き返らせて欲しい】」
リューが願いを言うと聖杯は願いを叶えたとでも言う様に光を強め消えた。